ビオトープ

ビオトープは室内でできる?室内ビオトープの作り方と注意点

2022年5月25日

ビオトープは室内でできる?室内ビオトープの作り方と注意点

室内ビオトープ

ビオトープは室内でも作れる?屋外との違いは?

ビオトープの置き場所は室内よりベランダがいい?

室内ビオトープは水槽・睡蓮鉢どちらがおすすめ?

室内ビオトープの作り方は?初心者が注意する点は?

こんな室内ビオトープに関する疑問についてご紹介いたします。

ビオトープは室内でも作れる?屋外との違いは?

水辺の動植物の生育空間を再現するビオトープは、基本的に屋外に作って管理するのが一般的です。

しかし、屋外にビオトープを設置するスペースが無いという場合もあるでしょう。

マンション住まいなのでそもそも庭がない。

出来れば毎日近くでビオトープを眺めていたい。

そのような場合、ビオトープを室内に作る事は可能なのでしょうか?

実はビオトープは室内に作ることも可能です。

しかし室内ビオトープと屋外ビオトープでは環境に違いがあることを理解しておかなければなりません。

では、室内のビオトープと屋外のビオトープの違いとは何なのでしょうか?

屋外のビオトープには次のような特徴があります。

  • 直接太陽光を浴びる事ができる
  • 風の力を利用できる
  • 温度変化が起こる
  • 雨の影響を受ける
  • メダカの天敵の存在

屋外のビオトープでは太陽光を利用できる

屋外のビオトープでは太陽光を直接浴びる事ができます。

これは屋外ビオトープの大きなメリットの一つです。

屋外では太陽光の力によってメダカや水生植物が丈夫に大きく育つ上に、濾過バクテリアの繁殖も促される事で水質が安定しやすくなります。

また、太陽光に含まれる紫外線を浴びることで、メダカの体内ではビタミンDの生成が促されます。

ビタミンDはメダカの免疫力向上や骨の成長に欠かせません。

太陽をたっぷり浴びる事ができる屋外では、これらのビタミン類が豊富に生成されるので、メダカなどの生体が丈夫に大きく育つのです。

さらに太陽の強い光は水生植物の光合成も促します。

活発な光合成により、水生植物がグングン大きく育ちます。

水生植物の成長スピードが早まる事は水の浄化にも効果的です。

何故なら水生植物は水の中の養分を吸収して育つからです。

成長が早いほど養分をどんどん吸収してくれるので、水の富栄養化を抑える効果が高まります。

また、太陽光は濾過バクテリアの定着・繁殖も促してくれるので、水質が安定しやすくなります。

さらに、太陽光には殺菌効果もあるため、水の中の細菌類が繁殖しにくくなるというメリットも忘れてはいけません。

このように屋外ビオトープで太陽光を利用できるメリットは多いものです。

ただ、室内ビオトープでもビオトープの置き場所を窓際にするなどで太陽光を利用することも可能です。

屋外のビオトープでは風も利用できる

屋外では風が吹きますが、この風もまた屋外ビオトープが管理しやすい要因の一つです。

風が吹く事でビオトープの水面が揺れ、水中に酸素が溶け込みやすくなります。

そのような理由からエアレーションを設置する必要が無くなります。

簡単にいうと水面が波打てば酸素が水中に供給されるということです。

このように、太陽と風の力を借りることができるというのが、屋外ビオトープならではの大きなメリットとなります。

しかし、屋外ビオトープだからこそのデメリットもあります。

それが「温度変化」と「雨の影響」、そして「メダカの天敵の存在」です。

屋外ビオトープは室内に比べて温度変化が激しい

屋外ビオトープは季節ごとの温度変化の影響をダイレクトに受けます。

極端な話をしますと冬は水が凍る事がありますし、夏は水がお湯のように暑くなってしまう事もあります。

特に夏場の水温上昇には注意しなくてはいけません。

夏は簾で日陰を作るなどして水温上昇を抑える必要があります。

さらに冬場はメダカなどは冬眠するのでそのままでも大丈夫ですが、水生植物の種類によっては越冬出来ない物もあるので、そのような植物は室内で管理しなくてはいけません。

屋外ビオトープでは雨の影響も受ける

屋外ビオトープでは気温だけでなく雨の影響も大きく受けます。

少量なら問題ありませんが、ゲリラ豪雨や梅雨の長雨で大量の雨水がビオトープ内に入り込むと問題が生じます。

非常に稀な話ではありますが、雨水によって水質が変わってしまい、メダカなどが死んでしまう事もあります。

また、浅いビオトープでは雨水によってビオトープ内の水が溢れ出し、メダカなどが外に流されてしまう恐れもあるのです。

雨が降る前にビオトープに屋根を設置したり、水が溢れないようにオーバーフロー対策をする必要があります。

屋外ビオトープではメダカの天敵に注意

さらに、屋外ビオトープで忘れてはならないのがメダカの天敵の存在です。

ムクドリやカラスなどの鳥類やトンボの幼虫のヤゴなどはメダカの成魚を食べてしまいます。

特にヤゴは厄介なので、トンボが卵を産まないように網を張るなどの対策が必要になります。

屋外ビオトープにはこのようなメリット・デメリットがあるという点が室内ビオトープとの違いです。

