金魚の水草 金魚藻には種類がある!?丈夫な種類と育て方
金魚の水草 金魚藻には種類がある?
金魚の水槽に金魚藻を入れるメリットは?
なぜ金魚藻が金魚水槽に合うのか?他の水草では?
金魚の水草!金魚藻の育て方を知りたい。
こんな金魚の水草 金魚藻に関する疑問についてご紹介いたします。
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金魚の水草 金魚藻の種類
金魚藻とは水草育成がブームになる以前より金魚飼育に用いられてきた丈夫な水草の総称であり、「金魚藻」と呼ばれる種類の植物は存在しません。
金魚藻と呼ばれている水草の種類にはカボンバやアナカリス(オオカナダモ)、マツモ、フサモなどがあります。
地域によってはその他の種類でも金魚水槽に適応できる水草を金魚藻として販売しているところもあります。
その中でも金魚藻の別名として挙げられる種類はやはりカボンバ、アナカリス、マツモの3品種でしょう。
カボンバ
カボンバはカモンバやキャモンバなどとも呼ばれ販売されていますが、金魚藻の中でも水槽環境では育成がやや難しい種の水草で他の金魚藻に比べると枯れたり溶けたりしてしまう事が多いものです。
その理由は他の金魚藻に比べて若干低水温と低光量に弱い面があることが挙げられます。
よって室内の暗い場所などに置いてある金魚水槽にはあまりおすすめできない水草です。
ただ日の光がしっかり当たるような屋外飼育環境で元気な姿を見せるカボンバは繊細な葉と明るいイメージが特徴的な非常に人気のある水草です。
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オオカナダモ(アナカリス)
オオカナダモはアクアリウムショップなどでは別名をアナカリスとされ販売されています。
このアナカリスは非常に丈夫で水質の悪化にはどの金魚藻にも負けないくらいの耐久性をもっています。
その特徴などから研究飼料に用いられる事も多く様々な生物学、植物学??すみません。
難しい世界の話は少々苦手ですが、その様な分野でも貢献しているのです。
低水温、低光量にも強いため室内の暗めな水槽でも成長してくれます。
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マツモ
マツモは世界中に生息している水草で、勿論日本にも生息しています。
その生息範囲からも環境適応能力の高さを計り知ることができます。
マツモは他の金魚藻と違い浮遊性水草ですので根を張ることがありません。
水中に浮遊するように成長していきますので底床などを敷いていない水槽に浮かべておくだけでも大丈夫です。
もちろん重りをつけて水草が生えているようにレイアウトすることも可能です。
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金魚の水槽に金魚藻を入れるメリットは?
金魚水槽に金魚藻を入れるメリットは水草を入れることによる見た目の華やかさです。
金魚だけではなんだか寂しいので金魚藻を入れておしゃれなレイアウトにしようと考える人も多いでしょう。
しかし金魚水槽に金魚藻を入れるメリットはもっとたくさんあることはご存知でしょうか?
金魚藻を入れることによるメリットを挙げてみましょう。
- 金魚藻が金魚の隠れ家になる
- 金魚藻が光合成を行い、水中に酸素を供給してくれる
- 金魚藻が水中の栄養分を吸収することにより水質が浄化される
- 金魚藻が金魚の産卵床になる
- 金魚藻に付着する微生物が金魚の餌や水質浄化に役立つ
簡単に挙げただけでも金魚藻にはこれだけのメリットがあります。
こう考えると金魚飼育において金魚藻は必須アイテムと言えるかもしれません。
なぜ金魚藻が金魚水槽に合うのか?他の水草では?
金魚藻を金魚水槽に入れるメリットはご理解いただけたと思います。
ここでちょっとした疑問があがってきます。
金魚藻以外の水草でも金魚飼育に利用できないのか?
もっと色々な水草をレイアウトして魅力的な水槽にしたいと考える人もいるかもしれません。
ただ、そこには金魚飼育に金魚藻がおすすめな理由があります。
市販されている水草の中には暖かい国で育った水草も多いため育成にはヒーターを使用した水温管理と明るい照明が必要になってきます。
逆に金魚藻と呼ばれる水草は日本国内に生息しているものが多く、日本の四季にも順応できる耐寒性を持っています。
さらにある程度の水質悪化にも強いというのも金魚藻における条件の一つです。
金魚は大食漢でたくさん糞をするため水が汚れやすい傾向にあります。
金魚藻はそんな金魚水槽でも元気に成長できる水草でもあるのです。
短期間であればどのような水草でもレイアウト可能ですが、長期的に水草を綺麗に保つためにはやはり金魚藻を選ぶことをおすすめします。
金魚藻の育て方
アクアリウムの世界では金魚藻は常に金魚やメダカの脇役的存在で金魚藻が枯れたら水槽を掃除して次の金魚藻を買ってくるといった粗末な扱いをされる事が多い様です。
ただこのページにたどり着いた人は金魚藻の魅力に気づき、金魚藻に目を向け、上手に育てて見ようと思っているはずですので、その金魚藻を育てる方法をご紹介していきましょう。
金魚藻の上手な育て方をご紹介する前になぜ金魚藻が枯れてしまうのかを考えてみましょう。
金魚藻は水槽や睡蓮鉢などに入れておくと必ず枯れてしまうのでしょうか?
