アマゾンチドメグサの育て方 溶ける・枯れる?上手な増やし方・トリミング

適応水質:弱酸性~弱アルカリ性 軟水~弱硬水
適応温度:20℃~30℃
育成難易度:非常にやさしい
二酸化炭素添加:あったほうがいい
アマゾンチドメグサは別名をブラジリアン・ペニウォートといい南米原産の水草です。
このアマゾンチドメグサは他の有茎系の水草とはちょっと違ったコインのような丸い葉を持ち、独特な風貌から水草水槽のアクセントとして存在感を示してくれます。
アマゾンチドメグサは基本的には地中にしっかりとした根を張ることは無く流されないように固定する程度の細い根を張ります。
細長い茎の節目ごとに1枚の葉と根を出しながら斜め上方に段々を作るように生長していき、葉は500円玉くらいの大きさで非常に綺麗なライトグリーンの丸い葉をつけます。
目次
アマゾンチドメグサの生長と水質浄化能力
育成に対しては強めの光量と二酸化炭素の添加が効果的で特に光量が不足すると下の方の葉が黄色く溶け出してしまうことがあります。
環境が整えば生長スピードは速い水草なのであっと言う間に水槽の上層部を覆い尽くしてしまうこともあります。
アマゾンチドメグサの生長に任せてあまり放置しておくと照明の光が水槽内に届かなくなってしまい他の水草の生長を妨げる要因にもなりかねませんのでそのような時は適度なトリミングをおこなってください。
この生長の早さゆえ水草の中でも断トツの水質浄化能力があり、水槽立ち上げ時の過剰な栄養分を吸収してくれますので水槽立ち上げ時から入れておくとコケの抑制などにも効果があります。
肥料は先にも述べましたが地中へしっかりとした根を張らないため液肥が効果的ですが、液肥の過剰投入はコケの大量発生原因にも繋がりますので少なめ程度で問題ありません。
アマゾンチドメグサはそのスタイルからもある程度想像がつくように肥料要求量の多い水草とは言えませんので状態を見ながら少しずつ添加するようにしましょう。
肥料要求が多くないというと語弊があるかもしれませんが、アマゾンチドメグサは水槽内にある栄養分(生態の出す糞などの分解物質)からの少ない栄養分でもしっかり吸収して生長ができるためあえて追肥を施す必要があまりないということになります。
アマゾンチドメグサの植え方とレイアウト

アマゾンチドメグサは葉の形状からもわかるように非常に浮力の強い水草ですので底砂に植える際にはちょっとした工夫が必要になってきます。
購入後のアマゾンチドメグサの枯れた部分や溶けだした部分をカットし残った部分を写真ようにカットしておきます。
底砂に植えこむ部分に2節ほど残しておくことで節がひっかかり抜けにくくなります。
アマゾンチドメグサを植える場所にも工夫が必要です。
生長すると独特な丸みのある葉が下葉に影を作ってしまいますので高光量を必要とする水草などをそばに植えないようしましょう。
また前景に植えてしまうと中景から後景の水草が見えなくなってしまうことや水槽内に圧迫感がでてしまいますのでできるだけ後景にするようにします。

もし前景にアマゾンチドメグサのような丸みのある葉をもった水草を配置したいのであればミニマッシュルームなどがお勧めです。
アマゾンチドメグサのように生長は早くなく、ゆっくりで小さめの丸みのある葉を展開してくれます。
写真はミニマッシュルームの水上葉の写真です。
アマゾンチドメグサとの違いは丸い葉に切れ目がないことで逆にアマゾンチドメグサには一か所大きく裂けたような切れ目があるのが特徴になります。
ミニマッシュルーム
アマゾンチドメグサが溶ける!枯れる!

アマゾンチドメグサはショップなどで購入したものが一時的に枯れてしまうことがあります。
これは輸送時のダメージによるものや水質の急変が原因であり葉の付け根から切り取ってしまって問題ありません。
また水上葉を購入した際には植えこんでから少し経つと水中に適応できない水上葉が枯れていき、水中に適応するための水中葉がでてきますので問題ありません。
アマゾンチドメグサは茎にため込んだエネルギーを使って成長しますので茎がしっかりしていれば水槽内の水質に合わせて新しい芽をだします。
アマゾンチドメグサは今までの管理人の育成経験から葉一枚一枚の栄養吸収能力が独自に確立しており他の葉の生長や枯れはじめなどに影響されることがあまりありませんので葉が枯れるときは1節ごとに変化が現れます。
よって判断基準として葉の付け根から白っぽくなってきたり、透明感がでてさわってみると柔らかくなってきている葉は復活しませんので早めにカットしてください。
アマゾンチドメグサの水上葉と増やし方

アマゾンチドメグサは生長がはやくすぐに増えてしまいますのでトリミングをした際に余ってしまったものをどうしようか悩むこともあります。
そのようなときはベランダや庭先での水上化も楽しいものですのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
水と土を入れた発泡スチロールなどに田植えの要領で植え、朝日の当たる場所などに置いておけばすぐに水上葉を展開し、ある程度生長すると写真のような花をつけることもあります。
環境が整うとあっという間に増え始めますので増えたものを再度水槽内にレイアウトすることも可能です。
そのような方法をとることでコケの持ち込みなどもなく健康で丈夫なアマゾンチドメグサを水槽に入れることができます。
もしコケだらけになってしまってリセットを考えているようなときにこのような方法を用いるのも一つの手かもしれません。
ただ水中葉からの水上葉育成は気温の影響を受けますので気温が安定している春先や初秋頃ならいいのですが、日中に強い日差しを受けるような真夏や気温の低下が著しい冬場などには管理が難しい方法となってしまうことも事実です。
水上葉育成に不向きな時期やすぐに新しいアマゾンチドメグサを水槽に投入したい時などはやはり新規に元気な水草を購入する方法がベストかもしれません。
一度体調を崩して枯れ始めた水草やコケだらけになってしまった水草は水槽内で元気な姿を取り戻すまでには時間のかかるものです。
よって成長不良の要因が掴めて環境改善ができたのであれば新しく元気な水草を投入したほうがいいこともあります。
今回はアマゾンチドメグサの育て方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
アマゾンチドメグサ
-
-
水草種類40種以上 初心者にも育てやすい水草の育て方・増やし方
水草種類40種以上 初心者にも育てやすい水草の育て方・増やし方 水草の育て方がわからない。どんな種類の水草が初心者には向いているのか。 どの種類の水草が育てやすいのか。 水草を育てようとおもったらこん ...
続きを見る