水草の種類

水草 パールグラスの育て方 植え方・増やし方・コケ対策

2019年11月8日

水草 パールグラスの育て方 植え方・増やし方・コケ対策

パールグラス

学名:Micranthemum micranthemoides

適応水質:弱酸性~中性 軟水~弱硬水

適応温度:20℃~30℃

育成難易度:普通

二酸化炭素添加:必要

パールグラスは明るいライトグリーンの色合いで小さな葉を密生させることから水草水槽のレイアウトに頻繁に使われていた水草です。

使われていたという表現になってしまっていますが、その理由が以前はライトグリーンで細かい葉、気泡をたくさん上げる水草として非常に人気がありましたが、昨今の水草水槽のレイアウト志向の変化やパールグラスにとって代わる新しい水草の人気に押されてしまっているようです。

ただ人気が以前より下がっているのはパールグラスの魅力が無くなったわけではありませんので、パールグラスの魅力を再認識する意味でもこの水草とじっくり向き合い育ててみるのも面白いかもしれません。

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パールグラスの魅力

パールグラス

新緑のような鮮やかなグリーンの葉から頻繁に立ち上る煌びやかな気泡、そんなパールグラスの魅力を最大限に引き出すには強めの光量と二酸化炭素の添加が不可欠です。

パールグラスが光合成を活発に行える環境を整えてあげると盛んに光合成を行い気泡がひっきりなしに湧き上がる素晴らしい光景を見る事ができ、その気泡の量からも生長スピードの速さを窺い知ることができます。

光合成をそれだけ活発に行うと言う事はもちろんそれだけ肥料要求量も多く、肥料が不足すると頂点が白化することがありますので、そのような現象が見られたら即座に追肥をおこなってください。

底砂用肥料をしっかり根元に埋め込んであげることと液肥の両方を添加することでさらに効果が現れます。

パールグラスのコケ対策

パールグラス

先に述べましたがパールグラスは肥料要求量が多いことから、どうしてもその分水中の栄養分も豊富になり、またパールグラスの好む高光量・二酸化炭素添加は糸状のコケの好む環境でもあります。

うまく水槽内を栄養過多にならないようにコントロールできていれば問題ありませんが、もし糸状のコケなどに見舞われてしまい葉にコケがつくようになってきたら早めにヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどの投入を行うといいでしょう。

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またピンチカットなどのトリミングを繰り返して密生した水槽などでは根本の方の葉が古くなるうえ、密生による淀みが生じまた違ったコケが発生しやすくなります。

どうしても古くなった葉は新しい葉に比べコケを寄せ付けない力が弱ってしまうため、一度コケに見舞われると対応は難しくなってきますので、そのような時は差し戻しによるトリミングで対応してください。

パールグラスのトリミングと増やし方

パールグラスのトリミングには先に少し触れましたピンチカットと差し戻しと言った方法があります。

ピンチカットとは植えてあるパールグラスの頭部分をカットしてしまい、残された部分から数本の新芽を展開させる方法で有茎系水草の特徴でもある成長点をカットされることにより脇芽を展開する性質を利用して増やす方法です。

ピンチカットのメリットは上に行くに連れ徐々にボリュームを出していくために根本がすっきりして通水性が良くなることと根を抜かないでできることにより底床をかき回さないため余分な栄養分が水中に流出しないで済むことです。

逆にピンチカットのデメリットはカットしてすぐの時は切り口が丸見えのため見た目が悪くなると言うことでこの問題に対しては前景にあまりトリミングを必要としない水草などを植えておきトリミングの際にカット部が隠れるようなレイアウトの工夫をすることで対応できます。

もう一つは何度もピンチカットを繰り返してボリュームを出していくのですが根本の葉は徐々に古くなっていくためある程度の期間が過ぎたら差し戻しを行う必要があります。

差し戻しとはピンチカットで余った上の方の水草を再度植え込み根付かせる方法や伸びすぎた水草をすべて抜いてしまい元気な上の方だけをカットして残し植え直す方法などのことを指します。

この差し戻しのメリットは新しい元気な葉を残すためにトリミング後から綺麗な水草を楽しめると言う点と古い部分を水槽内から除去することによりコケ対策にもなります。

差し戻しのデメリットは一度水草を抜き取ってしまうためにソイルなどをかき回してしまうため一時的に水中が富栄養化してしまうことと作業性がピンチカットに比べ大変なことが挙げられます。パールグラスは茎が細く底床から抜けやすいですので差し戻しの際には2節くらいは土に埋め込むようにしてください。

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ラージパールグラス

パールグラスの種類には今回このページでご紹介していますパールグラスとニューパールグラス、ラージパールグラス、ニューラージパールグラス、キューバパールグラスなどがよく知られています。

違いは一目瞭然でパールグラス(ノーマル)の方は葉がとがった感じで軽くカールしており、逆にラージパールグラスは葉に丸みがありパールグラスに比べ優しさと言うかかわいらしさがあります。

キューバパールグラスはこれらの種とは若干違い小ぶりで石組みレイアウトなどの前景種として用いられることがあります。葉も小さく背丈も低めなため小型水槽などにもマッチしやすく人気がある水草でもあります。

ニューラージパールグラスはキューバパールグラスほど小さくなく、ラージパールグラスを少々小降りにして匍匐させたような水草です。

今回はパールグラスの育て方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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