ヤマトヌマエビ ミナミヌマエビ

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビが死んでしまう 死因と寿命

2019年11月19日

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビが死んでしまう 死因と寿命

ヤマトヌマエビ

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビが死んでしまう。

何故?ヤマトヌマエビやミナミヌマエビを飼育していると白くなって死んでしまったり、赤くなって死んでしまったり、狂ったように暴れて次の日には死んでしまったりと原因がわからず☆になってしまうことが稀にあります。

そんなヤマトヌマエビやミナミヌマエビの死因についてご紹介いたします。

また、ヌマエビの寿命についても一緒にご説明いたします。

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ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの寿命

まずはヤマトヌマエビやミナミヌマエビが死んでしまったときの死因が寿命なのか、そうでないのかの判断が必要です。

ヤマトヌマエビはミナミヌマエビに比べると体が大きい分寿命も長く、水槽内では平均で2、3年は生き、上手に育てればさらに長生きさせることもできます。

ミナミヌマエビはヤマトヌマエビに比べると寿命は短く、1、2年くらいでしょう。

ただ、ヤマトヌマエビは淡水の水槽内での繁殖が難しいため、生まれたばかりの稚エビを入手することができないので実際にヤマトヌマエビを購入した時点でどのくらい生きている個体なのか、そしてこれからどのくらい生きる個体なのかを把握することは難しいでしょう。

よって我々飼育者はヤマトヌマエビの寿命を気にするよりも天命を全うできるような環境を維持してあげることが大切です。

もし、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビが死んでしまった際に寿命で死んでしまったのか、飼育環境などに問題があって死んでしまったのかを知りたいときにはその場の状況から判断することはある程度可能です。

たくさん飼育しているヌマエビが一斉に、もしくは短期間に続々と死んでしまうようなら寿命よりも環境の問題を疑うべきです。

寿命であれば個体差が必ずありますので短期間に大量死することはありえません。

それでは何故死んでしまうのかヤマトヌマエビやミナミヌマエビの死因についても話を進めていきましょう。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビの5大死因

水槽内でほかの熱帯魚などは大丈夫なのにヤマトヌマエビやミナミヌマエビだけが死んでしまうなんてことも稀にあります。

それはヌマエビが熱帯魚などと比べても水質の変化に敏感でデリケートな生き物だからかもしれません。

見方を変えると、ヌマエビが死んでしまうような場合は熱帯魚にも少なからずダメージを与えている事になり、そのことを身をもって教えてくれているのが水質のバロメーターとなるヤマトヌマエビやミナミヌマエビなのです。

何故ヌマエビが死んでしまうのかその理由について考えていきましょう。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビが死んでしまう理由には、水質・水温の急激な変化、水質の悪化、高水温による酸素濃度の低下、カルキや薬による薬害、アンモニア中毒などが挙げられます。

これらの問題が無く、極端に個体数が多い水槽などでしたら稀に餌不足ということも考えられます。

水質・水温の急激な変化が死因の場合

水質・水温の急激な変化とは、ヌマエビを購入して水槽に投入する際に起きやすいpHショックや大量の水換えによって起こる大きな環境変化、水温変化などが挙げられます。

熱帯魚などの水生生物の飼育を始めるときには「水合わせ」を必ず行う必要があることはよく知られていますが、ヤマトヌマエビなどのエビ類は特に水質の変化に敏感なため、この水合わせもゆっくりと慎重に行わなければなりません。

pHショックを起こしたヌマエビは水槽投入直後から狂ったように泳ぎ回ったり、逆にじっとしたまま全く動かなかったりという不自然な動きが見られ、数日以内に死滅してしまうことがよくあります。