室内ビオトープでは直接太陽光を浴びることは難しいですし、室内は基本的に無風なので風の恩恵もありません。

しかし、これらはライトや水換えによって補うことができます。

また、室内ビオトープでは温度管理が容易なため、一年中安定してビオトープを保つ事ができます。

そのため、冬でも青々とした水草を保つ事ができますし、メダカに産卵させる事も可能です。

このように、一年中水草の茂るビオトープを鑑賞できるというのは室内ビオトープの大きなメリットの一つです。

当然ですが室内では雨水や天敵の心配が無いので、メダカが急に姿を消してしまうという心配もありません。

そして何より、室内ビオトープは「鑑賞性・インテリア性が高い」という、室内管理ならではの大きなメリットがあります。

一般的な屋外ビオトープはトロ舟や睡蓮鉢を使用して作るため、上からの鑑賞のみになります。

一方、室内ビオトープの場合は水槽やガラス容器といった透明な容器を使ってビオトープを作る事ができるので、上からの鑑賞だけでなく、横からもビオトープの水景を楽しむ事が可能です。

また、室内ビオトープ作りに使用できる容器はおしゃれな物が多く、インテリア性が高いという点も室内ビオトープの大きな魅力と言えるでしょう。

このように、一般的にビオトープといえば屋外に作ることが多いですが、室内でも作る事ができます。

また、室内ビオトープならではの魅力があるので、屋外でのビオトープが難しいという方は、ぜひ室内ビオトープにチャレンジしてみて下さい。

ビオトープの置き場所は室内よりベランダがいい?

ビオトープは室内で作ることもできますが、置き場所は室内よりもベランダの方が良いのでしょうか?

ビオトープの置き場所は、それぞれの環境に適したビオトープを作れば、ベランダでも室内でもどちらに置いても構いません。

ただし、ベランダに置く場合は容器の材質や大きさをよく吟味して置くようにしましょう。

簡単に言うと、「室内ビオトープを想定した作りの物をベランダに置いてはいけない」と言うことです。

確かに、ビオトープは屋外に置いた方が管理が楽ですし、メダカや水草といった動植物も元気に育ちます。

このように見ると、室内よりもベランダにビオトープを置いた方が良いように感じます。

しかし、ベランダなどの屋外に設置するデメリットもあるのです。

ベランダの方角によっては日光が1日中当たり続ける場合もあるでしょう。

このような場所にビオトープを置いてしまうと、夏場に水温が上がりすぎる恐れがあります。

特に、容器サイズが小さなビオトープの場合、水があっという間にお湯のように熱くなり、メダカや水草が全滅するケースも少なくありません。

そのため、ベランダに置くビオトープの容器は、なるべく大きめの容量の物で、耐熱性・耐光性が高い材質を選ぶ必要があります。

室内ビオトープに使う透明なガラス容器や水槽をそのままベランダに置くのは危険です。

また、簾を設置するなどして日陰を作って日光を適度に遮る必要も出てきます。

また、鳥やヤゴと言った外敵に襲われるリスクもあります。

これらの外敵を防ぐために防鳥ネットやワイヤーネットの設置が必要になる場合もあります。

このように、確かにベランダにビオトープを置いた方が動植物の発育にはメリットが大きいのですが、デメリットを解消するための工夫も必要となります。

以上のように、室内管理とベランダ管理それぞれの特徴を理解して、室内なら室内用、ベランダならベランダ用にビオトープを作って管理しましょう。

室内ビオトープは水槽・睡蓮鉢どちらがおすすめ?

室内ビオトープを作る時にまず最初に決めるのが「どのような容器にするのか?」です。

室内ビオトープに使える容器には色々ありますが、一般的なのは水槽や睡蓮鉢でしょう。

では、室内ビオトープには水槽と睡蓮鉢どちらがおすすめなのでしょうか?

結論から言うと、どのような水景をどのように観察したいのか? それによって選ぶ容器が変わります。

水槽の大きな特徴は「横からも観察できる」という点です。

例えば、グロッソスティグマやパールグラスなどの水草を使って緑の絨毯を作り、その景色を横から鑑賞するという楽しみ方です。

このような楽しみ方は、水槽などの透明容器でのビオトープならではと言えるでしょう。

一方の睡蓮鉢は上からの鑑賞しかできません。

しかし、その器を活かした、より「和」のイメージの強いインテリア性の高いビオトープを作る事ができます。

溶岩石などの石や流木などを配置し、その上にウィローモスを活着させるなどして苔むしたイメージを作り出すのも良いでしょう。

ミズトクサを配して竹のように見立てるのも和のイメージがグッと増します。

このように、水槽と睡蓮鉢どちらを使うかは、どのようなレイアウトを作り、どのように観察したいかによりますので、ご自身のイメージに合った容器を選んでみて下さい。

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室内ビオトープの作り方と日々の管理

ビオトープは室内でも作れる事が分かりましたが、では実際どのようにして作れば良いのでしょうか?

