ビオトープって何?「ビオトープとは」について簡単にわかりやすくご紹介!
ビオトープとは?
ビオトープって何?簡単に分かりやすく教えて?
ビオトープがあるメリットとデメリットは?
ビオトープは初心者でも簡単に作れる?
こんなビオトープに関する疑問についてご紹介いたします。
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ビオトープとは?
最近流行りのビオトープとはどのようなものなのか?
ビオトープという言葉自体はかなり昔からあるもので、ギリシャ語のbiotopが語源となっています。
Biotopとは「生物の住む場所」と訳されることから、本来は様々な生き物が生息する場所全てがビオトープとなります。
そんな中、自然の中でも水辺には多くの植物や微生物が生息し、その植物や微生物を求めて昆虫や両生類、魚類などさらに多種多様な生き物が集まってきます。
よって自然の中でも特に水辺には生物の食物連鎖が起こりやすいとされています。
そのような生態系を作り上げる水と植物が作る環境をビオトープと呼ぶようになりました。
よって「ビオトープとは何か?」と問われたら多くの生物が生息する水辺と答えられるかもしれません。
本来のビオトープの意味はなんとなくご理解いただけたと思いますが、それでは「最近流行りのビオトープ」とは何なのでしょうか?
ビオトープって何?簡単に分かりやすく教えて?
ビオトープの語源から意味を追ってしまうと非常に広い大自然をイメージしがちですが、最近流行りのビオトープはまた少し違う意味合いをもっています。
近年雑誌やテレビなどでも頻繁に取り挙げられるビオトープとは個人が家の庭やベランダなどで簡単に楽しめる水辺を意味しています。
よってビオトープとは「水辺のある生活を楽しめる趣味」とも言えるでしょう。
水を溜められる容器に土を入れ、植物を植えればそれだけでも立派なビオトープと言えます。
「あれ?それでは生物がいないのでビオトープでは無いのでは?」と思われるかもしれませんが、そのような環境を維持することで多くの微生物が繁殖をはじめ、時間の経過とともに生物の営みが出来上がっていきます。
気がつくとトンボがいたり、ヤゴが水中を泳いでいたり、カエルが遊びに来ていたりと色々な生き物が集まってくるものです。
もちろんそこにメダカやタニシなどの生き物を飼うこともおすすめです。
水生植物だけで楽しむのもビオトープですし、生き物の姿を楽しむのもビオトープです。
ビオトープにはっきりとした定義はありませんので、それぞれに好きなビオトープを楽しむこともできます。
ビオトープがあるメリットとデメリットは?
ビオトープとは「水辺のある生活を楽しめる趣味」とご紹介しましたが、ビオトープがあることによるメリットとデメリットについて少し考えてみましょう。
ビオトープがあることによるメリット
- 身近に自然を感じ、四季の移ろいを知ることができる。
- いつでも自然に触れることができることで心が癒される。
- 玄関先や庭がおしゃれで華やかになる。
- メダカなどの水性生物を育てることができる。
ビオトープに植える植物の種類によって様々な四季の移ろいを楽しめることがビオトープの最大の魅力とも言えます。
植物の成長を楽しみながら、春や夏には花を咲かせる植物も多いものです。
またいつでも身近に自然を感じられることは人間にとって非常に大切なこととも言えます。
休日や仕事帰りにビオトープを眺めることで心休まる時間を過ごすことができます。
もちろん植物だけではなく、メダカなどを飼育していればメダカが餌を食べる可愛らしい姿を眺めることもできます。
ビオトープがあることによるデメリット
ビオトープがあることによるメリットはたくさんありますが、ビオトープがあることによるデメリットを考えてみると意外と見つけにくいものです。
あえて言えば、ビオトープを作るためのお金がかかることや定期的な世話が必要になることくらいでしょうか?
しかしビオトープの日々の世話といってもそれほどやることが多いわけではありませんし、世話をデメリットと考えること自体ナンセンスかもしれません。
ビオトープは初心者でも簡単に作れる?
庭やベランダで簡単に楽しめるビオトープですが、初心者にも作ることはできるのか?
そんな不安や疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、安心してください。
ビオトープのレイアウトや大きさにこだわりがなければ、ビオトープ作りは非常にシンプルで簡単なものです。
例えば、「ビオトープに滝を作りたい」、「庭一面に広大なビオトープを作りたい」となると話は変わってきてしまいますが、小さなメダカ鉢やトロ舟で作るビオトープであれば誰でも作ることができます。
まずはビオトープを作る場所を決めます。
ビオトープでは植物が元気に成長することが大前提となりますので、植物が育つ環境にビオトープを作ることが必須です。
日当たりがよく、一年を通してビオトープを設置してあっても邪魔にならない場所を探しましょう。
一日中しっかり太陽の光が当たる日向でなければいけないわけではありません。
家の北側で一日中ほとんど日陰であったり家の中で太陽の光が当たらないような場所でなければ大丈夫です。
あとはビオトープで使用する植物を環境に合わせて選ぶことでビオトープを維持することは可能です。
場所が決まったらビオトープに使う容器を用意します。
お好みに合わせてメダカ鉢や睡蓮鉢、トロ舟などを用意しましょう。
そこに土を入れて水生植物を植えるか、植木鉢のようなものに植えてからビオトープに沈めることで育てることができます。
これでビオトープは完成です。
屋内水槽であれば濾過装置を設置したり、照明を設置したり、エアレーションをおこなったりしますが、ビオトープにはそのような設備は必要ありません。
屋外ビオトープでは自然の力に任せて環境を作り上げていくスタイルが基本となります。
さあ!ビオトープを始めてみましょう!
ビオトープまとめ
- ビオトープとは多くの生物が生息する水辺の環境
- 最近流行りのビオトープとは水辺のある生活を楽しめる趣味
- ビオトープのメリットは身近に自然を感じることができ、四季の移ろいを楽しむことが出来ること
- ビオトープではメダカやタニシなど水辺の生き物を飼うことも出来る
- ビオトープは初心者でも簡単に作ることが出来る
今回はビオトープとは何かについてご紹介しました。皆様のビオトープライフの参考にしていただけると幸いです。
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