水換えによる極端な水温変化もpHショックほどではありませんが、やはりヌマエビに負担をかける環境変化になりますので注意が必要です。

特に真夏や真冬など新しい水と水槽内の水に温度差があるときには汲み置きによる温度調整を行ってから使うようにしましょう。

温度確認のためにも水槽用の水温計とは別に水換え用の水温計を用意しておくと便利です。

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水質の悪化が死因の場合

水質の悪化とは餌の与えすぎによる食べ残しの腐敗や生体過剰飼育による排泄物の沈殿、水換え不足による悪化などが挙げられます。

水槽内ではこれらの問題により水質は徐々に悪化し、硝酸塩、亜硝酸、アンモニアなどが蓄積します。

水を汚す原因が少なく、濾過バクテリアがしっかり繁殖している水槽であれば、アンモニアや亜硝酸などはほとんど溜まりません。

しかし、生態系のバランスが極端に崩れている水槽ではこれらの物質が溜まりやすく、ヌマエビにダメージを与えてしまいます。

常にご自身の水槽の水質がどのように変化しているのか水質測定を定期的に行うことも大切です。

ヌマエビは水質の悪化に敏感なうえ、老廃物が蓄積しやすい水槽底床付近にいる事が多いので特に影響を受けやすいのです。

正しい水換え方法と定期的な水換えをマスターして水質の維持に努めるようにしましょう。

水槽の水換えは底の方の汚泥や腐敗物をしっかり取り除くような排水が効果的です。

よってプロホースなどの道具を使うと効率的かつ、効果的な水換えが行えるようになります。

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高水温による酸素濃度低下が死因の場合

夏場など水温の上昇が著しい時期に起こりやすいのが高水温による水中の酸素濃度低下です。

水温が上昇すると水中に溶け込んでいられる酸素の量は減り、逆に生体の活性は高まるため酸素を多く必要とします。

よって過密水槽などでは水温の低い時期は問題なく飼育できていたのに夏を迎えて水温が高くなると酸欠を起こし、一斉に死んでしまうなんてことも起こるのです。

そのような事態を避けるためには飼育数を抑え、水槽の高水温対策をしっかりと行い、場合によってはエアレーションの追加などが必要となってきます。

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水道水に含まれる塩素が死因の場合

水道水には消毒用の塩素が含まれており、生体や濾過バクテリアに悪影響を及ぼすことはよく知られていることで、この塩素によって引き起こされる急性塩素中毒症もヌマエビには起こりやすい問題です。

水道水の塩素(カルキ)を除去せずに水槽に給水した際に起こるものでエビがぐるぐると泳ぎ回り、一見水換えによる新鮮な水を喜んでいるかのように見えることもあります。

しかし、このような症状が見られてから2、3日後に死んでしまうことが多く、塩素が原因とは気付きにくいのがこの問題の厄介なところでもあります。

水換えをするときは完全に塩素を除去した水を使うことが必須で、天然成分を使用した中和剤を使うか、汲み置きをして曝気した水を使うようにしましょう。

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立ち上げたばかりの水槽が死因の場合

水質の悪化はヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのヌマエビにとって致命傷という話をしましたが、実は立ち上げたばかりの水槽にも危険が潜んでいます。

立ち上げたばかりの水槽は間違いなく綺麗な水なので安心と思われがちですが、実は立ち上げたばかりの水槽には水を綺麗にする濾過バクテリアがほとんど繁殖していません。

よって餌の食べ残しや熱帯魚の糞などから生成されるアンモニアなどが蓄積してしまうことがあるのです。

アンモニアは毒性が強いためヌマエビなどの敏感な生体にはひとたまりもありません。

このことを知らずに立ち上げたばかりの水槽にすぐにヤマトヌマエビやミナミヌマエビを入れてしまうと死んでしまうこともあります。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビを購入し、水槽に入れるとすぐに死んでしまうような時にはアンモニアや亜硝酸の濃度測定を行ってみましょう。

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もし、不安要素が残る時には少しの間ヌマエビなどは水槽に投入せずにまずは丈夫な熱帯魚などを数匹入れて、濾過バクテリアの繁殖を促します。

その後、数週間して濾過バクテリアが繁殖してきたらヌマエビなどの水質に敏感な生体を入れるようにしましょう。

いかがでしょう。生体が死んでしまうと何が原因で死んでしまったのか分からず困惑してしまいがちですが、そこには必ず何かしらの原因があるものです。

世話の仕方、飼育環境などをしっかり観察、確認し対策を行うことでヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのエビ類を死なせずに育てることができるはずです。

ヌマエビの寿命と死因まとめ

  • ヤマトヌマエビの寿命は水槽飼育下で2年〜3年くらい。
  • ミナミヌマエビの寿命は水槽飼育下で1年〜2年くらい。
  • 短時間で次々と多くのヌマエビが死んでしまう場合には寿命より死因を疑うべき。
  • 水温や水質の急激な変化はヌマエビの死因になることもあるので水合わせや水換えに注意。
  • 水質の悪化も死因になるので定期的に底床付近の掃除を行いながら水換えを行う。
  • ヌマエビは高水温による酸欠に弱いので水温対策やエアレーションを行う。
  • 水道水に含まれる塩素(カルキ)にも弱いので必ずカルキ抜きをした水を使う。
  • 立ち上げたばかりの水槽はアンモニアが発生しやすく危険なので水槽がしっかり立ち上がってからヌマエビを投入する。

今回はミナミヌマエビとヤマトヌマエビの寿命と死因についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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