ヘアーグラス・ヘアーグラスショートの育て方 植え方・レイアウト・トリミング・増やし方

ヘアーグラス・ヘアーグラスショートの育て方 植え方・レイアウト・トリミング・増やし方

ヘアーグラス・ヘアーグラスショートの育て方 植え方・レイアウト・トリミング・増やし方

ヘアーグラス
ヘアーグラス

学名:Eleocharis(L) Roem.etSchult. var.longiseta Svenson
適応水質:弱酸性~弱アルカリ性 中硬水
適応温度:18℃~28℃
育成難易度:やさしい
二酸化炭素添加:あったほうがいい

ヘアーグラスは和名をマツバイといい、日本でも水田、水路、河川などに自生している水草です。

環境適応範囲も広くアクアリウムにおいても前景に芝生を敷いたような草原レイアウトを作り上げることで人気があります。

ミニヘアーグラスとして流通しているものは和名をチシママツバイといい、水槽内ではヘアーグラスと比べて半分ぐらいの背丈となり、外側にカールする習性があります。

どちらも育成条件においてはさほど差はないため同じ環境下で育成することは可能です。

最近では、ミニヘアーグラスのように背丈があまり高くならないヘアーグラスがヘアーグラスショートやショートヘアーグラスなどと呼ばれ流通していますが、水草ファームのトロピカ社では、3cmぐらいから7cmぐらいまでしか伸びないタイプをヘアーグラスショートとして、それより大きくなるものをヘアーグラスとして販売しているようです。

ヘアーグラスは基本的には前景に敷き詰めるような使い方が多いので、やはり背丈のあまり高くならないヘアーグラスショートのほうが人気が高いようです。

ヘアーグラスの水上葉

ヘアーグラスの花
ヘアーグラスの花

ヘアーグラスは水上では穂のような小さな花をつけますが、水中では花を咲かせることはほとんどありません。

市販されているヘアーグラスなどでは、水上葉が流通しているものもありますので、たまに花のついたものが売られていることもありますが、そのまま水中に沈める事で水中葉を展開しますので問題ありません。

水上葉が販売されている理由は水中葉に比べて、コケなどに見舞われないことや水上育成が容易で増やしやすいなどが挙げられます。

ヘアーグラスの場合は水中葉でも水上葉でも水槽導入当初の育てやすさという点では違いはありませんのでどちらのタイプを購入しても大丈夫です。

ヘアーグラスはある程度水質に慣れ始めると水中葉を展開しだしますので、ヘアーグラスが元気に伸び始めたら水上葉をトリミングするようにします。

ヘアーグラスはソイルを使用した水槽などでは生長もはやく、初心者にも育てやすい水草ですが、水槽内では背丈があまりないため、光量不足には若干弱い面がありますので、光量には注意が必要です。

植え込み後1週間ほどしても全く地下茎(脇に伸びる芽)を出さないようでしたら光不足による光合成不足かもしれません。

水草が育たない多くの原因が、まずは光不足と言うことが多いものですのでやはり光不足は疑うべき要素となります。

照明の設置、もしくは照明の変更などを検討してみましょう。

ヘアーグラスは調子が良いと地下茎でどんどん増えていきますので、底砂へしっかり肥料を施すことも忘れないようにしましょう。また二酸化炭素の添加も効果的です。

ヘアーグラスの購入と植え方

ヘアーグラス
ヘアーグラス

販売されているものはポット売りや束売りになっていますので購入後に水槽の水を汲み出した容器の中でばらすようにして濯いでください。

この時に束になったヘアーグラスの間に挟まったゴミやコケなどをしっかりと落としておき、根が長い時は1cm以下にカットして植えやすいようにしておきます。

長く伸びた根は土の中でまた伸びることはないのでカットしてしまい、新しい根の発根を促します。

植え込みは多少手間ですが、植え込み時の作業をしっかりおこなうことで、その後の生長の違いに繋がりますので手を抜かないでください。

そのまま植え込むとコケや農薬の持込、根腐れの原因、通水性の悪さによる生長障害などにも繋がってしまうこともあります。

まずはばらしたヘアーグラスを綺麗に濯ぎながら、根元についたコケやロックウールや枯れた部分を削除していきます。

また購入時に先端などに苔がついている場合はもったいないですが、トリミングバサミなどでカットしてから植え込んでください。

地下茎がしっかり残っていればすぐに新しい葉をだします。カットすることで見た目は多少悪くなりますが、苔が付着したまま水槽に持ち込むと他の水草へ苔が増殖してしまいますので気をつけてください。