また、室内ビオトープの日々の管理はどのように行うのでしょうか?

室内ビオトープの作り方は実に様々ですが、基本的な室内ビオトープ作りに必要な材料は次の通りです。

  • 容器
  • 底床
  • 水草などの植物
  • メダカなどの生体
  • ライト

これら5つが基本的な材料です。

後はどのようなビオトープにしたいかによって、それぞれどのような材料を使うか決めていきます。

とは言え、初めて室内ビオトープを作るとなると迷ってしまうと思うので、室内ビオトープの一例としてガラス容器を使ったビオトープをご紹介します。

  • GEXグラスアクアドロップ
  • 水草ソイル
  • 水草の種
  • ウィローモス(石や流木に活着させたもの)
  • ドワーフフロッグビット
  • メダカ
  • ミナミヌマエビ
  • GEX クリアLEDリーフグロー
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まずは容器を軽く洗い水草ソイルを敷きます。

ソイルは洗わずに使って下さい。

ソイルが浸るくらいに水を入れたら水草の種を蒔きます。

容器の上部をラップで覆って湿度を保つことで水草の種が芽を出します。

水草の種が芽を出し十分に育ったら水を注ぎ、ウィローモスを活着させた石や流木をレイアウトしましょう。

この水草の種を使うと水草が育つまで少しの期間メダカを入れることができませんので、もし短期間でビオトープを完成させたい時には前景草を購入してレイアウトを作ってしまうのも一つの方法です。

その後、浮き草のドワーフフロッグビットも浮かべます。

ビオトープの浮き草といえばホテイアオイが有名ですが、ホテイアオイは豊富な光量が必要なため室内ビオトープには不向きです。

その点、ドワーフフロッグビットならライトの光で十分に育ちます。

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後はメダカとミナミヌマエビを入れてライトを設置すれば完成です。

これで緑の絨毯が美しいメダカのビオトープが完成です。

これはほんの一例で、使う材料によって様々な形のビオトープを作ることができます。

例えば、ダイソーなどの100均のサラダボウルを使ってメダカのビオトープを作る方法もありますし、観葉植物のガジュマルを配置したビオトープを作る事も可能です。

ガジュマルのような観葉植物を使ってビオトープが作れるのも、1年中温度管理が可能な室内ビオトープならではと言えます。

このように、室内ビオトープのスタイルは様々ですので、ぜひ自分だけのビオトープを作ってみて下さい。

次は室内ビオトープの基本的な日々の管理方法についてです。

室内ビオトープの主な管理は「足し水」と「水換え」です。

ビオトープの水は徐々に蒸発して少なくなってしまうので、減った分を足し水します。

また、室内ビオトープは屋外ビオトープとは違いこまめな水換えが必要です。

これは、室内は風が吹かないために水の中に酸素が溶け込まず溶在酸素量が減っていってしまうのと、屋外ビオトープよりも水が汚れやすいのが理由です。

そのため、室内ビオトープは定期的な水換えが必要になります。

水換えは週に1回を目安に、全水量の1/4から1/3程度の水を換えましょう。

この時、容器内にコケが発生していたら水換え前に取り除き、水換え時に一緒に吸い出して掃除します。

水換え頻度を下げたいという場合には、濾過フィルターを設置する方法もあります。

通常、ビオトープは濾過フィルターなどの機械系の装置は使わないのが一般的ですが、電源確保が容易な室内ビオトープならば濾過フィルターの使用も選択肢の一つになります。

GEX ピコロカなどの小型の濾過フィルターがおすすめです。

排出口の向きを工夫することで、ビオトープ内に滝のせせらぎを再現することも可能です。

このほか、水草などの植物が伸びすぎたら適度にトリミングするなどして管理しましょう。

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室内ビオトープは臭う?

しっかり管理すれば室内ビオトープが臭うと言うことはほとんどありません。

ビオトープが臭う主な原因は水の富栄養化です。

これは水換えをすることで改善できます。

また、生体数を少なくし、餌を与える量を抑える事も富栄養化の予防になります。

室内ビオトープはスペースの関係からも飼育容器が屋外ビオトープより小さくなる傾向があります。

そのような環境ではビオトープの水は汚れやすくなりますので注意しなければなりません。

水草などの植物を多めに導入することもビオトープの水質維持に有効です。

富栄養化防止はコケの発生を抑える効果もあるので、水換えなどの日々の管理を適切に行うことが室内ビオトープの景観を美しく保つことにつながります。

室内ビオトープまとめ

  • 室内ビオトープは鑑賞性とインテリア性に優れる
  • 室内とベランダそれぞれに適したビオトープを作ること
  • 水槽は横からの鑑賞ができ睡蓮鉢は和のインテリアとして活かせる
  • 室内ビオトープは週に1回水換えする

今回は室内ビオトープに関する疑問についてご紹介いたします。皆様のビオトープ作りの参考にしていただけると幸いです。

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