そんなことはありません。玄関先や庭などでも元気に増えている金魚藻を見かけることがあります。
ただそのうまく育っている金魚藻に対して飼育されている方、皆が金魚藻を元気に育てようと思った結果でもない事もあります。
これがどういう事かと言いますと犬や猫はしっかり餌を与え適度な運動をさせてあげる事により元気に育ちますが、金魚藻はそんな世話をしなくても環境さえ整えば元気に育ってくれるのです。
逆に言えば金魚藻が枯れてしまう原因は環境が適していないという事になります。
金魚藻とはアクアリウムで言うところの「水草」であり、水草は植物です。
金魚藻が植物である以上、光合成を行い栄養を吸収していますので光合成を行うために必要な光、二酸化炭素、栄養が適度に整っていなければなりません。
他にも水温や水質など細かな要因もありますが、まずはこの三大要素から考えてみましょう。
金魚藻と光の関係
金魚藻を育てる上で一番大切な要素と言っても過言ではない程水草にとって光は重要な要素となってきます。
室内の水槽などでは上手く育たない金魚藻が庭先の水槽などでは元気に育っている光景をよく目にします。
これは室内で育てている金魚藻は室内の微量な光だけでは光合成が活発に行われないことが多い為です。
玄関先などの1日のうちほとんどの時間消灯されているような場所ではさらに上手く育たないものです。
よって室内で金魚藻を育成するのであれば植物育成用の照明を設置してあげるようにしましょう。
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金魚藻とco2の関係
金魚藻が光合成を行う上で必要な要素にco2があります。
一般的に金魚藻と言われる種類の水草は水槽内に一緒に入れられている金魚やメダカなどが排出する二酸化炭素程度の量でも上手く光合成を行い生長することができますのであえて二酸化炭素の強制添加などは検討しなくても大丈夫でしょう。
ただ水槽内の生態が極端に少ない場合や金魚藻以外にも多くの水草を入れているようないわゆる水草水槽などでは絶対的な二酸化炭素量が不足しがちになりますのでそのような時は二酸化炭素の添加も検討が必要かもしれません。
さらに水槽内のco2は水換えなどによって補充することもできますので定期的な水換えをおすすめします。
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金魚藻と栄養の関係
光と二酸化炭素の条件が揃ったら次に必要となってくるものに栄養があります。
金魚藻の栄養と言えば水草用の肥料が販売されていますが、安易に沢山入れれば元気に育ってくれるものでもありません。水草の肥料はその水草の状態を確認しながら不足がちな時に与えてあげる必要があります。
金魚藻が肥料分を上手く吸収できないと余った栄養はコケの発生原因となってしまいますので注意してください。
また金魚藻の種類によっても与える肥料や与え方が変わってきますのでその辺を考えてみましょう。
まずはカボンバですが、この金魚藻は金魚藻の中でもしっかりと地中に根を張るタイプの水草ですので底砂への固形肥料が効果的です。
また生長が早く頂点の白化などを起こす時には鉄分の添加をしてあげると効果的です。
次にアナカリス(オオカナダモ)ですが、この水草は水質の悪化に強い為、金魚やメダカなどの排出する糞などから分解されて生成される栄養分だけでもしっかり生長してくれますので特に肥料などの添加を意識しなくとも問題ありません。
ただカボンバもアナカリスも底砂にしっかり根を張ることで生長が良くなりますので鉛巻きのまま沈めておくだけのベアタンク水槽では無く底床は必ず入れてあげるようにしましょう。
金魚藻の生長を考えるなら底床の種類も栄養分の無い大磯砂よりはソイルなどを用いたほうがいいかもしれません。
金魚藻の中でもマツモはこれら水草とは違い根を張らない浮漂性の水草で水中を漂って育ちますので砂や底砂に植えても根は出しません。
よって栄養分も根からの吸収では無い為、マツモに対しては底砂用肥料よりも液肥が効果的です。
金魚藻の繁殖 増やし方と植え方
金魚藻が順調に育ち始めたら次は増やし方について考えてみましょう。
金魚藻は水草の中では有茎系水草に分類されています。
名前の通り茎があり、そこから枝分かれや葉を出して大きくなっていきますのである程度の大きさに成長したら節目の下あたりでカットして増やす事ができます。
一本の水草をカットして先端部を底砂に植え込む方法を差し戻しと言い、先端部がある為カット直後でも見栄えはいいです。
逆に残されたほうの水草はピンチカットと言われ残された箇所から脇芽を出しボリュームを出します。
しかしカボンバやアナカリスはあまりこのピンチカットには向いていないようでカット直後の姿も見栄えのいいものではありません。
よってカットの際はあまり急がずに十分成長させて脇芽を沢山出すようになってから行った方が増やしやすくなります。
この時の注意点ですが、カットした水草があまりにも短いと成長が止まってしまい上手く育ちませんので最低でも10cm以上伸びたものをカットするようにしましょう。
金魚の水草 金魚藻まとめ
- 金魚藻と呼ばれる種類の水草はなく、カボンバ、アナカリス、マツモなどの総称で金魚藻と呼ばれている
- 金魚藻は低光量、低水温にも耐えることができるため金魚飼育に相性がいい
- 金魚藻以外の水草も金魚飼育に利用できるが、育成にはヒーターや明るい照明が必要な種類も多い
- 金魚藻は水質浄化、酸素供給、金魚の隠れ家、産卵床など多くのメリットをもたらす
- 金魚藻を上手に育てるには光、二酸化炭素、栄養を意識すること
今回は金魚藻についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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