ホテイアオイが枯れる!夏と冬では枯れる原因が違う?枯れた葉の処理は?
ホテイアオイ(ホテイ草)が枯れたり、溶けたりする症状には色々あります。
黄色くなって枯れてしまう。
茶色くなりやがて黒くなって溶けるように枯れる。
色合いが薄くなりちぎれるように枯れる。
など様々です。
丈夫な水草として知られているホテイアオイ(ホテイ草)が枯れる。
なぜ枯れてしまうのか?
その原因はいろいろありますが、夏と冬ではホテイアオイが枯れる原因にも違いがあります。
まずは季節ごとに気を付ける点を確認してみましょう。
またホテイアオイが枯れてしまったら、枯れた葉や枯れた部分の処理はどうすれば良いのかも合わせてご紹介いたします。
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ホテイアオイについてはこちらのまとめ記事をご覧ください。
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ホテイアオイが枯れる原因・夏
気温が上がり、太陽の日差しが強くなる夏はホテイアオイにとって最高の季節です。
しかし、なんだか黄色くなって枯れてしまっている。
なかなか成長しない。
なんてことが起こることもあります。
夏の時期にホテイアオイが枯れてしまう原因を探ってみましょう。
まず、よく知られていることですが、ホテイアオイは太陽光のような強い光を好むので室内育成では育ちにくいものです。
室内で育てるときには日当たりの良い窓辺などに置き、太陽の光を十分に当ててあげましょう。
このときに注意するべきことは異常な水温の上昇です。
ホテイアオイは日光が大好きですが、水温が高過ぎると成長が鈍ることがあります。
植物の光合成は26℃くらいで一番活発になると言われており、30℃を超えるような水温は徐々に光合成が鈍ります。
さらに35℃を超えてくると高温による蒸れが生じてホテイアオイの葉が痛んでしまったり、根が痛んでしまうことがあります。
ホテイアオイはそのような蒸れに弱いので風通しの良い場所に移動して蒸れを防ぐようにしましょう。
窓辺に置くときには午前中だけ日が当たるような場所に置いたり、室内空調で室温をしっかり管理したり、風通しの良い場所で管理するなど蒸れ対策をしっかりすることが大切です。
屋外育成であっても小さな容器や水深が浅い容器などでホテイアオイを育てていると想像以上に水温の上昇が激しく根を痛めてしまっている可能性があります。
そのような時には大きな容器に移し替えたり、すだれや遮光ネットなどで日除をしたりして水温の上昇を抑えましょう。
ホテイアオイがなんだか調子を崩していて原因がわからない時などは1日の最高水温と最低水温が記録できるデジタル水温計などで水温の変化を記録してみると良いでしょう。
睡蓮鉢のような大きな容器でしたら水温の上昇によるダメージはあまり起こらないはずです。
ただ、直射日光がガンガン当たるような場所では葉が日焼けを起こして黄色くなることがあります。
特に梅雨時期で日光があまり強くない日が続いた後にいきなり夏のような強い日差しが長時間当たると葉が環境の変化に対応できずに先端だけ黄色く枯れてしまうようなことがあります。
これも葉焼けの一種ですが、環境の急激な変化により既存の葉が対応できなかっただけなので水温の上昇さえ抑えられていればこのようなケースは新しい環境に適応した葉が出てきますのであまり心配することはありません。
あまりにも晴天続きで異常な気温になるような日が続くようであればすだれなどで日除対策をすると良いでしょう。
気温の上昇や水温の上昇以外でホテイアオイが枯れる原因に多いのがアブラムシなどの寄生虫による食害です。
ホテイアオイは硬く丈夫そうな葉をしているのであまり食害などには合わないように思われがちですが、アブラムシなどに寄生されると栄養分を吸われて枯れてしまうことがあります。
ホテイアオイを観察してみて葉に小さな虫を見つけたら早急に駆除しましょう。
駆除方法は至ってシンプルで、ホテイアオイごと水中に沈めて数日おいておけばアブラムシは水中で呼吸ができないためホテイアオイから離れるかそのまま死んでしまいます。
肥料不足でホテイアオイが枯れる
ホテイアオイが枯れる原因には肥料不足も勿論あります。
ホテイアオイには肥料を与えなくても問題ないと言った情報を見かけることがありますが、その情報は正しいし、間違っているとも言えます。
ホテイアオイも植物ですので光と二酸化炭素を利用して光合成を行いますが、光合成を行い成長していく過程には栄養分は必要不可欠です。
屋外ビオトープなどではメダカや金魚の排泄物などがバクテリアの分解作用によりホテイアオイの栄養となりますのでホテイアオイは成長できます。
ただ、水生植物用の肥料などを与えると成長スピードは飛躍的に速くなるので、そのような理由からも肥料を欲していることは容易に想像できます。
栄養をしっかり得たホテイアオイは耐性が上がるため丈夫になり枯れにくくなります。
