リシアの育て方

リシアの育て方

リシアの育て方

リシア
リシア

学名:Riccia fluitans
適応水質:弱酸性~弱アルカリ性 軟水~弱硬水
適応温度:17℃~29℃
育成難易度:普通
二酸化炭素添加:必要

リシアは水槽に緑の絨毯を敷き詰めたようなレイアウトを作り上げることができる水草で、その水草絨毯に眩いばかりの気泡を抱いた姿に目を奪われない人はいないでしょう。

気泡を付けたリシア
気泡を付けたリシア

リシアは分類学上ウキゴケ科に属しており、地中に根を張ることはなく自然界ではほぼ水面に浮遊して生息しています。

自然界では水面に浮いているため水中よりも多くの光を受けることができ、必要な二酸化炭素も空気中から取り入れられたのですがアクアリウムにおいては水中に沈めて使用するという無理を押し付けている面があります。

そのような環境から水中でうまく育てるには水上と同じように高光量の確保と豊富な二酸化炭素の添加が必要となってきます。

リシアは一度水質に慣れてしまえば生長が早いのでその分多くの栄養を要求してきますが、根を張らないため肥料分は液肥での投入が効果的です。

肥料要求量や光の要求量が多いために肥料不足を起こすと葉が色あせた感じになり、光量不足では鮮やかさを失います。

リシアを沈める

リシアネット
リシアネット

リシアを綺麗に育てるコツは購入後すぐに沈めてしまうのではなく、水面に浮ばせておくことで元気を取り戻しながら水槽の水質に慣れさせ、ある程度生長が見られてから水中に沈めるといいでしょう。

沈める方法はリシアネットにいれ、かぶせるように沈めるかもしくは小石などに縛り付ける方法などがあります。

リシアネットはショップなどで購入できますので購入後、写真のように少量のリシアを入れ、かぶせるように底砂に置いておくことで少しずつリシアが生長しネットの隙間から上に向かって伸びてきます。

うまく育てるコツはネット内にたくさんのリシアを入れないことで、初めからたくさんのリシアを詰めてしまうと通水性が悪くなったり、リシア全体に光が届かなくて枯れてしまうリシアが出てきてしまいますので少量のリシアでのびのびと生長させるようにします。

はじめのうちはリシアネットが見えていて見た目はあまりよくありませんが二酸化炭素の添加と高光量の確保で数週間すれば緑の絨毯ができあがります。

しかし鮮やかな緑の絨毯を長期的に維持するには定期的なメンテナンスを欠かすことができません。リシアはウキゴケ科に属するように浮力をもっていますので生長して量が増してくるとその浮力もかなりのものになってきます。そしてそのまま放置をしておくといつかはネットごと浮き上がってしまい、気がつくと水面を漂っていたなんてこともあります。

リシアのトリミング

そのようなことにならないようにするには定期的にトリミングをおこないボリュームを抑える必要があります。

リシアのトリミングは特にどの部分をカットするといった決まり事はなく、レイアウトを崩さないように細目にカットしていくといいでしょう。トリミング時には細かなリシアの破片がどうしてもでてしまいます。

その破片がフィルターに吸い込まれると目詰まりの原因になりますのでトリミング時は一時的にフィルターを止め、ネットですくったりホースで吸い出すようにしてリシアの破片が残らないようにしましょう。

リシアのコケ対策

リシアとビーシュリンプ
リシアとビーシュリンプ

リシアには高光量と豊富な二酸化炭素そして液肥が効果的ですがそのような環境はコケの繁殖にも適した環境となるため一度コケが発生しだすとやっかなことになってしまいます。

そのためにはコケ対策ようにメンテナンスフィッシュやエビ類などをタンクメイトとして入れておくといいでしょう。リシアと相性のいいエビはビーシュリンプやミナミヌマエビなどで特にレッドビーシュリンプの紅白とリシアの鮮やかな緑と気泡の組み合わせは素晴らしいものがあります。

ミナミヌマエビはビーシュリンプよりも苔の掃除能力に優れる面やビーシュリンプよりも丈夫な面で重宝するエビと言えるでしょう。またサイアミーズフライングフォックスやオトシンクルスなども苔対策フィッシュとして入れておくといいかもしれません。

リシアに変わる前景草たち

ここまではリシアの育て方についてご紹介してきましたが、ここからは水槽内でのリシアの存在価値について触れていきましょう。

リシアは今より20年以上前からアクアリウムで使用できる水草として販売されていました。当初は前景で宝石のように煌びやかな気泡をつけるリシアの姿に憧れて水草水槽を始めるアクアリストも多かったものです。

しかし、リシアの特徴の一つでもある浮力の問題から長期的なレイアウト管理が難しいなど世話のかかる水草としても知られていました。

当時はそれでも選択肢の少ない前景水草の中では断トツの人気を誇っていたのですが、近年の水草ブームの煽りを受けて多くの前景水草が販売されるようになり、リシアの人気も失われてきたと言わざる負えません。

昔の「水草を育てる」スタイルの水草育成から最近の「自然観を水槽内に作り上げる」といったネイチャーアクアリウム志向に変わりつつある水草の世界においてやはり自然観をだせる水草や長期育成でも管理のしやすい水草に人気が移ってきているのが現状のようです。

コブラグラスやヘアーグラス、グロッソスティグマ、キューバパールグラス、ノチドメ、ウォーターローンなど様々な前景草がある中、リシアを取り入れるメリットが少なくなったのでしょう。

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