ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビの卵が白い・黒い・透明!?色の違いと卵を落とす理由

2021年9月13日

ミナミヌマエビの卵が白い・黒い・透明!?色の違いと卵を落とす理由

ミナミヌマエビの卵の色

ミナミヌマエビの卵の色が黒いのは大丈夫?

ミナミヌマエビの卵の色が透明になったのはなぜ?

孵化の前兆と卵の色は関係がある?

ミナミヌマエビの卵の色が白いのはなぜ?

ミナミヌマエビが卵を落とす理由は?

こんなミナミヌマエビの卵の色と変化についてご紹介いたします。

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ミナミヌマエビの産卵と卵についてはこちらのまとめ記事をご覧ください。

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ミナミヌマエビの卵の色が黒いのは大丈夫?

ミナミヌマエビの産卵では卵巣に卵を抱えている間や産卵直後の卵は濃いグレーや黒い色をしていることが多いものです。

よって卵をお腹に抱えたミナミヌマエビを見つけた時に卵の色が黒い場合には産卵したばかりである可能が高いと言えます。

ミナミヌマエビのメスが体の中で卵を作り出す場所を卵巣と言います。

ミナミヌマエビの卵巣はメスの背中あたりの部分にありますが、ミナミヌマエビは甲羅が透明なため、有無を確認することができます。

産卵が近くなるとその部分が黒ずんできます。

口から尾にかけて真っ直ぐ伸びている部分が内臓と消化管であり、食べ物を食べた直後などはその部分が黒っぽくなりますが、メスのミナミヌマエビはその少し上あたりに卵が見られるようになります。

ミナミヌマエビは産卵時期になるとその卵を体内から排出し、お腹で抱えて育てるようになります。

ミナミヌマエビの卵の色が透明になる理由

ミナミヌマエビのメスは卵をお腹に抱えたまま世話をします。

約2週間~20日ほどの間、卵は細胞分裂を繰り返し、徐々に卵の中で稚エビが誕生し始めます。

その過程において卵の中では必要な栄養が吸収されて稚エビの体ができてきますので、卵の色は徐々に透明になっていきます。

よってミナミヌマエビの卵の色が黒から透明に変わってきたということは稚エビが卵の中でしっかり成長している証でもあります。

卵の孵化の前兆として卵の色が透明になり、よく見ると稚エビの黒い目玉が見えるようになります。

そうなってくると孵化間近と言えます。

ミナミヌマエビの卵の色が白くなる理由

グレーや黒から黄色みがかった色に変化したり、透明に変わっていくことは問題ありませんが、稀に卵が白く白濁してしまうことがあります。

卵が白く白濁してしまう状態は問題が起きている可能性が高いと言えます。

その原因は水質の悪化や酸欠です。

ミナミヌマエビのメスが頻繁にお腹をパタパタさせて仰いでいるのは新鮮な水を卵に送り込むためです。

理想的な新鮮な水とは綺麗な水、酸素を豊富に含んだ水です。

そのため水槽内が高水温になり酸欠気味になると卵が死んでしまうことが多い。

水質の悪化ももちろん卵の成長に影響を与えます。

ただ、「卵が白い=問題が起きている」とは限りません。

過去にアカザエビなどで調査結果が挙がっていますが、白色卵を抱卵するエビが存在することも確かです。

ミナミヌマエビではそのような調査レポートは見当たりませんが、ヌマエビの中でもそのような白色卵を産む可能は否定できません。

産卵当初から白っぽい色をしている卵はそのまま見守ってみましょう。

卵の死滅やカビでなければ、白色卵でも問題なく孵化はします。

ちなみにメダカなどでは卵が白くなると無精卵ということがよくありますが、ミナミヌマエビは受精方法の違いから無精卵が大量に産まれてくることはありません。

よってミナミヌマエビのメスが無精卵をお腹に抱えることもないので「白い卵=無精卵」とは考えにくいものです。

卵をそのまま見守り、日数の経過とともに徐々に透明に変化していけば問題ありません。

ミナミヌマエビの卵が黄色いのは?

ヌマエビの仲間には食性や環境によって卵の色が変わるものと変わらないものがいます。

ミナミヌマエビは卵の色が環境によって変わると言われています。

また、ミナミヌマエビの呼び名で販売されているヌマエビの中には違う種類のものが混ざっていることもよくあることです。

たいては同じ水槽環境で飼育、繁殖できるものが多いため、厳密に選別をしていないところも多いようです。

そのため種類によって卵の色が違うこともあります。

産まれてすぐの頃の色が黒やグレーでなくて黄色や褐色・緑色などでも徐々に透明感が出てくれば順調に育っていますので問題ありません。

育成に問題がある卵は親エビが脱卵させることが多くなります。(世話をしなくなる)

よってパタパタ仰いでいる間は安心していいということでしょう。

ミナミヌマエビが卵を落とす理由

稀にですが、ミナミヌマエビのメスの意図とは反して抱えている卵を落としてしまうことがあります。

その大半が頻繁な水換えによって起こる環境の変化によるものです。

頻繁な水換えにより刺激を受けて脱皮をしてしまうとお腹に抱えた卵は脱卵してしまいます。

そのような事を避けるためミナミヌマエビの抱卵中は水換えを極力控えるようにしましょう。

また、少量の水換えで急激な環境の変化を抑える方法もおすすめです。

環境の変化による脱卵以外にもミナミヌマエビが卵を落とす理由はあります。

卵が死んでしまうと死んでしまった卵は腐敗が進みカビてしまいます。

ミナミヌマエビのメスは他の卵にカビがうつらないようにするため、死んでしまった卵を脱卵させます。

ミナミヌマエビの卵の色の違いまとめ

  • 産卵直後のミナミヌマエビの卵はグレーや黒い事が多い。
  • ミナミヌマエビの卵は2週間~20日ほどかけて細胞分裂を繰り返し、徐々に透明になっていく。
  • 不透明の卵が徐々に透明になっていくのは稚エビが卵の中で成長している証拠。
  • 卵が白濁していくのは問題が起きている可能性が高い。
  • 産卵直後から白い卵は白色卵の可能性が高いのでそのまま見守れば孵化する。
  • 成長途中で死んでしまった卵はメスのミナミヌマエビが脱卵させる。
  • 頻繁な水換えを行うとメスが脱皮をしてしまい卵を脱卵させてしまうことがある。

今回はミナミヌマエビの卵が黒い・白い・透明などの理由についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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