逆に栄養不足のホテイアオイは光合成に必要不可欠な栄養分が不足すると光合成をしっかりできなくなるため色合いが薄くなったり、なんだか弱々しい葉になってしまいます。
日当たりや水温などの育成環境に問題が見当たらない時には肥料の添加を行ってみましょう。
ただ、過度な肥料の投入はコケの発生原因になりますので様子を見ながら適正量を与えるようにしましょう。
園芸用の肥料は窒素分が多いため量を間違えるとコケの大発生に繋がりやすいのであまりお勧めできません。
水中に肥料を添加する場合には水生植物用の肥料か水草用の肥料をお勧めします。
肥料の話をもう少し掘り下げると育成環境の底床も関係してきます。
底に赤玉土や荒木田土を敷いている場合には土に微生物が住み着き、有機物の分解をしてくれるのでホテイアオイの栄養が得やすいものです。
底に何も敷いていない場合や大磯砂などを敷いている場合には微生物の繁殖が弱く、栄養不足になる可能性があります。
また、水換えのし過ぎで常に綺麗な水を維持していると栄養不足になりやすいものです。
水換えとは水中の富栄養化を防ぎ、コケの発生を抑えるために行うものですが、あまりにも水換えをし過ぎると必要な栄養分まで全て排出してしまいますので水換え頻度を抑えてある程度の栄養分を水中に残してあげるようにしましょう。
ホテイアオイの根の色でもホテイアオイの健康状態をみることが出来ます。
根の色合いが真っ黒なものは元気に成長している。
逆に根の色が薄くなってきているものは何かしらの成長障害が起きている可能性があります。
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ホテイアオイが枯れる原因・冬
ホテイアオイが冬に枯れる原因の多くは水温の低下と日照不足です。
水温が10℃を下回るような季節には屋内に移動させた方が良いでしょう。
屋外育成をしている場合には水温が5℃以下になると枯れ始めます。
水温や気温の低下でホテイアオイが枯れる場合には葉が茶色くなり、やがて黒ずんで枯れてしまいます。
花が咲いて種が水中に落ちていれば、暖かくなると種が芽を出して新たなホテイアオイが育ってくれます。
枯れたホテイアオイが溶けてドロドロになっているようなら廃棄してもいいですが、暖かくなるまで様子を見ていると春になって新しい芽を出すことも多いので、もし屋外で枯れてしまったら暖かくなるまでそのまま放置してみましょう。
水温が低い季節はバクテリアやカビ細菌の活動も活発ではないためすぐに腐敗して水質を悪化させるようなことはありません。
寒い時期に水換えやホテイアオイの除去などを行うと一緒に飼育しているメダカや金魚などに大きなストレスを与えてしまいますので寒い時期はそっとしておきましょう。
屋内育成に切り替えたホテイアオイは冬の間成長が鈍りますので、どんどん成長するわけではありませんが、枯らさないように維持するにはそれなりの日照が必要不可欠です。
植物育成用の照明などがあると良いのですが、そのような照明がない場合には暖かくなる時間帯に窓際など太陽光が差し込む場所に移動してあげましょう。
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ホテイアオイが枯れてきたら
ホテイアオイが枯れてきたら、まずは原因を突き止めることが大切です。
ホテイアオイは丈夫な水草ですので1日でダメになるようなことはほとんどありませんので、毎日確認していれば何かしらの変化は確認できるはずです。
問題が確認できたら早急に対応してあげることでほとんどの場合は復活してくれます。
ホテイアオイの枯れた葉・枯れた部分の処理
ホテイアオイの枯れた葉や枯れた茎の処理はどうしたら良いのでしょう。
先にもちょこっと述べましたが、気温の下がる冬場であればいじくり回さずにそのまま様子を見ます。
もし全体が黒くなり溶け出すような場合には取り出して廃棄してしまっても良いかもしれません。
寒い時期以外にも部分的に枯れるようなことはよくある話です。
株全体が枯れてきているのか、部分的に枯れているのかで判断するようにしましょう。
根が元気であれば、成長して復活してくることは多々あります。
もし株全体が枯れてしまい処理する場合には下水や川などに捨てるのは絶対にやめましょう。
ホテイアオイは非常に生命力が強く自然の環境に順応して繁殖してしまうことが多々あります。
そのような問題が各地で報告され問題となっています。
ホテイアオイが枯れる原因まとめ
- ホテイアオイが枯れる原因には季節によって違いがある。
- 根本的な理由はホテイアオイが成長するのに適していない環境であること。
- ホテイアオイが元気に育つ環境を今一度考えて何が足りていないのか知ることが大切
- ホテイアオイの調子が悪い時には、水温、日照、栄養、蒸れ、害虫など植物が健康的に育つ要因を一つずつ確認する
今回はホテイアオイが枯れる理由についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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