水槽のスネール駆除に塩や炭酸水が効果的ってホント!?
水槽のスネール駆除はどうしたら良いのか?
塩はスネール駆除にどの程度効果があるのか?
炭酸水でスネールを駆除する方法がある?
スネールの駆除薬がある?使い方を知りたい。
こんな水槽のスネール駆除方法についてご紹介いたします。
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スネール対策の基本は水槽に持ち込まないこと
水槽にいつの間にか現れるスネール。
1匹や2匹ならそれほど気になりませんが、数が増えだすとそれなりに気になってしまうものです。
そもそもスネールで悩まれている方の大半は水槽に入れたはずがないのに大量発生して悩まれているケースがほとんどかと思います。
スネールの侵入経路の大半はアクアショップで購入した水草、流木、飼育水にスネールやスネールの卵が混入してしまい、水槽内で繁殖してしまうのが原因です。
よってまずは飼育されている水槽に購入した水草や生体を入れる前にスネールの侵入予防をすることが重要です。
水草に関しては無菌栽培されているものを購入することで予防が可能です。
無菌栽培されている水草とは最近よく見かける組織培養水草と呼ばれるものです。
通常の水草を使用する場合には水槽投入前に水で濯ぎながらスネールやスネールの卵が付着していないかしっかり確認するようにしましょう。
水槽のスネール駆除はどうしたら良いのか?
スネールの侵入予防対策をしっかり行ってもスネールやスネールの卵はとても小さく100%防ぎきるのはなかなか難しいものです。
混入してしまった場合には駆除を行うしかありません。
スネールの駆除方法として知られているものは
- 手作業でスネールを取り除いて駆除する
- スネールを食べる生体を導入し駆除する
- スネール捕獲機で駆除する
- スネール駆除薬などで駆除する
- 器具や流木を熱湯消毒し、天日干しをする
などの方法がよくあげられます。
このほかにも塩や炭酸水などの駆除が手ごろかつ効果的なことはご存じでしょうか?
塩はスネール駆除にどの程度効果があるのか?
塩でスネールを駆除する方法はやり方さえ間違わなければ簡単で効果的な方法です。
ナメクジに塩をかけると体が縮んでしまうのと同様でスネールも塩につけると浸透圧によって体が縮み脱水症状が起こります。
このような現象によって駆除をすることができるとされています。
淡水魚自体も塩水耐性をもつ生態が多いため、塩を使ったスネール駆除は合理的な方法と言えるでしょう。
しかし水草が多い水槽に塩を入れると水草が枯れる可能性が高いため水草水槽で行うのはあまりおすすめできません。
またバクテリアにも塩害が出てしまうため生物濾過が出来上がっている環境にはあまりお勧めできない方法とも言えます。
どちらかと言うと物理濾過メインの水槽や水草の少ない水槽などで取り入れられる方法です。
水槽内のスネールを塩で駆除する場合は飼育している熱帯魚に塩水耐性があるかを必ず確認してください。
塩水浴で駆除を行いますので、0.5%の塩分濃度の塩を水槽に入れます。
塩を一気に溶かしてしまうと急激に水質が変化してしまい、ショックにより生体が死んでしまう可能性がありますので注意が必要です。
塩を投入する量を抑えて回数を分け、ゆっくりと溶かすことで急激な水質変化を抑えることができます。
塩によるスネールの駆除は個体差がありますので、ある程度長期間行わなければなりません。
ですがほかの生体に影響が出てしまう危険があるため、期間は最長でも1週間程度にしましょう。
炭酸水でスネールを駆除する方法がある?
続いては炭酸水でスネールを駆除する方法について解説します。
やり方は簡単でスネールが付いた水草、器具、流木等を炭酸水に約10分以上つけておくことで駆除ができるといった方法です。
炭酸水につけた後は念のためカルキ抜きした水などですすいでから水槽に入れることも忘れずに行いましょう。
ではなぜ炭酸水でスネールを駆除できるのかを説明します。
炭酸水には大量の二酸化炭素が含まれているため炭酸水にスネールを一定時間漬けておくことで窒息死またはphの急激な変動によるショックにより駆除ができます。
炭酸水で駆除する方法は簡単ではありますがもちろんデメリットもあります。
- 熱帯魚やエビなど生体が入った水槽に直接は使えない。
- 炭酸水に一度漬けただけでは完全に駆除できない場合がある。
- スネールの卵には効きづらい場合がある。
炭酸水を使ったスネールの駆除をする際は以上を踏まえたうえで行うようにしましょう。
スネール駆除薬の使い方
最後にスネール駆除薬の使い方について解説いたします。
スネール駆除薬は様々あり、水槽に直接入れてスネールを駆除する「スネールバスター」や水槽に入れる前の水草や流木に張り付いたスネールを駆除する「水草その前に」などがあります。
水槽に繁殖してしまったスネールを駆除する場合に最も効果的でおすすめなものは「スネールバスター」です。
使い方は簡単で、水槽に対応した量のスネールバスターを1~2日間に分けて(最大3回)水槽に入れるだけです。
スネールバスターは海藻抽出物質が配合されており水槽内の熱帯魚・水草・エビ類には影響がなく貝類等(軟体動物)にのみ効果があります。
スネールを直接駆除する効果があるわけではなく、使用することでスネールを麻痺させ行動障害を起こさせます。
するとスネールは摂食することができず次第に弱っていき
- 産卵阻害
- 餓死
- 水槽生態による食害
などが発生しスネールを徐々に駆除できます。
スネールバスターを使用する場合の注意点は
- 使用中は酸欠防止のため、必ずエアレーションを行う。
- スネール以外の軟体動物などを飼育している場合は使用を控える。
- 亜硝酸濃度が増加する可能性があるため水質チェックを定期的に行い必要に応じて換水を行う。
など注意する点もあります。
「水草その前に・・・」については過去記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
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水槽のスネール駆除方法まとめ
- スネール駆除の基本は水槽に極力持ち込まないこと
- ショップで水草を購入する際は出来れば無菌栽培のものを購入するようにする。
- 塩でスネールを駆除する際は水草水槽には行わない。
- 熱帯魚の様子を見つつ最長でも1週間程度までにする。
- 炭酸水でスネールを駆除する際は水槽に直接入れず、水槽内の水草・流木・器具をつけて駆除する。
- スネール駆除薬でスネールを駆除する際はほかの生体に影響がないものかどうか必ず確認する。
- 使用前には説明書を熟読し注意するポイントを把握する。
今回は水槽のスネール駆除についてご紹介しました。皆様のアクアライフの参考にしていただけると幸いです。