どっちがおすすめ⁈ミナミヌマエビの屋内飼育と屋外飼育

どっちがおすすめ⁈ミナミヌマエビの屋内飼育と屋外飼育

どっちがおすすめ⁈ミナミヌマエビの屋内飼育と屋外飼育

ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビを飼育するのに屋内の水槽で飼育するのと屋外で飼育するのではどのように違うのか?飼育方法や水温管理などの観点からその違いを紹介します。

双方の飼育方法のメリット、デメリットを理解し、ご自身の飼育スタイルの参考にしてください。

ミナミヌマエビは水槽内の藻類、通称「コケ」や生態の死骸などを食べることから水槽内のコケ取り生体や掃除役と呼ばれ、アクアリストの中でも人気の高いヌマエビです。

流れの緩い川や池など水草の多い場所を住処とし、日本では静岡県周辺から九州まで、西日本を中心に分布しています。

そのように日本の気候に順応しているエビですので、もちろん屋外で飼育することも可能です。

屋外のビオトープなどで楽しむもよし、屋内の水槽でミナミヌマエビを主体として飼育するもよし、熱帯魚などのタンクメイトとするもよし、水草水槽のコケ取り生体として飼育するのもよしと様々な飼育方法が楽しめるのもミナミヌマエビの魅力の一つです。

しかし、飼育環境の違いはそのまま飼育方法の違いにもつながりますので、その違いについても知っておく必要があります。

また、上手に飼育するためにはミナミヌマエビの生態をよく知ることも大切なことです。

屋内水槽での飼育方法と飼育セット

まずは屋内水槽でミナミヌマエビを飼育する場合について考えて見ましょう。屋内水槽で飼育する場合には、最低限水槽とろ過フィルターがあれば飼育は可能ですが、水質を安定させるための濾過バクテリアが繁殖しやすいようにソイルなどの底砂も用意したいものです。

さらに屋内で飼育するメリットはヒーターなどを上手く使えば、水温を一定に保てるということです。

熱帯魚水槽や水草水槽のコケ取り生体としてミナミヌマエビを飼育するのであれば大概、水槽にはヒーターを使用しているはずです。

ヒーターを使用することで水温はミナミヌマエビの好む適温に維持されていますので、冬場の低水温による問題はないはずです。

逆に夏場にはヒーターの設定以上に水温が上がってしまうこともありますので、夏場の水温管理には水槽用クーラーや冷却ファンなどを上手く取り入れて水温維持に努めます。

プラケースはミナミヌマエビ飼育に不向き

室内でミナミヌマエビだけを飼育する場合には、プラケースなどの簡易飼育設備で一時的に飼育することは可能ですが、長期的飼育の観点から見るとあまりおすすめできません。

その理由として濾過フィルターを設置しない屋内飼育では水質の悪化が早いからです。

ここで「濾過フィルターを設置しない屋内飼育」と限定したのには、屋外飼育には濾過フィルターを設置せずとも水質の浄化ができる仕組みを作ることができるからです。

その仕組みについては屋外飼育の説明の時に詳しくご説明いたしますので、ここでは割愛させていただきます。

もう一つの理由が水温の急変です。プラケースはその素材の性質上、外部気温の影響を受けやすいうえに、容量も小さいものが多いため、水量が少ないのでやはり水温変化が激しくなります。

このような理由からミナミヌマエビの室内飼育にはやはり水槽が必須となるでしよう。

ミナミヌマエビ飼育に最適な水温

ミナミヌマエビにとっては15℃~27℃くらいまでが活発に活動できる温度であり、まさしく飼育に適した水温となります。

さらに繁殖に適した水温となると20℃〜27℃くらいとなります。

水槽用のヒーターには温度可変式のものと固定式のものがありますが、どのヒーターも26℃くらいに設定されていますので、普通に使用すればミナミヌマエビの好む水温は維持できることになります。

ヒーターを使用した水槽では一年中、ミナミヌマエビの繁殖に適した水温を保てるため、通年繁殖が楽しめます。

しかし、屋外飼育では自然に任せる水温管理のため、春から夏にかけてはミナミヌマエビが活発になり、繁殖も行いますが、秋から冬にかけては水温も下がるため活性が低くなり、冬眠状態となります。

この水温の変化がミナミヌマエビの寿命に影響を与えているのか否かははっきりしていませんが、野生のミナミヌマエビの寿命は約1年と言われていますが、水温管理された水槽で飼育しているミナミヌマエビは2年くらい生きるものもいます。

