ペットボトルや密閉タッパーでウィローモスを増やす正しい増やし方

ペットボトルや密閉タッパーでウィローモスを増やす正しい増やし方

ペットボトルや密閉タッパーでウィローモスを増やす正しい増やし方

ウィローモス
ウィローモス

ペットボトルや密閉タッパーを使ってウィローモスを増やす方法が、裏ワザのようにインタネット上で公開されていますが、実際にその方法でウィローモスを育ててみて、上手く増やせる人と茶色く枯れてしまう人がいるようです。

ペットボトルや密閉タッパーを使ったウィローモスの育成は本当にできるのか?その仕組みと上手くいかない理由について考えていきましょう。

密閉タッパーやペットボトルを使う理由

まずはペットボトルや密閉タッパーを使う理由について考えてみると、この方法はウィローモスが元気に育つための環境を作るためには非常に理にかなったものなのです。

ウィローモスは多くの水草とともに「水草」として販売され管理されていますが、実のところはコケ植物の蘚苔類に属しており、他の植物とは違った特徴を持っています。

コケ植物特有の特徴とは維管束がなく、水を吸い上げるメカニズムが無いので根もありません。岩や流木などに活着するための仮根と呼ばれるものはありますが、この仮根には他の植物のように栄養分や水分を吸収する仕組みはありません。

またクチクラ層もないため、乾燥や強い太陽光(紫外線)には弱い面がありますが、逆にクチクラ層や維管束がないため、葉の表面から水分や空気中の微量養分を吸収して育つことが出来ます。(乾燥には弱いですが、乾燥で枯れることはほとんどなく、水分を吸収できればすぐに元に戻るのも苔の特徴です。)

このようなウィローモスの持ち合わせている特徴から好む環境を考えると下記の条件が理想となります。

①水中でも水上でも育つことができ、水上においては適度な湿度を好む
②強い日差しは苦手で微量の太陽光でも育つことができる
③これはウィローモスだけに言えることではありませんが植物である以上光合成を行うために最適な温度というものがある
④光合成を行うための二酸化炭素を必要とする

ウィローモスの好む環境を見てみるとペットボトルや密閉タッパーが非常に上手く機能することが見えてくるはずです。

まず①の「水中でも水上でも育つことができ、水上においては適度な湿度を好む」ことについてペットボトルでも密閉タッパーでもしっかり蓋をしておくことによって容器内は常に高い湿度を保つことができます。

②「強い日差しは苦手で微量の太陽光でも育つことができる」についてはペットボトルもタッパーも透明もしくは半透明なため、外部からの光をほとんど遮らずウィローモスの光合成の邪魔をしないことが挙げられます。

光は上部からの光のみではなく全ての面から取り込むことが出来るのもバケツなどに比べても非常に効率的と言えます。

③「植物である以上光合成を行うために最適な温度というものがある」については密閉タッパーやペットボトルは小さな温室のような働きもするために屋外に置いておくと、日中の太陽光で温められて容器内は外部より暖かく保つことができますので気温が低い時期には光合成を活発にさせるために一役かってくれます。

④「光合成を行うための二酸化炭素を必要とする」についても供給した二酸化炭素を逃がさずに留めておくことができるので効果的といえます。

最後に挙げた二酸化炭素の件ですが、もともとそれほど多くの二酸化炭素を必要としない植物ですので、あえて供給という考え方は必要ありませんが、炭酸水を利用したウィローモスの育て方・増やし方というものもありますのでここでご一緒に紹介しておきます。

炭酸水はウィローモス育成に効果的か?

炭酸水を使ってウィローモスを育てる方法も密閉タッパーやペットボトルを使った育て方の紹介でたまに見かける方法ですが、本当に炭酸水はウィローモスの育成に効果があるのでしょうか?

まず炭酸水と言われて知らない人はいないほど炭酸水は私たちの日常にあるもので、スーパーなどに行けば飲料品コーナーで普通に販売されています。

もちろん、普通の用途は飲料水としてでしょう。

この炭酸水がウィローモスの育成になぜ効果があるのか?炭酸水とはなにかを理解するとその理由も理解できます。

炭酸水(化学式:H2CO3)とは水と炭酸ガス(二酸化炭素)から作られているもので、水と炭酸ガス(二酸化炭素)に圧力を加えて製造され、ペットボトルのキャップを開けるなどの圧力の逃げ場ができると徐々に水と炭酸ガスに分離し、炭酸ガスは気泡の形で水中から放出されていきます。

この仕組みを利用し、ウィローモスの入っている容器に炭酸水をいれれば、炭酸水から逃げ出した二酸化炭素がウィローモスの光合成に一役買う効果をもたらしてくれることになります。

よって炭酸水を使う目的は二酸化炭素の確保ですので、利用する炭酸水は純粋なものを利用し、味のついたもの、甘いものなどはどのような結果がでるのか検証したことはありませんので控えたほうがいいかもしれません。

またこの方法は小さな容器且つ、密閉された容器でなければほとんど効果は期待できませんので、水槽などに炭酸水をいれても長期的な育成は望めないことはご理解ください。

屋外でウィローモスを育てる時の注意点

密閉タッパーやペットボトルがウィローモスを育てる容器として最適な事はご理解頂けたと思いますが、ただそれら容器を利用すれば誰でもウィローモスを簡単に増やせるというものではなく、しっかりとした管理をしてあげることが重要になってきます。

そこで大切なことが温度と日照です。ウィローモスは非常に丈夫で環境適応力も高い水草ですが、どんな温度(水温)でも元気に育つ訳ではありません。

やはり光合成を行うのに最適な温度というものがあり、その温度域を保ってあげることが上手く育てるコツとなります。

理想の温度としては20℃~30℃の範囲と考えていれば問題ありません。よって屋外で同じような育て方をしても冬場と春では育ち方に違いがでてきてしまうことは間違いありません。

また日照に対して冬と夏では全く日差しの強さも違うのでこの点についても違いはでてきます。

その違いから春夏秋冬それぞれの管理における注意点をまとめてみましょう。

まず春と秋はウィローモスにとって最適な季節ですのでしっかりと日に当ててあげて生長を促してあげましょう。

冬は日差しが弱まりますのでできるだけ長時間日光の当たる場所で管理します。

夜になって水が凍ってしまうような気温になったら室内に取り込み、明るい窓辺などに置いておくと上手く育てることができます。

ここでの注意点は気温を気にするあまり暖かい室内に取り込むのはいいのですが、室内はどうしても日照不足になりがちですので、生長が鈍ってしまうようなら専用の蛍光灯などを用意して日照不足を補ってあげます。

夏は一番管理が難しい季節であり、強すぎる日差しは容器内の気温をどんどんと上昇させ、蒸し風呂状態になってしまいます。

ウィローモスは湿度を好む植物と冒頭で説明しましたが、気温が高くなりすぎて蒸れてしまうような環境は乾燥以上に苦手な環境となります。

ウィローモスを枯らしてしまう原因の多くはこの「蒸れ」なのです。よって夏場は朝日のみがあたるような半日陰などで管理するようにします。

どうしても気温が高いようなら密閉状態に固執せず、蓋を開けて風通しをよくして蒸れを防ぐようにします。

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