ミナミヌマエビが増え過ぎてしまった時の対処法と繁殖しすぎない方法
ミナミヌマエビが増え過ぎてしまった。
繁殖し過ぎてしまった。
そんな時の対処法と繁殖し過ぎないために知っておきたい飼育のコツなども合わせてご紹介いたします。
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ミナミヌマエビの繁殖についてはこちらのまとめ記事をご覧ください。
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ミナミヌマエビが繁殖し過ぎてしまった時の対処法
ミナミヌマエビは初心者にも飼育がしやすく、繁殖も容易に楽しめることが魅力のヌマエビです。
しかし、その反面繁殖し過ぎてしまうこともあり、飼育者が意図しない数以上に増え過ぎてしまったなんてこともよく聞く話です。
もし、そのような状況になってしまった時にはどのように対処すればいいのでしょう。
いくつか考えつく方法を検討してみましょう。
すぐに思いつく方法としてはショップや知り合いに引き取ってもらう、川や池に逃す、他の生体の餌にするなどでしょう。
どのような方法が正しいのか一つずつ検証していきましょう。
まず、ショップや知り合いに引き取ってもらう方法ですが、これはあまり現実味がありません。
もし引き取ってもらえたとしても自分の飼育しているミナミヌマエビがまた繁殖してすぐに増えてしまうでしょう。
そのためにも繁殖し過ぎてしまう理由や繁殖し過ぎてしまわないような飼育方法を知る必要があります。
次に「川や池に逃す」などの方法ですが、これは絶対にやってはいけないことです。
自然の中に逃すことはミナミヌマエビにとって良いことのように思えるかもしれませんが、ミナミヌマエビを逃すことによりその地域の生態系を壊してしまうこともあります。
最後の「他の生体の餌にする」ですが、この方法はミナミヌマエビが繁殖しすぎるのを防ぐ効果が見込めます。
他の生体の餌にするということは考え方からすれば多少残酷な行為ととられる方もいるかもしれませんが、自然界においても繁殖しやすい生物は強い生物に食べられることによってその数のバランスを保っています。
それが自然界における食物連鎖の仕組みです。
ここではその詳細については詳しくは触れませんが、後々対象となる生体についてもご説明いたします。
ここまではミナミヌマエビが繁殖し過ぎてしまった時の対処法をご紹介しましたが、できれば繁殖し過ぎてしまってから対処するのではなく、必要以上に数を増やさないようにすることが望ましいでしょう。
そのためにもミナミヌマエビが繁殖しやすい条件を知り、その条件が整い過ぎないように管理することでミナミヌマエビの繁殖を抑えることも可能です。
ミナミヌマエビの繁殖条件を知る
ミナミヌマエビの繁殖を抑えるにはミナミヌマエビの繁殖条件をまずは知ることから始まります。
繁殖をする上で大切なことの一つ目が水温です。
20℃~28℃程度が繁殖に適した水温ですので屋外飼育では春から初夏にかけてが一番繁殖に適したシーズンとなります。
屋内の水槽でもヒーターをしない無加温水槽でしたらやはり外気温に影響を受けるため春から初夏にかけてが繁殖しやすい季節となります。
ヒーターを使用し、常に一定の水温を保っているのであれば一年中繁殖に適していることになります。
次に大切なことがしっかりと栄養を取れることです。
ミナミヌマエビの数にもよりますが、水草につくコケだけではなく、熱帯魚の餌を多めに与えたり、植物性の餌を与えることによって繁殖に必要な栄養を補うことにより繁殖頻度を高めることができます。
屋外飼育では室内飼育よりも植物プランクトンや動物プランクトンが発生しやすい環境のため餌が豊富になるので栄養価の面から見るとミナミヌマエビが繁殖しやすいという傾向にあります。
ミナミヌマエビが繁殖し過ぎないためのコツ
ミナミヌマエビの繁殖条件を逆手にとって繁殖し過ぎないためのコツをつかみましょう。
水温は低めに保つ、餌を与える回数や量を減らすなどして繁殖の最適な条件から水槽環境をずらしながら管理していくと必然的にミナミヌマエビの繁殖を抑えることができます。
また、水槽内にウィローモスなどのような葉の細かい水草がたくさん入っていると稚エビが隠れやすく敵に襲われにくくなります。
そのような隠れ家を沢山作ってしまうことはミナミヌマエビが繁殖しやすい環境となってしまいますので、水草の種類を検討することやトリミングなどにより量を減らすことも結果的にミナミヌマエビの繁殖を抑える効果があります。
隠れ家の件についてはもちろんミナミヌマエビの単独飼育ではなく、捕食者がいる水槽での話です。
ミナミヌマエビの繁殖を抑えるメダカの存在
メダカはミナミヌマエビの卵や稚エビを餌と認識して食べてしまいますのでミナミヌマエビの過剰繁殖を抑えることができます。
自然界における弱肉強食の考え方を水槽内にも取り入れることにより、弱いものは淘汰される仕組みを作ることでミナミヌマエビの数を抑えられる上に生存力の強い、賢いミナミヌマエビだけが生き残れるようになります。
メダカだけに限らず、熱帯魚のなかでも稚エビを食べるものは沢山いますのでミナミヌマエビの単独飼育ではなく、捕食者を混泳させることにより繁殖し過ぎない水槽環境を維持することが可能です。
ただ、アベニーパファーや多くのシクリッドのように親エビでさえ餌としてしまう熱帯魚もいますので注意が必要です。
ネオンテトラなどの小型カラシンは稚エビや卵は食べますが、親のミナミヌマエビを襲って食べることはありません。
ミナミヌマエビが増えすぎてしまった時の対処法まとめ
- ショップや知人に引き取ってもらう方法はあまり現実味がない
- 自然の川や池への放流は絶対にやってはいけない
- ミナミヌマエビの稚エビを食べる捕食者の存在で増え過ぎを抑える
- 20℃〜28℃の水温を保っていると常に繁殖をしてしまう
- 良質の餌を与えすぎても繁殖が盛んになる
- 水草などの隠れ家が多いと稚エビの生存率が上がり増えすぎてしまう
今回はミナミヌマエビの繁殖についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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