植え込み前のヘアーグラス
植え込み前のヘアーグラス

植え込みは2、3束(葉の本数にして10本以下)程度で植え込むようにしましょう。

ヘアーグラスはアマゾンソードなどのエキノドルス系とは違い、カヤツリグサ科になりますので、植え込みは多少深めに植え込んで問題ありません。

逆に浅すぎるとすぐに抜けてしまったりエビなどにほじくられてしまうこともあります。

植え込む間隔は、はじめから密にせずに多少寂しいくらいの間隔で植え込んでいくほうが生長してきたときにいい感じの草原を作り上げてくれます。

ヘアーグラスは水の淀みなどに弱く、密生し過ぎると底砂内では根が詰まったり、水中ではコケが繁殖しはじめますので定期的に底砂付近のクリーニングをおこなうことをお勧めします。

ヘアーグラスを軽く指先で仰ぐように水流をつくってあげると隙間に入り込んでいる汚れが舞いあがりますので、その方法で汚れを吸い出してください。専用クリーナーなどを使用することもお勧めします。

ヘアーグラスのレイアウト

ヘアーグラスは前景水草として利用されることが多い水草ですが、他にもいろいろなレイアウト方法があります。

グロッソスティグマなどを前景に敷き詰め、後景に植えた有茎系水草とのレイアウト的繋がりを作るために中景にまとめて植える手法もあります。

この方法ですと、有茎系水草をトリミングした際にカット面をヘアーグラスで隠すことができる為、トリミング後でも景観を保つことができます。

他にも、石組みレイアウトなどの後景に植えることで遊泳空間の広いレイアウトを作成することもできます。

ヘアーグラスのトリミングとコケ対策

ヘアーグラスを管理していく上では、生長の止まってしまった古い葉を早めにトリミングすることも重要な管理項目となります。

古い葉をいつまでも残しておくと糸状コケやハケ状コケなどに見舞われやすくなります。またミナミヌマエビやサイアミーズフライングフォックスなどのコケ取り生体を投入しておくこともコケ予防やコケ対策に効果的です。

ヘアーグラスのトリミング方法は古くなった葉やコケのついてしまった葉の根元からカットします。

ヘアーグラスは有茎系水草と違い節がない為、葉の途中から切断してもその葉から新芽を出すことはありません。

また、一度カットしてしまった葉は成長点を失い、活力を失いますので見栄えが悪いだけでなく、コケなどにも見舞われやすくなります。

よってヘアーグラスのトリミング時は出来るだけ葉の根元でカットするようにします。新芽は土の中に伸びている地下茎から出てきますので問題ありません。

ヘアーグラスの増やし方

ヘアーグラスを水槽内で増やすには、とにかく元気に育てることにつきます。

パールグラスやロタラなどの有茎系水草ならトリミングによるピンチカットや差し戻しで増やすことができますが、ヘアーグラスは地下茎から新芽を出して増えるのでトリミングによって増やすことはできません。

よって元気に育て、根張りを良くすることがヘアーグラスを増やすコツです。

根を元気に育てるには、底砂の通水性をしっかり保ち、肥料を与えることです。

崩れたソイルや汚れで目詰まりしたような底床ではうまく根が成長しないこともあります。

また、大磯砂などのように全く肥料分を含まないものだと肥料切れを起こすこともありますので注意が必要です。

ヘアーグラスは水上葉でも簡単に増やすことができますので、水槽内でうまく育たない時などは水上育成で増やしてみましょう。

気温が20℃以上の季節なら屋外で容易に育てることもできます。

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