ホテイアオイ(ホテイ草)がメダカの酸欠を起こす理由と対処法

ホテイアオイ(ホテイ草)がメダカの酸欠を起こす理由と対処法

ホテイアオイ(ホテイ草)がメダカの酸欠を起こす理由と対処法

ホテイアオイ

「ホテイアオイを入れていたらメダカが酸欠で死んだ」こんな話を聞いたことがあるでしょうか。ホテイアオイ(ホテイ草)とメダカは非常に相性が良くビオトープなどでも頻繁に用いられる組み合わせです。そんなホテイアオイが本当にメダカの酸欠の原因になるのか?

結論から言えば確かにホテイアオイが原因でメダカが酸欠を起こすこともあります。

ホテイアオイは光合成によって酸素を供給する側ですが、悪条件が揃ってしまうと酸欠の原因となることもあるのです。そんなホテイアオイが酸欠の原因を作る仕組みと対処法についてご紹介いたします。

水中の酸素欠乏(酸欠)はなぜ起こるのか?

ホテイアオイが水中の酸欠状態を作ってしまう仕組みを理解するためにもまずは水中の酸素欠乏がなぜ起こるのかについて簡単に説明いたします。

まず一番起こりやすい酸欠が生体によるものです。水中でメダカなどの生体が呼吸をすることにより酸素を消費するため生体の数が多ければそれだけ酸素消費量も増えることになります。

水中の酸素量と水温には因果関係があり、水温が高くなると水中に溶け込める酸素の量が減ってしまいます。さらに水温が高くなると生体の活動は活発になるため酸素を多く消費するようになります。よって冬場より夏場の方が酸欠は起こりやすくなるのです。

生体が酸素を消費し続けるだけでは水中の酸素はいつか無くなってしまいますので酸素の供給が行われなければなりません。水中の酸素は水面でのガス交換や植物の光合成によってまかなわれています。

水面では酸素や二酸化炭素が大気中に放出されたり、逆に大気中から水中に溶け込んだりと常にガス交換が行われています。

特に水面に風があたることにより水面が波立つようになると酸素が溶け込みやすくなるものです。そのような理由から海などのように常に波立っているような場所は効率よく水中に酸素供給ができると言えるでしょう。

次に植物の光合成によって二酸化炭素が消費され、酸素が供給されることはよく知られていることだと思います。水中でも光合成活動は活発に行われており、水草や浮草を入れることにより酸素を供給することができるのです。水草や浮草の他にも水中に生存する植物プランクトンも光合成を行い水中への酸素供給に一役かっています。

水中の酸欠が起こる仕組みと酸素供給についてご理解いただけたと思いますのでホテイアオイが原因となる理由について話を進めていきましょう。

ホテイアオイがメダカの酸欠を起こす原因

ホテイアオイが水中の酸素不足を起こす条件とは増えすぎてしまい水面を覆ってしまうような時です。ホテイアオイが水面を覆い尽くすと水面で行われているガス交換が行われなくなるため水中に酸素が溶け込みにくくなります。

水面の面積が少ないと酸素が水中に溶け込みにくいため、小さな小瓶に大きなホテイアオイを浮かべてしまうような飼育方法もあまりお勧めできまさん。

小さな小瓶でメダカを飼うのであればホテイアオイではなくもっと小さな浮草などにすると良いでしょう。

さらに増えすぎたホテイアオイは夜になると成長のために沢山の酸素を消費するようになります。意外かもしれませんが、ホテイアオイなどの植物も夜になると酸素の生産者から消費者へと変わるのです。

夜は光合成が止まるため酸素の生産者がいなくなり、消費者のみとなるため酸素不足が起こりやすくなります。

ホテイアオイが水面を覆い尽くすと起こる問題はそれだけではなく、水中に光が届かなくなるという問題もあります。

水中に光が届かなくなると水中に生息する植物プランクトンや水草、藻類など全ての植物が光合成不足となり死滅してしまいます。

そうなるとさらに酸素の供給者は減るうえに水質を浄化する能力も低下してしまうという問題さえも起こります。

メダカが酸欠を起こさないための対処法

ガラス瓶のような細長く口が狭いような容器は水面からの酸素供給がしにくいため、水面が広く取れるような容器を使用してメダカを育てるようにしましょう。

また小さな容器は水温が上がりやすく水中の酸素溶存量が急激に変化しやすいので出来るだけ水量のある大きな容器を選ぶことも大切です。

さらに酸素の消費者であるメダカの数を抑えつつ、ホテイアオイを適度なタイミングでトリミングし過剰にならないようにするなど飼育環境に合わせた育成数を保つようにしましょう。

エアレーションなどによる酸素供給は効果的ですので設備が用意できるのであれば積極的にエアレーションを行うと良いでしょう。

エアレーションが出来なくてもこまめな水換えをすることにより新しい水とともに豊富な酸素を取り込むことも出来ます。

屋外でのメダカのビオトープはほとんど世話の手間がかからないところが魅力の一つでもありますが、メダカを飼育している以上日頃から状態を観察し、常に最適な環境を維持できるようにしたいものです。