この寿命の違いはミナミヌマエビに限らず、多くの生物に言えることなので自然界で冬を越すということの過酷さを感じさせられるものでもあります。

水温の話から少々逸れてしまったので話を戻しますが、水温を意識する時に気をつけなければいけないことの一つに急激な温度変化があります。

ミナミヌマエビにとって最適な温度であっても、自然界では起こりえないような急激な温度変化は好ましくありません。

寒い時期など水道の水温と水槽内の水温に大きな温度差があるときなどは水替え時に注意が必要です。

屋外での飼育方法と飼育セット

屋外で飼育する場合にはスイレン鉢などを使ったビオトープや発泡スチロールを使ったビオトープなどがおすすめです。

ガラス水槽やプラケースは外気の影響を受けやすく、夏は暑くなり、冬は冷たくなりすぎる為あまりおすすめできません。

また、屋外飼育では太陽光を利用して水草などを育てるのが一般的ですが、ガラス水槽だと強すぎる太陽光によるガラス面のコケに悩まされることになります。

よって屋外飼育ではメダカや金魚なども含め、上から眺めるような上見飼育がおすすめなのです。

室内ではガラス水槽を用いた横見飼育で観賞志向が強く、屋外では上見飼育で自然な感じで育てるといった感じになります。

屋外飼育の最大のメリットは自然の力を利用できるところにあります。

室内では太陽の光の代わりに照明を使い、水を温めるためにヒーターを使い、自然の水質浄化能力の代わりに濾過フィルターを使います。

しかし、屋外飼育ではそのような設備が無くとも自然の力だけでミナミヌマエビを飼育することが出来るため電気代は全くかかりません。

しいて言えば酸素供給の為のエアーポンプを設置するくらいでしょうが、熱を発するヒーターや明るさを提供する照明に比べたら電気代も非常に少ないもので済むはずです。

よって屋外飼育で最低限必要なものといえば水量を確保できる大きめの容器とそこに入れる土くらいです。

ミナミヌマエビの屋外飼育で自然の力を上手く取り入れる為にどうすればいいのかを考えていきましょう。

水質浄化能力を高めるための最善の策はミナミヌマエビと一緒に植物を植えてあげることです。

ビオトープに用いることのできる植物は意外と多いもので、ネットなどで検索してみると様々種類の植物が紹介されていますので気に入った植物を育ててみるのもいいでしょう。

植物がうまく育ち始めるとそこには小さな自然の生態系が作り出され、植物性プランクトンや動物性プランクトンの数も増えるので、ミナミヌマエビのエサも自然と確保されます。

ビオトープの大きさや、立ち上げてからの年月、生体の数などによってそのバランスは変わってきますが、バランスのとれた飼育環境ではミナミヌマエビにエサをほとんど与えなくても問題なく成長していくものです。

ミナミヌマエビ飼育に絶大な効果をもたらす水草

屋外のビオトープにしても屋内の水槽にしてもミナミヌマエビと水草との相性は非常に良いものです。

水草を水槽内に入れるだけで無機質な水槽に自然な雰囲気を作り上げてくれるのも水草の効果の一つと言えますが、水草には見た目の効果以外にもミナミヌマエビにとって様々なメリットをもたらす力があるのです。

水質浄化

その一つ目が水草の水質浄化能力による水質の安定です。

酸素供給

二酸化炭素を吸収し、酸素を排出することにより水の中の酸素供給を行ってくれます。

隠れ家

水草の葉や浮き草の根はミナミヌマエビやその稚エビたちの隠れ家となるため、安心して生活できるうえに稚エビの生存率を高める効果もあります。

ミナミヌマエビの屋外飼育における限界水温

ミナミヌマエビの屋外飼育における限界水温について話を進めていきますが、屋内飼育であってもヒーターを使用していない飼育環境や真夏に高温になる室内での飼育では屋外飼育と同じような水温になる事もありますので室内の飼育であっても頭に入れておくことをお勧めします。

ミナミヌマエビはヤマトヌマエビやビーシュリンプよりも生存できる水温幅が広く、水が凍る寸前の1℃くらいから高温では30℃くらいまで耐えることができます。

ただ、この幅広い水温の範囲は耐えられる水温であり、言わば限界水温ともいえるものです。

生物には耐えられる温度領域とは別に、好む温度領域というものがあり、過酷な環境はミナミヌマエビの成長や繁殖にも大きな影響を与えるうえに寿命を左右することもありますので、飼育下ではできるだけ適温で飼育してあげることが望ましいものです。

さらに、この限界水温は水温のみに対して言えることで、水温の変化によって生じる他の問題は考慮していません。

例えば、30℃近い水温でも水量に対して生体の数が多い水槽と生体の数が少ない水槽ではミナミヌマエビの生存確率は変わってきます。

水温の上昇は、水中に溶け込める酸素の量を著しく低下させるのに対し、そこに生息する生態は活性が上がり、酸素の消費量が増えるという真逆の状態が起こるため、生態数の多い水槽では酸欠状態となってしまうのです。

また、季節の変化のように徐々に水温が変化していく分には適応できますが、自然界ではありえないような急激な水温変化には弱い面もあります。

飼育環境下でありがちな急激な水温変化の例としては、購入後の水槽投入時や水替え時、水量の少ない容器での飼育における気温の変化などが考えられます。

プラケースや金魚鉢のような水量の少ない容器を冷房の効いていない部屋や屋外に置いておけば、真夏には急激に高温になるうえに、冬には冷え込み具合によっては凍りついてしまうこともあります。

そのような問題を回避するためには水量が多く、水深のある容器で飼育したり、気温の寒暖差が激しくない場所での飼育を心がけるようにします。

屋外で飼育している場合には、夏場の直射日光が当たらないようによしずなどで日陰を作るなどの工夫も必要です。

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