グロッソスティグマのトラブル対策と攻略術

細かくて植え込み方がわからない。
横に這わずに立ち上がってしまう 。
葉が黄色くなってしまう。
葉が小さく薄っぺらい。
などグロッソスティグマ育成における様々なトラブルに対する対策方法をご紹介いたします。
グロッソスティグマと言えば小型水槽の主役や前景水草の代表として非常に人気の高い水草で特に前景水草の中でも背丈が高くならないためボリュームを抑えることができ水槽内を広く見せる効果に優れています。
しかし元気に育ってくれなければその魅力も半減してしまいますのでグロッソスティグマに起こりやすいトラブルについて一つずつ見ていきましょう。
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細かくて植え込み方がわからない
グロッソスティグマは購入時にポット売りなどが多いですが、ポットのまま植え込まずにバラして植え込むようにしてください。
栽培ファームにもよりますが海外ファームなどで育成されたものは農薬を使用しているためロックウールやポット内の土などに農薬がしみこんでいますのでできるだけ綺麗に剥がし水槽内に持ち込まないようにしましょう。

グロッソスティグマの根張りは他の有茎系水草に比べても比較的短く浅いので簡単に除去できるはずです。
逆に必要以上に長く感じるときは1cm程度にカットしても問題はありません。
その後水槽内の水を汲み置きしたバケツ内でやさしく濯ぎながら枯れ葉やゴミを除去します。
そうするとランナーで繋がった葉ごとに根がでているのがわかりますのでそのランナーをカットして1株づつに分けてその株を2,3株束ねて植え込みます。
植え込む際は垂直に植え込むと浮きやすいため少し斜めに差し込むことが浮かないコツです。
それでも浮いてしまう場合はグロッソなどの細かい水草を植え込む場所だけパウダー状のソイルなどを使用するのもテクニックの一つです。
性格上どうしてもこのような細かい作業が苦手な方はランナーをカットせずに適当に底砂上に広げてそこにソイルを上からかぶせるという大胆な方法もあります。
このときは綺麗にかぶせてしまわずにソイルの隙間からグロッソが見え隠れするくらいにしておくとその隙間から時間の経過とともに葉を出すようになります。
このような光景を見るとさすがに自然の生命力の強さを感じさせられる瞬間でもあります。
横に這わずに立ち上がってしまう

グロッソスティグマは基本的に有茎系水草のため光量が不足すると光を求めて立ち上がってしまう性質があります。
勢いのある水草の陰や流木の陰になったところのグロッソスティグマなどにこのような状態を見る事ができます。
もしなにも陰になるものがなくても立ち上がってしまうようですと光量の検討が必要となりますので照明を新調したり底砂を盛り上げて底上げを行うなどの対策をする必要があります。
土を盛り上げることにより照明とグロッソスティグマまでの距離を縮めることで水中での光の減衰による問題を少しでも解消する効果が見込めます。
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葉が黄色くなってしまう

グロッソスティグマが黄化してしまう原因は二通りあります。
一つ目は元気に生長しすぎて葉と葉が重なり合ってしまい元気な葉の陰になってしまった葉や古くなってしまった葉が生長障害を起こして黄化してしまいます。
もう一つは肥料不足により生長障害を起こして黄化してしまいます。
この二つはまったく要因が違うように見えますが水草は光、二酸化炭素、栄養の3つのバランスがうまく取れなくなったときに生長障害を起こすためそのバランスが崩れていることを意味する上では同じことになります。
トリミングを行い重なり合った葉を除去し全ての葉がのびのびと成長できるようにゆとりを取ってあげさらに底砂内に追肥を施してあげると生長の促進へ繋がります。
葉が小さく薄っぺらい
グロッソスティグマの葉が小さくなる理由は肥料不足と度重なるトリミングが原因です。
肥料不足による縮小は元気に生長できずに萎縮してしまっているためそのままにしておくのは問題です。
トリミングを度々おこなっていると出てくる葉は小さく細かくなりますので問題ありません。
逆に密生度を高めるためにわざとトリミングを繰り返すこともあります。
しかし葉が小さいだけではなく厚みがなくなっていたら肥料不足が考えられますので底砂用の肥料を追肥してください。
トリミングによって一時的に小さくなった葉は時間の経過と共に大きな葉をつけるようになります。
黒いはけ状のコケに見舞われてしまった
グロッソスティグマは生長が早い水草ですが、古い葉にはハケ状のコケやヒゲ状のコケが付着しやすい面もあります。
また時間の経過とともに密生度が増し、底砂内に淀みができ緑色のドロドロしたコケが生えることもありますので淀みができないようにこまめなトリミングやゴミの吸出しなどの管理が必要となります。
黒いハケ状のコケはそのような管理を行っていても付着してしまうことがあります。
このコケに対してはサイアミーズフライングフォックスが効果的で数匹水槽内に入れておくだけで綺麗に食べてくれます。
しかしコケがあまり大きくなり硬くなってしまうと食べない傾向がありますので予防として前もっていれておくのもいいでしょう。
生物兵器での駆除に抵抗がある方は日常管理にてこまめに古い葉をトリミングする方法しかありません。
コケ対策についてまとめましたので合わせてご覧ください
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確かに強制添加をおこなうことで生長スピードも格段にあがりますし鮮やかな色合いになることは間違いありません。
しかし必ずしも強制添加をおこなわなくとも育てることは可能です。
グロッソスティグマは非常に根からの肥料要求量が多い水草ですので底砂への肥料さえ怠らなければ元気に育てることは可能です。
ただ立ち上がらない程度の光量は確保しながらこまめに水換えをおこない二酸化炭素を補ってあげることが必要です。
今回はグロッソスティグマのトラブル対策についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。