ミナミヌマエビの繁殖 産卵から抱卵・稚エビの成長までの疑問を解決‼

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ミナミヌマエビ ミナミヌマエビは初心者でも繁殖が容易で、親エビが卵を抱えた姿や稚エビの姿を楽しめるエビとして非常に人気があります。

そんなミナミヌマエビの産卵から抱卵・稚エビの成長までの飼育に関する疑問をまとめてみました。



ミナミヌマエビの繁殖時期と水温の関係

ミナミヌマエビの繁殖に適した温度は20〜27℃程度で、自然界では春から夏、さらには初秋にかけて繁殖が行われます。

よって屋外のビオトープなどでミナミヌマエビを飼育しているのであれば、野生のミナミヌマエビ同様に繁殖の時期は春から夏にかけてとなります。

そこで一つの疑問が・・・室内の水草水槽など常に水温が26℃前後で維持されている水槽ではいつがミナミヌマエビの繁殖時期となるのでしょう?

実はヒーターを使用し水温を一定に保った水槽内では通年繁殖が可能なのです。

そのため室内でヒーターを使用し、ミナミヌマエビを飼育している場合には季節を問わずミナミヌマエビの繁殖を楽しむことができます。

繁殖条件から考える繁殖しない理由と繁殖し過ぎる理由

コケ取り生体としてよく知られているヤマトヌマエビとミナミヌマエビ。どちらの種類のエビを飼うか迷った時に、ミナミヌマエビは水槽内でも繁殖が容易で稚エビの姿をみることができるという理由からミナミヌマエビを選ぶ人も多いはずです。

しかし、実際に飼育してみるとなかなか繁殖をしてくれない。逆に繁殖し過ぎて困っているなんて話をよく聞きます。

繁殖を全くしないミナミヌマエビと繁殖し過ぎてしまうミナミヌマエビの飼育環境は何が違うのでしょうか?ミナミヌマエビの繁殖条件からその理由を考えてみましょう。

ミナミヌマエビが繁殖を行う条件とは
①水温が繁殖に適した温度であることで、20℃~27℃くらいが望ましい
②オスとメスがいること(これは当然のことですね)
③エサをしっかり食べて繁殖ができるだけの栄養を蓄えていること

上記条件がそろわなければ、いくら繁殖が容易なミナミヌマエビと言っても繁殖はなかなかおこないません。

各条件を一つずつ確認してみて、繁殖条件が整っているか見直してみましょう。

ミナミヌマエビが繁殖しすぎてしまう

水草水槽などでミナミヌマエビを飼育していると繁殖しすぎてしまうことがよくあります。

水槽のスペースや環境を考えて程よく繁殖してくれればいいのですが、自然の生き物にそのようなことを望んでも叶うはずがありません。

繁殖に適した環境であれば子孫を残すためにどんどんと子供を増やしていくでしょう。

適度な繁殖なら良いのですが、俗にいう「爆殖」されてしまうと、見た目のバランスや水槽の環境維持に影響を与える結果となってしまいますので、増え過ぎて困ってしまう前に爆殖を防ぐようにしましょう。

ミナミヌマエビの爆殖を防ぐには繁殖条件を見直し、その条件を改善してあげることです。

さらに自然淘汰も行わなければなりません。自然淘汰というと少々酷い話のように聞こえるかもしれませんが、自然界でも生態系のバランスを保つために必要なものであり、飼育環境下においても生まれた稚エビ全ての世話をできる覚悟がないのであれば、やはり行うべきです。

水槽内では捕食者がいない場合や、いたとしても数が少ないうえに稚エビの隠れ家が沢山あると、なかなか捕食はされないものです。

ネオンテトラなどの熱帯魚やメダカなどにとって、親のミナミヌマエビは大き過ぎて捕食対象にはなりませんが、稚エビはエサとなります。

よって適度に食べられて数を減らすことも生態系のバランスを保つには必要なことかもしれません。そのようなことは、できないという人でしたらやはり増える前に手を打つべきです。

エサの与え過ぎや高栄養価のエサも繁殖を促す要因となりますので気をつけます。

間違っても近所の川や池などに逃すようなことはしないようにしましょう。

小さな生き物でもペットとして飼われていたものを放流することは、その場の生態系を変えてしまうきっかけとなってしまいます。

日本各地でそのようなペットを逃すことによって起こる生態系の変化が大きな問題となっています。



産卵したミナミヌマエビを隔離する

次は爆殖ではなく、普通に産卵した時のケースについてご紹介します。

ほとんど隠れ家の無いような水槽内では、稚エビは孵化した途端に他の生体の餌になってしまいますので、親エビが産卵したのを確認できたら隔離するか隠れ家を増やしてあげます。

隔離する場合には、別水槽を準備するのも良いのですが、少なからず環境が変わることはあまり良いことではありませんので産卵ケースなどを用いると良いでしょう。

長い目で見てエビ水槽として、別の水槽を管理していくのであれば、別水槽を用意して、水替え時なども本水槽の飼育水を活用するようにすると水質の変化もないのでおすすめです。

