初心者にも育てやすい赤系水草 ハイグロフィラロザエネルビスの育て方
初心者にも育てやすい赤系水草ハイグロフィラロザエネルヴィスの育て方が知りたい。
ハイグロフィラロザエネルヴィスが枯れてしまう。
ハイグロフィラロザエネルヴィスを赤くする方法を知りたい。
ハイグロフィラロザエネルヴィスのトリミング方法を知りたい。
こんな疑問に対してお応えします。
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ハイグロフィラ・ロザエネルヴィスの育て方
学名:Hygrophila polysperma(改良品種)
適応水質:酸性~弱アルカリ性 軟水~弱硬水
適応温度:20℃~30℃
育成難易度:やさしい
二酸化炭素添加:あったほうがいい
ハイグロフィラ・ロザエネルヴィスはハイグロロザエやロザエネルビスなどとも呼ばれています。
ポリスペルマの改良品種で葉脈が白く浮き出て、葉がピンク色に染まる大変キレイなハイグロフィラの仲間です。
二酸化炭素の添加システムが充実していなかった頃には赤系の水草の育成が難しく、その中で育成が容易な赤系の水草としてデビュー当初は非常に人気のあった水草でもあります。
ハイグロフィラ・ロザエネルヴィスは水槽の環境に敏感で水質の変化などによりいろいろな風貌を見せる水草です。
二酸化炭素がなくても生長はしますが条件によっては赤みが薄くなりポリスペルマと見分けがつきにくいほど変わらなくなってしまうこともあります。
強い光と多少の肥料不足によりピンク色の鮮やかな色合いを保つことが出来ますが、水槽の環境は刻一刻と変わっていくためその環境にあわせて色合いも変わってしまいます。
ショップなどでは水上葉が売られている事が多く水槽内に埋め込むと黄色く枯れこんできますのでそのような時はこまめに水上葉を取除く事が水質悪化を防ぐコツでもあります。
水上葉が枯れても環境がよければすぐに水中葉を展開するので問題はありません。
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ハイグロフィラロザエネルヴィスを赤く保つには
基本的に赤系水草は鉄分を吸収し強めの光と二酸化炭素で赤みを増すものが多いものです。
しかし、このハイグロフィラロザエネルヴィスは他の赤系水草とは違い栄養分の不足によるクロロフィル不足を利用して赤みを増す水草です。
よって最近主流の南米水草を育成する水槽環境では環境に恵まれすぎて原種本来のグリーンが強くでてしまう傾向があります。
赤みが薄れても白い葉脈はでますのでそれはそれで綺麗ですが赤みを強くしたいのであれば、それらの水草とは別の水槽で管理する必要があります。
ハイグロフィラの生長とトリミング管理
ハイグロフィラロザエネルヴィスはポリスペルマと同じように非常に生長が早く2~3週間もあればすぐに水面まで達してしまいますので水面まで達したら10cmくらいでトリミングをおこない植え替えることで容易に増やす事ができます。
このような特徴から水槽立上げ時の水質安定に貢献するパイロットプランツとしても有名です。
ハイグロフィラを多めに植え、水質が安定してきたら少し育成の難しい水草を植えたりすることでソイルなどの初期の栄養分過剰によるコケの発生を抑える効果もあります。
ハイグロフィラロザエネルヴィスのトリミング管理には何種類かの方法があり、先に説明しました頂点から10cm程度でカットして差し戻す方法で増やす方法と逆に根本から10cm未満でカットし新芽の展開を促すピンチカット方法があります。
どちらの方法でトリミングを行うかはカット方法のメリットとデメリットを考え行ってください。
まず先端を残して差し戻す方法は水草の頂点付近を残すためトリミングを行ったすぐあとでも見た目が悪くなりませんし元気な部分を残すため古い葉が残らず枯れた葉の処理などを行わなくても済みます。
ただ一度ハイグロフィラ・ロザエネルヴィスを抜いて行うため底砂を巻き上げてしまうことで底砂に付近に含まれていた栄養が水中に舞ってしまい一時的に水中が栄養過多になることと細かい底砂が舞うことにより水が濁ることもあります。
逆にピンチカットはそのような問題は起こりませんし、カットした部分から新芽を展開させるので密生した感じにレイアウトしていくことができます。
しかし下の方の葉は古くなり枯れていく傾向がありますので枯れた葉は早めに取り除くこととカット後すぐは見た目が悪くなるためハイグロフィラ・ロザエネルヴィスの前景にトリミングを頻繁に行わないような背の低い前景種などを植えてカット後すぐの見た目の悪さを隠せるようなレイアウトの工夫も必要になってきます。
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ハイグロフィラロザエネルヴィスの下葉枯れ
ハイグロフィラロザエネルヴィスを育成していると下葉が枯れてくる事がありますがこの現象の原因はいくつか挙げられます。
まず一つ目は購入後間もない水草の下葉が枯れてくる現象ですがこれは水上葉を購入している場合に起こりやすい現象です。
ハイグロフィラなどの有茎系水草はショップでの販売時に水上葉で管理されていることが多くその水上葉を水槽内に植えこむ事により新しく水中葉を展開しだしますがその後水上葉は環境の変化に適応するように枯れていくことがあります。
そのような時は枯れだした葉が水質を悪化させてしまうため、早めにトリミングを行い枯れた葉を除去するようにしましょう。
次に水上葉ではなく長年育成している水中葉だけの水槽にて下葉が枯れるパターンですが考えられる原因としては密生による下葉への光不足が挙げられます。水草は葉がそれぞれ個々に光を求め光合成を行うために光に当たらない葉は光合成が出来ず枯れてしまいます。
よって密生水槽などでポリスペルマを利用するのであれば前景に下葉の枯れを隠すようなレイアウトがいいかもしれません。
最後に有茎系水草の中でも根付きやすいハイグロフィラロザエネルヴィスなどではあまり見られないのですが、トリミング直後に根付くまで水草は体内に蓄積した栄養を自分で消費していきます。
よって底床の汚れや詰まりなどで根付きが悪いと下葉から順に栄養を消費していき枯れこんでくることがあります。
トリミング直後の下葉の枯れなどが起こるときは底床の状態チェックなどもしてみるといいかもしれません。
ハイグロフィラの間延び
ハイグロフィラロザエネルヴィスは生長が早い水草として有名ですが、二酸化炭素が添加されている水槽などでは特にその特徴が顕著に目立ち節と節の間隔が非常に開いてしまうことがあります。
この現象を間延びといい水草自体は元気に生長をしているので枯れなどの心配はありませんがインテリアとしての水草水槽ではちょっと見た目がおかしくなってしまいます。
間延びの対処法としては二酸化炭素の添加を抑えることやトリミングの回数を増やし生長の勢いを抑える方法があります。
ハイグロの仲間
今回はハイグロフィラロザエネルヴィスの育て方についてご紹介しましたが、ハイグロフィラ(通称ハイグロ種)には年々新しい品種が紹介されており、ほとんどのハイグロが初心者にも育てやすいものとなっています。
ハイグロフィラロザエネルヴィスだけでは少々寂しい水槽になりがちですので何品種か違ったハイグロ種を植えてみるのも面白いかもしれません。
またほとんどのハイグロがポリスペルマのように底砂に根を張るのに対して最近人気が出てきているハイグロフィラ ピンナティフィダは流木や岩などに活着する珍しいハイグロです。
ハイグロフィラ ピンナティフィダはギザギザした特徴的な葉の形状も水槽内にアクセントを与えてくれるので流木水槽などのレイアウト時に用いてみるのも面白いかもしれません。
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今回はハイグロフィラロザエネルヴィスの育て方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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