金魚藻・カボンバ・マツモ・アナカリス

カボンバの育て方と増やし方・植え方・花の咲かせ方

2019年11月9日

カボンバ(カモンバ)の育て方と増やし方

カボンバ

カボンバ(カモンバ)の育て方を知りたい。

カボンバの植え方のコツと注意点を知りたい。

カボンバ(カモンバ)の花を咲かせたい。

カボンバの根について詳しく知りたい。

カボンバの増やし方やトリミング方法を知りたい。

こんなカボンバ(カモンバ)を上手に育てるコツについてご紹介いたします。

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カボンバ(カモンバ)の育て方

カボンバはカモンバとも呼ばれ日本では古来より金魚藻として金魚やメダカ水槽のアクセントとして用いられてきました。

そのせいか金魚の餌や隠れ家程度として扱われ枯れたら新しいものを投入するようなスタイルで考えられる事が多く、カボンバは現在の水草水槽と言われる水槽ではあまりレイアウトに使用される事は少ないようです。

ただ今一度カボンバを見直してみると細く繊細な葉にライトグリーンの色合いが魅力的な水草である事に気づかされます。

カボンバを育てるための適性水温は15℃〜28℃程度とされpHは5.5〜7くらいとされています。

日本の水は幸い水草育成には適したpHを保っている地域が多いため気をつける点は水温と光量になります。

熱帯魚水槽では必然的に水温の管理をヒーターなどで行いますが、金魚水槽などでは水質を浄化する濾過フィルターや金魚に酸素を送る通称ブクブクと言われるエアレーション程度の設備が主流で水草が育つための環境には少し物足りない事が多いようです。

カボンバなどの金魚藻と言われる水草は水中で生活をしていますが、植物である以上光合成を行わなければ生長は出来ません。

よってカボンバをそだてるためには光合成に必要な光と二酸化炭素、そして光合成を活発にするための水温と水質の管理、さらには水草の栄養となる肥料分が必要になってきます。

まず光量では屋内の水槽で育成をするのであれば最低20W2本、出来れば4本程度の照明が必要になってきます。

次に肥料分ですがカボンバは水草の中では肥料要求量の多い水草ではありませんので熱帯魚や金魚などが入っている水槽でバクテリアの働きがしっかりしていればあまり気にしなくても生長はしてくれますが元気良く色鮮やかに育てたいのであれば根元に底砂用の肥料を与えてあげるといいでしょう。

カボンバの植え方

購入後のカボンバ

カボンバはショップなどで鉛巻きで売られている事が多いですが、鉛巻きのまま水槽に投入するのはあまりお勧め出来ません。

鉛で巻かれた部分は巻き方によっては圧迫されている事があり茎の繊維が潰されているとそこから腐ってしまう事もあります。

購入後は鉛を外し水で汚れや農薬を洗い流し、枯れた部分などがあったらカットしておきます。

次に底砂に埋め込むために下葉をふた節分ほどカットして茎だけの状態にし底砂に埋め込みます。

底砂も出来れば大磯砂よりはソイルなどの方が根付きもよく栄養分もあるためお勧めです。

また購入したものをそのまま、まとめて植え込んでしまうと通水性が悪い上に窮屈で育ちにくくなってしまいます。

2、3本ずつに分けて間隔を空けながら植えると良いでしょう。

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カボンバの花の開花時期と咲かせ方

カボンバの花の開花時期は6月〜9月頃で大きさ1.5㎝ぐらいの白いを咲かせます。

カボンバの花は水面から顔を出すように咲きますのでカボンバが水面近くまでしっかりと成長していないと花が咲きにくいでしょう。

そのためにはしっかりと太陽の光に当てて元気に成長していることが大切な要素となります。

開花時期から考えても強い太陽光と暖かい水温が開花には必要不可欠な事がわかると思います。

カボンバの花が水面に顔を出すからといってカボンバを水面に浮かべるように育ててもなかなか上手く育たないこともあります。

金魚藻の仲間であるマツモやアナカリスは浮かべておくだけでも育ちやすい水草ですが、カボンバは根からの栄養吸収が盛んなためしっかりと底床に根付いていないと育ちが悪くなってしまいます。

カボンバの根の重要性 浮かせるのはNG

マツモは浮遊性の水草のため根が無く水中を浮遊しながら栄養を吸収して成長します。

アナカリスには根がありますが、葉からの栄養吸収も盛んに行うためマツモ同様に浮遊していても成長します。

その点、カボンバは葉のみの栄養吸収では上手く育つことができないため浮かせるのはあまりお勧めできません。

しっかりと植え込んであげて根からの栄養吸収ができるようにしてあげましょう。

底床にしっかりと根付いたカボンバはどんどんと栄養吸収して成長しますので一度植えたら頻繁に植え替えはしないようにしましょう。

また底床への肥料添加も効果的ですので水草用の固形肥料を与えてあげると元気に成長します。

葉からの栄養吸収が弱いためカボンバのみの水槽に液肥を投入するとコケに見舞われやすくなってしまいますので液肥を与える時は与える量を少なめにするとコケの発生を抑えることができます。

カボンバの増やし方とトリミング

カボンバは有茎系の水草のため茎の途中からカットして埋め直す事で増やす事も出来ますが、あまりトリミングに強い水草ではないようですので水面まで元気に伸ばしてあげて脇芽を沢山出すようになったらその部分をカットして差し戻すようにするといいかもしれません。

この時の注意点としては切れのいいハサミなどを使い水草の繊維を潰さないようにカットすることと最低でも10cm程度は残し、あまり短くカットしないことです。

水草はトリミングを行うと一時的にダメージを受けて生長が止まってしまうものがあり、その際に体内に溜め込んだエネルギーを使用して生命を維持します。

よってあまり短くカットしてしまうとエネルギーが足りずに根付く前に溶けたり枯れたりしてしまう事にもなり兼ねません。

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カボンバはエビやメダカにも最適

カボンバは葉が細かく繊細なことからメダカやエビの隠れ家としても最適です。

また繁殖期になるとカボンバの葉はエビやメダカの産卵床にもなり卵を守ってくれます。

何も水草を入れていない飼育環境よりもカボンバを入れてある環境の方が卵の生存率が上がると言われています。

また南米原産の水草と違い日本古来より育成されてきた水草ですので日本の季節の変化にも対応できます。

よってヒーターを使用していないメダカ水槽やエビ水槽でもカボンバを育てることができることもメダカやエビと相性が良いと言える一つの理由でもあります。

カボンバの種類

イエローカボンバ

一般的にカボンバと言う名前で売られているカボンバは一番育てやすい種類となりその他にもカボンバにはレッドカボンバやイエローカボンバなどがありますがこれらの方が育成は格段に難しくなります。

育成は難しいですがイエローカボンバ、レッドカボンバともに状態良く育てると非常に綺麗な発色をしますので一度は育てていただきたい水草でもあります。

まずは一番メジャーなカボンバを上手く育てられるようになったらこれらのカボンバに挑戦してみるのも面白いかもしれません。

今回はカボンバの育て方や増やし方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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