産卵ケースを使用する場合の話に戻りますが、産卵ケースとは同じ水槽内にプラスチックケースを固定して産卵したエビだけをそのケース内で育てるものです。

小さなスペースですが、水槽内の水流を循環させるため水質が悪化しない上に他の容器に移すのと違って環境はほとんど変わらないことがメリットです。

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ミナミヌマエビの産卵後の様子

産卵後は産んだ卵を腹脚に抱え込むように抱卵しますが、メスの腹脚から離れてしまった卵はほとんど孵化しません。

メスは1回から数回の産卵をした後に死んでしまうものもおり、ヤマトヌマエビなどよりも寿命が短く、1年程度なので数年に渡って繁殖を続けることはありません。

稚エビが生まれるまでの抱卵期間

ミナミヌマエビが産卵し、卵をお腹に抱える抱卵が確認できたら、気になるのがいつ頃稚エビが生まれてくるかではないでしょうか。

ミナミヌマエビと同じく水槽内で繁殖することのできるビーシュリンプでは孵化までの期間(抱卵している期間)は累計温日550℃(日)と言われ、水温が25℃で一定に保たれていれば約22日で稚エビが孵化しますが、ミナミヌマエビはビーシュリンプよりも早い気がします。

気がしますといった曖昧な表現になってしまうのも、ビーシュリンプはひと昔前にブームが起こり、1匹数万円~数十万円の値で取引されるようなエビでしたので個体管理も徹底されていましたが、ミナミヌマエビの場合は購入時においても10匹単位、もしくは100匹などのまとめ買いをすることが普通で、そのまま水槽に投入するため、1個体を継続的に観察し、期間を測定したようなデータが少ないのが現状です。

また繁殖期には同時に数個体が産卵を行うことも多いので、どのエビがいつから抱卵し始めたのかなどの確認が取りにくいのも事実です。

一例として抱卵の確認ができたメスを産卵ケースに隔離して、稚エビが孵化するまでの日数を確認したところ、10日程度で稚エビが確認できました。

ただ、このミナミヌマエビが抱卵した日から隔離を行なったわけではなく、抱卵を確認できた日から隔離を行なったので正確な抱卵日数は把握できていません。

よって参考までにデータをまとめると、抱卵から孵化までは10日以上はかかり、遅くても22日くらいまでには孵化が終わることになります。

ミナミヌマエビの抱卵数と色の変化

ミナミヌマエビのメスは1度の産卵で40個から100個以上の卵を産みます。

個体差によって産卵する数に大きな違いがありますが、ヤマトヌマエビに比べるとその数は明らかに少なくなります。

生まれたばかりの卵は深緑色をしており、徐々に褐色になっていき、やがて稚エビ(この段階では幼生と呼ばれる)が透けて見えるようになります。

稚エビが食べられる!?︎ 稚エビの生存率を高める方法

ミナミヌマエビの稚エビは卵の中で幼生期を過ごし、体長2mmほどの大きさになると孵化します。

そこから一年ほどで、オスは2cm、メスは3cmくらいの大きさまで成長しますが、稚エビとして生まれたときは2mm程度なので1年間で10倍以上の大きさになることになります。

こう考えると、かなりの成長速度のように感じますが、やはり生まれたばかりの時期は小さく、狙われやすい存在であることは間違いありません。

この時期の生存率を高めるには、隠れ家を多く作り、稚エビが逃げ込める場所を確保してあげることです。

稚エビの隠れ家やエサとして特に相性が良いウィローモスや、底砂の清掃時に移動が容易な流木付のシダ類などは隠れ家として人気があるようです。

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また、混泳している熱帯魚などに捕食される以外にも濾過フィルターに吸い込まれてしまうという危険もあるので、スポンジフィルターを使用し、吸い込み防止をするようにします。

スポンジフィルターを設置していないと外部フィルターの掃除をしようと本体を開けてみたら、ミナミヌマエビの稚エビが多数見つかるなんてこともあるものです。

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メダカや金魚などとの混泳・共存

ミナミヌマエビは雑食性で生物の死骸や微生物の死骸、藻類などなんでも食べますが、熱帯魚やメダカなどを襲って食べることはほとんどありません。

死んでしまったメダカなどは餌と認識し、ついばむように食べますが、元気な生体を捕獲するような性質や武器を持ち合わせていません。

ザリガニなどのように大きなハサミを持っていれば、小型魚を捕獲できるイメージはありますが、ミナミヌマエビの前足を見てみれば一目瞭然でしょう。

ミナミヌマエビはどちらかといえば、狙われる側の立場の方が多いものなのです。

水槽の掃除屋としてドジョウと混泳させることも考えられますが、ドジョウの中にはホトケドジョウのようにエビを好物とする種もいるので混泳には注意が必要です。

メダカに比べ金魚は成長とともにどんどんと大きくなるため、ミナミヌマエビとの共存はできません。

金魚が大きくなるにしたがってミナミヌマエビは金魚に怯えるようになり、隠れ家からでてこなくなります。

さらに金魚は口に入る大きさのものはエサと認識してしまう為、大きくなった金魚に食べられてしまうこともあります。

エンゼルフィッシュやディスカスなどもエビを好むため、混泳不可の代表として知られています。



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