水槽にコケや藻が生えるわけとコケの種類ごとの対策
水槽にコケや藻が生えるわけを知りたい。
コケの種類を把握したい。
こんな疑問に対してコケや藻の発生する原因や生えるわけなどを種類ごとに紹介しています。
コケ対策にはコケや藻の種類を見極め、発生する原因を抑えることが大切です。
ただ、コケや藻が絶対に生えない水槽というものはありません。
そのことを理解し上手くコケとつきあっていきましょう。
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コケや藻対策には種類の見極めが大切
水草水槽やビオトープなどでアクアリストが必ずと言ってよいほど悩まされる問題のひとつ。
それがコケや藻の発生による原因探しと対策でしょう。
水槽のガラス面に生えるコケや水草に生えるコケなどコケの種類も様々ですが、一概に言えることはコケ(藻)が水槽や池に蔓延してしまうとせっかくの綺麗な水槽が台無しになってしまうということです。
そんな嫌われ者のコケにもいろいろな種類があり、全てのコケや藻に対してこれが原因でこう対策すれば絶対大丈夫という対策はありません。
だからこそコケ対策にはコケの種類を見極め、発生する原因や生える条件を除去し発生を最小限に抑える対策をとる事が重要なのです。
コケや藻の発生原因は完全には防げない
コケの対策や掃除は大変なものなので、できればコケや藻の発生原因を根本から解決して、コケを水槽内に全く生えないようにしたいと思うのがアクアリストの心情でしょう。
しかし、コケや藻は新品の設備を用意しても、水草投入の際に細心の注意を払ってもいつの間にか発生してしまうもので、いくらコケや藻の発生原因を水槽内に持ちこまないように気をつけてもコケの進入は防げません。
よって、コケや藻の生えない水槽はありえないのです。
その理由はコケが空気中に漂っているからです。
というとちょっと言いすぎかもしれませんが、コケの発生原因となる胞子はバクテリアやカビの菌などと同様に空気中を浮遊し水槽内に進入してきます。
よって進入を防ぐ事は不可能ですので、水槽内ではどれだけコケの繁殖を抑える条件を整えられるかが対策の鍵となります。
コケや藻が生えるわけ
コケや藻の発生する原因には大きく分けて外部からの持ち込み、水質悪化、光量過剰があげられます。
外部からの持ち込みとは新規に水草を購入した際にその水草に付着している種類のコケ(藻)を水槽内に持ち込んでしまう事です。
この原因で発生するコケの対策には、新しい水草の投入の際にしっかり濯ぎ洗いをしたり、古い葉をトリミングしたり、目視により確認できるコケの除去などを行っておくことが大切です。
またどうしても心配な方は、購入した水草で一度水上育成を行い、水上葉を伸ばしてから水上葉を水槽内に投入する方法もあります。
水上葉育成という方法は時間のかかる作業ですが、購入した水草が以前育っていた環境からのコケの持ち込みを防ぐには最適な方法です。
ただ水草の種類によっては、水上化しないものや水上化が難しいものもありますで水草の品種に対する多少の知識を必要とします。
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水質悪化による富栄養化が原因
水質悪化による富栄養化の原因には、生物ろ過の立ち上げ不足や魚の入れすぎ、エサの与えすぎなどがあります。
熱帯魚は数が多ければそれだけ華やかに見えるので初心者の方は水槽に対し、どうしても過剰に熱帯魚をいれてしまうことがあります。
どのくらいの量を過剰と考えるかは人それぞれですが、熱帯魚が酸欠になるレベルの数を入れてしまったときには水槽内の酸素量に対して過剰と考えますが、コケ(藻)の発生に対する過剰とは熱帯魚の排出する排泄物が水槽内でろ過しきれなくなり、コケ(藻)の栄養過多となってしまうことを指します。
適度な生態の数は水槽内の生物濾過を促進させるため必要なのですが、過剰になると生物濾過が追いつかず、水質が悪化してコケの大発生に繋がってしまうのです。
魚やエビなどの排泄物以外にもエサの食べ残しなども沈殿して腐敗し、水質を悪化させる原因となりますので、エサの与えすぎにも注意しましょう。
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照明の照射時間が原因
最後に光量過剰とは照明の照射時間が影響します。
水草の成長には、8時間~10時間くらいの照明点灯が理想ですが12時間以上照射したり、直射日光の当たる場所に水槽が置いてあったりするとコケが蔓延する原因となります。
水草が好む明るさは強めの光を短時間、コケ(藻)の好む明るさは弱めの光を長時間と考えてください。
また、不規則な照明の点灯も水草の生活リズムを崩し、コケ(藻)にとって住みよい環境を作ってしまう原因にも繋がりますので、照明はプログラムタイマーで管理し、毎日決まった時間に点灯と消灯を行えるようにしましょう。
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大きく分けるとこのような原因が考えられますが、コケ(藻)の種類によって生長に影響を受ける要因は違ってくるものです。
水槽に蔓延っているコケは、どのようなタイプのコケで、何がそのコケを大量発生させてしまった原因なのか、除去するにはどうしたらよいのかを考えるためにもまずはコケの種類を判別してみましょう。
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