タニシの卵!? ピンク色や透明の卵はタニシではない!?それならメダカの卵?
メダカの卵とタニシの卵の違いや見分け方を知りたい。
田んぼで見かけるピンク色の卵はタニシの卵?
ジャンボタニシの卵には毒があるってホント?
ジャンボタニシの卵を駆除する方法はある?
水槽で見かける透明な卵はなんの卵?
こんなタニシの卵やメダカの卵などについてご紹介いたします。
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タニシに対する間違った認識
ネットでタニシの卵を調べるとピンク色の卵や透明の卵の画像や写真を多く見かけますが、あれは正確にはタニシの卵ではありません。
それら卵とメダカの卵との違いについてご紹介いたします。
また、タニシは淡水性の巻き貝ですが、淡水性の巻貝=タニシではありません。
その点も踏まえて順番に卵の特徴を見ていきましょう。
ピンク色の卵はジャンボタニシの卵
ピンク色の卵は通称ジャンボタニシと呼ばれるリンゴガイ科の仲間で、日本古来の在来種ではなく、食用として持ち込まれたものが投棄され増えてしまった外来種です。
見た目にも鮮やか(毒々しい)色合いの卵は、見た目からも想像できるように毒をもっており、ジャンボタニシの卵を食べる生物はほぼ皆無です。
よって駆除するには人為的に取り除くしかありません。
ちなみにジャンボタニシと言ってもリンゴガイ科はタニシ科には属さず、日本古来のタニシはマルタニシ、ナガタニシ、ヒメタニシ、オオタニシの4種のみとされています。
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透明な卵は・・・
透明な卵は様々な生物の卵の可能性がありますが、水槽内などで見かけるものの多くは、ラムズホーンやサカマキガイやモノアライガイなどスネールの卵であることが多いようです。
これらの卵には毒性はないのでプレコやオトシンクルスのように捕食する生物もいますが、貝の駆除だけのためにそれらの生物を飼育するのはあまり得策とはいえませんので、やはりこまめに取り除くようにしましょう。
水槽飼育でヒーターにより水温管理もしっかりされており、水草などを育成している水槽であれば、オトシンクルスにとっても住みやすい場所となるため飼育することはおすすめできます。
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メダカの卵との違い
透明な卵なら、もしかしたらメダカの卵ではないのかと期待を寄せることもあるでしょう。
貝類の卵とメダカの卵の違いについても触れておきましょう。
貝類の卵は一つ一つの核(稚貝となるもの)が纏まって透明なゼラチン質ものに包まれています。
よって見た目には一つのゼラチンの中につぶつぶがあるように見えます。
逆にメダカの卵はそれぞれが独立し、一つの核を一つの球体が包み込んでいるためよく見ると透明なブドウのように見えるはずです。
さらにメダカの卵は数日もすれば中で稚魚が成長し、動く姿が確認できるようになるのでそうなれば簡単に判別はできるはずです。
少々話が逸れてしまいましたが、それでは本題のタニシの卵とはどのような卵なのでしょうか。
タニシの卵
タニシ科の仲間はメスの体内で卵が発生して稚貝まで育ち、親と同じような姿の子貝が生まれてくる卵胎生です。
よってタニシの卵は産み付けられることが無いため、私たち飼育者が目にすることはありません。
タニシの繁殖時期と繁殖方法・繁殖力
自然界のタニシは冬眠から覚め、田んぼが田植え後の安定した水量になると活発にエサを漁り繁殖に備えます。
やがて交尾をし、メスは夏の間に体内で子供を育て、ある程度の大きさになった稚貝から順に生み出していきます。
よって夏の田んぼでは大小様々な大きさのタニシを見ることができます。タニシの繁殖力はさほど強くなく、一度に産む数は30〜60個くらいです。
貝類の中には1匹で卵を産むことが出来る雌雄同体と呼ばれる種もいますが、タニシにはそのような性質は無く、単独で繁殖することはありません。
よってタニシの繁殖を試みるのであれば最低でも雄と雌の2匹が必要となってきます。
透明な卵を産むサカマキガイは雌雄同体ですので1匹でも水槽内に侵入すると繁殖してしまうこともあります。
どこからともなく水槽内に貝が発生し、増えてしまったなどの事例の多くはこのサカマキガイやモノアライガイなどが多いようです。
タニシの卵とメダカの卵まとめ
- 田んぼで見かけるピンク色の卵はジャンボタニシの卵
- ジャンボタニシは正確にはタニシではなく、リンゴガイ科の外来種
- タニシは卵を産まないで稚貝が産まれてくる
- 水槽内で見かけることの多い透明な卵はスネールの卵であることが多い
- メダカの卵は一つ一つの核を球体が包み込んでいるためブドウのように見える
今回はメダカの卵とタニシの繁殖・ピンク色の卵についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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