水草水槽のco2添加 添加量や添加時間の決め方
水草水槽ではco2(二酸化炭素)を添加すると水草が綺麗に育つ。
このことは多くの方に知られている事実ですが、いざco2(二酸化炭素)を添加するとなると添加時間はどのくらいが良いのか?
添加量ってどのように決めれば良いのか?
そもそもco2を添加することによって起こるメリットとデメリットは何か?
そのような疑問を解決し、ただ闇雲にco2添加をするのではなく、根拠を持ったco2添加ができるように水草水槽のco2添加に焦点を絞ってご紹介いたします。
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水草水槽にco2添加をする理由
水草が必要とする光量や水質、水温、栄養などの全ての環境が整っていてもco2の量が不足すると水草が調子良く育たないことがあります。
特に水草を密生させる水草水槽などでは生体から排出されるco2や水換えなどにより取り込まれるco2だけでは不足気味となり、水草の生長不良を起こしてしまうものです。
水草水槽ではco2を添加することでそのような問題を解消し、水槽内にバランスの取れた環境を維持することが望ましいとされています。
co2添加にはコツがあり、添加時間や添加量をしっかり管理する必要があります。
co2添加量は水槽環境で変わる
水草水槽に欠かせないco2ですが、実際どのくらいの添加をするのが望ましいのでしょう。
多ければ多いほど水草にとって良いというものでもありません。
co2の適切な添加量は水槽環境ごとに異なります。
水槽それぞれに環境が違い、その水槽で育てられている水草の種類や量によっても変わってくるのです。
しかし、そのように言ってしまうと実際にどのくらい添加すれば良いのかがわからなくなってしまいますのでco2添加の基準のようなものもあります。
60cm水槽で考えると1秒1滴が基準と言われています。
この添加量は基準としては間違っていないのでまずはこの量で添加を行ってみて水草の調子を観察してみましょう。
先にも述べましたが、水槽環境はそれぞれ違うため、水草の量が多い水槽もあれば少ない水槽もあります。
さらに水草の種類も様々でco2要求量が多い水草もあれば少ない水草もあります。
適切な添加量がわからない時は多少多めに入れても問題ありません。
1秒2滴や3滴でも生体に悪い影響を与えるものではありません。
赤い水草や明るいライトグリーンの水草などをたくさん育てている水槽では1秒2滴くらいにすると気泡をたくさんあげる姿が見られ、赤系水草の発色が良くなります。
二酸化炭素添加の注意点として真夏の高水温時には二酸化炭素の量を抑えるようにしましょう。
水温が上がると水中に溶け込める酸素の量が少なくなるため酸欠になりやすくなります。
また、光合成が活発になる水温以上になると水草の光合成量も落ちるため今までと同じだけのco2を必要としなくなります。
水槽内で二酸化炭素過多になるとヤマトヌマエビなどが動かなくなることもあります。
ただ、水質悪化によって止まることもありますので水槽の状態で見極めましょう。
さらに油膜が現れて水面に泡が出来るような時には水面でのガス交換が効率よく行われていないため、co2が逃げていかないので添加量を抑えるようにし、油膜対策を行いましょう。
co2添加時間は何時間が適正か
水草は照明の点灯時間に光合成を行い、照明が消えると光合成活動は停止します。
光合成活動が止まればco2も必要なくなりますのでco2の添加時間は照明の点灯時間に合わせる必要があります。
立ち上げ直後の水槽は水質が不安定で水草の生長スピードも遅いため長時間の点灯はコケの発生につながってしまいますので立ち上げから1ヶ月、2ヶ月は7時間くらいにしましょう。
立ち上げ3ヶ月後くらいになると水草の調子がものすごく良くなる時期です。
水草の調子が良い時は8時間~10時間くらいの点灯をしても問題ありません。
有茎系水草を中心に赤系水草なども取り入れてある水槽であれば長めの照明点灯、モスやシダ系の水草主体のレイアウトでは照明点灯時間も基準より1時間くらい短くするなど水槽レイアウトに使用している水草の種類でも照明の点灯時間は変わってきます。
このように水槽の状況によって照明の点灯時間に違いが出てきますので必然的にco2の添加時間も変わってきますが、必ず守らなければいけないことが「規則正しい添加を心がけること」です。
co2の添加時間は照明の点灯時間に合わせていれば、朝夕が逆転しても問題ありせんので夕方に点灯し、夜遅くに消灯しても問題ありません。
大事なことは毎日同じ時間にco2の添加が始まり、同じ時間に終わることです。
この生活リズムが狂うと水草が調子を崩してしまうこともありますので注意が必要です。
co2添加には必ず電磁弁を利用する
規則正しいco2の添加を行ううえで欠かせないのが電磁弁です。
毎日同じ時間に起床している人でも1年365日必ず同じ時間に水槽の管理をすることは難しいものです。
そのためタイマー制御によって照明の点灯からco2の添加までを管理する方法が一般的となっています。
そのためにco2添加ではタイマーと電磁弁を連動させて電源が入ったらco2添加が始まり、電源が切れるタイミングでco2添加が終わるように設定しておくと便利です。
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水草水草のco2添加まとめ
- co2添加は添加量と添加時間をしっかり管理することが大切
- co2添加量は水槽の環境や水草の量で変わる
- 基本は60cm水槽で1秒1滴から初めてみる
- co2の添加は照明の点灯時間に合わせる
- 立ち上げたばかりの水槽は水草の調子が本調子ではないのでco2添加は控えめに
- co2添加は電磁弁を使用し規則正しい添加を心がける
今回は水草水槽のco2添加についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。