ホテイアオイの根が白い・黒い・紫色 根の色の違いと育成環境

ホテイアオイの根が白い・黒い・紫色 根の色の違いと育成環境

ホテイアオイの根が白い・黒い・紫色 根の色の違いと育成環境

ホテイアオイの根

ホテイアオイ(ホテイ草)の根が白いのは問題ないのか?なぜ白くなるのか?黒い根の時と何が違うのか?根の色が紫色の場合は?

ホテイアオイが元気に育っている時の根の色は何色なのでしょうか?そんなホテイアオイの根の色の違いと育成環境についてご説明いたします。

ホテイアオイの根が黒いのは良い環境

ホテイアオイの根が黒いのはホテイアオイが元気に成長している証でもあります。

ホテイアオイは浮き草の中でも非常に強い光を要求する水草ですので弱い光のもとではなかなか成長してくれません。強い光を浴びたホテイアオイは葉が濃い緑色になり、葉の色艶も良くなります。

葉の色が濃くなるのは太陽光を浴びることによりホテイアオイの体内で沢山の色素成分が作り出されているからです。

そのような環境で育っているホテイアオイの根もまた太陽の光をしっかりと浴びて葉と同じように色素成分を蓄えているため黒く見えるのです。

さらに話を掘り下げると根が黒くなる理由には光の三原色の話が関係してきます。

RGB光の三原則の図
出典:色カラー

光とは赤・青・緑の波長域から成り立っており、その波長の成分割合によって見える色合いが変わってきます。光の特徴として3つの色が全て混ざると白になります。

光の三原色はRGB(赤Red・緑Green・青Blue)で作られる色で、混ざると明るくなり白に近づいていく混色方法です。加法混色と呼ばれています。

引用:色カラー

CMY色の三原色の図

絵具などの色の場合には混ぜると黒になるので基本的に光の三原色の考え方は色の三原色とは逆の考え方になると思っていただければ問題ありません。

色の三原色はCMYK(シアンcyan・マゼンタmagenta・イエローyellow)で作られる色で、混ざると暗くなり黒に近づいていく混色方法です。減法混色と呼ばれています。理論的にはこの3色を同じ割合で混ぜると黒になりますが実際には濃い茶色が精一杯です。

引用:色カラー

この仕組みを理解したうえで話をホテイアオイの話に戻しましょう。

まず、ホテイアオイの葉が緑色に見えるのは赤色と青色の波長は光合成に利用するため吸収し、緑色の波長部分を反射させているからです。

光合成に使われる光はクロロフィル(葉緑素)やβカロテンなどの光合成色素によって吸収されますが、光合成色素が吸収できる光はクロロフィルの場合、主に青色(400~470nm)と赤色(640~690 nm)の波長領域となり、緑色(550〜600nm)の波長部分はあまり必要とされないのです。

よって緑色は吸収せずに反射させる方が効率が良いのです。ホテイアオイが緑色を反射させているため私たちがホテイアオイの葉をみると緑色に見えるのです。

それでは根が黒いのは何故か?

根は葉や茎と違い、太陽の光から組織を守るクチクラ層がないため強い太陽の光を浴び続けるとダメージを受けてしまいます。

よって太陽光を反射するために様々な色素成分を蓄えて黒くなっているのです。

逆の考え方からすれば強い太陽光から根を守る必要があるくらい葉や茎にはしっかりと太陽光が当たっているのでホテイアオイの光合成は活発になるということです。

よってホテイアオイの「根が黒い=ホテイアオイが元気に育っている証のひとつ」と考えられます。

それではホテイアオイの根が白いのは問題なのか?

ホテイアオイの根が白いのはなぜ?

ホテイアオイの根が黒いのが元気の証ということは根が白い場合はどうなのでしょう?

これはホテイアオイの育成環境によって良い場合と悪い場合があります。その理由を説明する前にまずはホテイアオイの根が白くなる理由からご説明いたします。

なぜホテイアオイの根が白くなるのか?

ホテイアオイの根が白くなる理由はホテイアオイの根にしっかりと太陽の光が当たっていないからです。

ホテイアオイの根は強い太陽の光を浴びると根を太陽光から守るために色素沈着をさせますが、強い光が当たっていない環境では色素成分を溜め込む必要がないため白くなります。

という事はホテイアオイの根が白いのは日照不足と同じなのでホテイアオイにとってはよくない事なのでしょうか?

実は一概に「根が白い=悪い状態」とは言い切れません。それは根が白くなることが良い場合と悪い場合があるからです。

室内水槽などでホテイアオイの成長に必要な光が足りていない場合も根は白くなります。この場合には葉や茎の色合いも薄くなり、成長も鈍ります。

このような状態は明らかな成長障害を起こしていますので照明を追加するか強い照明に変えるなどの対策が必要となりますので良い状態とは言えません。

逆にホテイアオイの根が白くても良い状態とはホテイアオイの根が土の中に埋まっている時です。

根が土の中に埋まっていれば土によって太陽の光は遮られますので根が黒くなる必要がありません。よって鉢植えやビオトープなどでしっかりと土に根を下ろしているホテイアオイの根は白くなります。

そのような時には根が白くても葉や茎は鮮やかな緑色をしていて成長も早いものですので、根が白くても丈夫に育っていると言えます。

水中では太陽の光を遮るため黒くなることが理想的で土の中では白くなるのが理想的ということになります。

水中で根が白い場合には全体的に光不足なので照明の追加が必要。逆に土の中で根が黒い場合には土の中の汚れや通水性の悪さなどによる根腐れが考えられますので環境の改善が必要となります。

ホテイアオイの根が紫色なのはなぜ?

ホテイアオイの根が黒い状態と白い状態の理由はわかった。それでは根が紫色に見えるけれどこれは病気か成長不良?

ホテイアオイの根が紫色に見えるのは黒い根と白い根のちょうど間のような環境の時です。

黒い根は光の三原色である赤・青・緑の全ての色を反射している状態で、そこから緑色の色素成分であるクロロフィル(葉緑素)が抜けてしまうと赤と青が残り紫色に見えるのです。

この状態は今よりも強い光に当てれば根は黒くなりますし、光が弱まれば白くなります。

水深の深い容器でホテイアオイを育成していると水面に近い部分は日の光がしっかり当たるため黒い色をしており、水深が深い根の先端の方は紫色になることがあります。

また水面が狭い容器での育成やホテイアオイが密集していて水中にあまり光が届かないような時には根が紫色になることが多いものです。

ホテイアオイの根は何色が良いのか?

ホテイアオイの根の色の変化についてご紹介しましたが、結論としてホテイアオイの根の色は何色に保つのが良いのでしょう。

その答えは水中なら黒い状態で土の中なら白い状態がベストです。ただ根の状態は色合いだけで判断できるものではなく、根の太さや張り、密集度なども関係してきます。

根の状態を確認し色艶がよく張りがあれば問題ありません。逆に黒いけれど傷んでいるような状態で張りがなければ状態が良くないとも言えます。

ホテイアオイの根は水質が悪化するとだんだん弱ってきますので定期的な水換えを行うか屋外ビオトープなどで自然の浄化作用を効率よく回すことにより水質を維持できるようにしましょう。