タニシの水質浄化効果と水槽掃除の関係!水槽掃除が減らせる?

2022年1月24日

タニシの水質浄化効果と水槽掃除の関係!水槽掃除が減らせる?

タニシの水質浄化

タニシには水質浄化能力がある?その効果は?

タニシは水槽を掃除してくれる?

タニシを入れておくと水槽掃除の頻度を減らせる?

タニシを水槽に入れておくメリットは?

こんなタニシの水質浄化能力と水槽掃除の関係についてご紹介いたします。

タニシには水質浄化能力がある?その効果は?

皆さんはタニシを水槽に入れておくだけで水質を浄化してくれるという話を聞いたことがあるでしょうか?

タニシは常にコケやエサの食べ残しを食べてくれるので掃除屋の印象が強いですし、グリーンウォーターに入れると水を透明にしてくれます。

ここまで聞くとタニシには水質浄化能力があるように感じますが、水質浄化と一言で言ってもその過程は複雑でタニシだけでは水質を維持することはできません。

よってタニシは水質浄化の手助けはできるけれど、タニシを入れるだけでは水質浄化はできないが正解です。

水質浄化と一言で言ってもその過程は複雑です。

例を挙げると

  • 餌の食べ残しを処理する
  • 生体の糞を処理する
  • コケを減らす
  • 水中の有機物(濁りの原因)を処理する
  • 有機物を分解する
  • アンモニアを分解する
  • 亜硝酸を分解する
  • 硝酸塩を処理する
  • 窒素やリンを処理する

これら全てを含めて水質の浄化が成されます。

この全ての過程をタニシだけで行うことは実質不可能なことです。

よく「水草には水質浄化能力がある」と言われますが、この考え方からすると水草ですら全ての過程を補うことは出来ません。

しかし、水草は水質浄化の最終工程とも言える窒素やリンの処理ができるうえ、糞のような排泄物を出さないので「水草には水質浄化能力がある」と言っても良いかもしれません。

タニシを入れておくと水槽掃除の頻度を減らせる?

アクアリストが一番知りたい部分でもある「タニシを入れておくことで水槽掃除を減らせるのか?」

この疑問に対しての答えは賛否両論あると思いますが、私は減らせないと考えます。

その理由をタニシの働きから説明いたします。

まず、タニシは3種類の食べ方(摂食法)で食事をする生き物です。その食事法は以下のような方法です。

刈り取り食

タニシのイメージとしておそらく一番印象強い食べ方ではないでしょうか。

ガラス面や石、流木についたコケや藻を削りとるようにして食べます。

タニシの歯は中央に中歯、両側部に側歯と縁歯があり、いずれもヘラ状で薄く柔らかいので細かい藻類や泥の中の有機物を掻き取るように食べます。

濾過摂食

水中の植物プランクトンや有機物をエラで吸い取ることで食べる方法です。

グリーンウォーターの解消や濁りの原因の除去に役立ちます。

デトリタス食
水底のフンや餌の食べ残しなどなんでも食べます。

このようなタニシの働きから考えられる水質浄化への貢献は

  • 餌の食べ残しを処理する
  • 生体の糞を処理する
  • コケを減らす
  • 水中の有機物(濁りの原因)を処理する
  • 有機物を分解する

などが挙げられます。

よってタニシを入れておくと有機物の腐敗やアンモニアの過剰な蓄積を抑えることができるため、水が悪くなりにくいとも言えます。

また、水中の有機物や植物プランクトンの捕食はコケの発生を抑制する効果もあります。

これだけのメリットがあるのだからタニシを水槽に入れることで掃除を減らせるようにも思えます。

ただ、タニシも餌を食べれば糞をします。

また、タニシが食べられるもの以上に分解された物質に対しては無力です。

よってその後のバクテリアの働きにも依りますが、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩などは水換えによって排出しなければなりません。

また、いくらタニシが餌の食べ残しや生体の糞を食べてくれると言っても許容量がありますので、やはり底床の掃除は行わなくてはなりません。

よってタニシを入れておくことで水質の悪化はある程度防げますが、掃除は定期的に行わなければならないことになります。

タニシを水槽に入れておくメリットは?

ここまではタニシの水質浄化の関係性や掃除能力について解説しました。

タニシを水槽に入れておいても水換えは定期的に行わなければなりませんし、掃除も怠ることはできません。

それではタニシを水槽に入れておくメリットはなんなのでしょうか?

それはタニシの扱いやすさと食性にあると思います。

もともと田んぼや川などに住んでいるタニシは水質への適応能力が高く変化に強い性質があります。

また、繁殖の調整がしやすいのもメリットです。

一般的にスネール(サカマキガイ等)や観賞用の貝として知られるラムズホーンはいわゆる雌雄同体(一つの体の中にオス・メスの役割ができる性質)であり卵を産み付ける卵生の生き物です。

その特徴から水槽に数匹入れるだけでいつの間にかいたるところに卵を産み付け、気づいたときには大繁殖していることがあります。

タニシも同じ貝類なので良く勘違いされがちなのですが、タニシは卵生ではなく卵胎生です。

つまり交尾後卵を産み付けるわけでなく、稚貝を出産します。

またオス・メスの違いも簡単に見極められるため繁殖させたくない場合は水槽に入れる前に選別することで繁殖しないようにすることも可能です。

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他の生物と混泳させやすいのもタニシが扱いやすい特徴と言えます。

水槽の掃除屋としてはヌマエビの仲間もよく取り上げられますが、エビは魚たちからするとご馳走になってしまうことがあります。

よって混泳相手をしっかり吟味しなければなりません。

もちろんタニシを食べる生き物もいますが、エビに比べると食べられることも少なく長期的に水槽掃除屋として活躍してくれます。

以上のように同じ掃除屋の中でもタニシの方が生存能力が高く、繁殖の調整もしやすいため、水槽に入れるメリットがあると言えます。

ただ、ヌマエビとは食べるコケの種類が違うので上手く使い分けをすると良いでしょう。

さらにタニシの食性を考えてみると水中の有機物や植物プランクトンを食べてくれるので水が濁りにくくなる点や餌の食べ残しを食べてくれるので食べ残しの腐敗が起きにくいなどのメリットがあります。

タニシの水質浄化と水槽掃除まとめ

  • タニシは水質浄化の手助けはできるが、タニシだけで水質浄化をすることはできない
  • タニシには様々な食性スタイルがあり、水中の有機物や植物プランクトンを食べてくれる
  • タニシは餌の食べ残しや他の生体の糞などを食べて分解するデトリタス食性でもある
  • 水槽にタニシを入れてもそこまで掃除回数を減らすことは出来ないが、メリットは多い

今回はタニシの水質浄化と水槽掃除の関係についてご紹介しました。皆様の水槽管理の参考にしていただけると幸いです。

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25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。Twitterでも情報公開しておりますのでフォローお願い致します。@mizukusasuisou

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