水槽の水換え・掃除

水槽立ち上げ時の白濁りはいつまで続く?エビや魚への影響は?

2020年12月3日

水槽立ち上げ時の白濁りはいつまで続く?エビや魚への影響は?

水槽の白濁

水槽を立ち上げたらなんだか水が白く濁っている。

1日フィルターを回して放置しておけば白濁りはなくなると思いきや、白濁りが治らない。

水槽立ち上げ時の白濁りの原因は何?

水槽の白濁りはいつまで続くのか?

白濁りを放置してもエビや魚への影響はないのか?

こんな水槽立ち上げ時の白濁りに対する疑問ついてご紹介いたします。

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水槽立ち上げ時の白濁りの原因

水槽の立ち上げを行なった際、稀に水が白く濁ってしまう白濁が起こることがあります。

この白濁の原因はなんなのか?またこのまま魚やエビなどの生体をいれても大丈夫なのか?

まず初めに一番気になるところでもある白濁りが魚やエビに影響ないのかについてですが、白濁りしている水槽に魚やエビを入れても白濁りが原因ですぐに死んでしまうことはありませんので安心してください。

ただ、全く問題がないわけではないのでその点についても順にご説明いたします。

そもそもこの白濁りの原因はなんなのだろう?

水槽立ち上げ時に水が白くなるような物を入れた覚えもない。

身に覚えが全く無いのに水槽を立ち上げたらなんだか白い。非常に困惑してしまうものです。

この白濁りの原因は水槽セット時に使用したろ材や底床材、さらには流木などに付着していた有機物や微粒子です。

ある程度大きめの粒子は濾過フィルターを回しておくことによって徐々に無くなっていきますが、濾過フィルターの目を通り抜けてしまうような小さな有機物はいつまで経っても水槽内を浮遊し続けます。

水槽立ち上げ時の白濁りはいつまで続く?

フィルターを回して数日放置しても水槽の白濁りは治らない!?

水槽内に漂う微粒子や有機物はいつになったら無くなるのか?

それともいつまでも無くならないものなのか?

底床に使用する床材の種類や量によって巻き起こる微粒子の量や質も違うため量が多ければそれだけ時間はかかります。

また、生体を入れる前でしたら水換えによってある程度の微粒子を取り除くことができるため、水を少しずつクリアにすることはできます。

ただ、頻繁かつ大量の水換えは換水効果は高いですが、濾過バクテリアの繁殖には悪影響を及ぼしますので悩ましいところです。

細かい有機物を生物濾過によって排除してくれるのはバクテリアなどの微生物ですので、この濾過バクテリアなどの微生物がしっかり繁殖しなければいつまでも白濁りは無くならない、すっきりしない水槽のままになってしまいます。

濾過バクテリアなどの微生物がしっかり繁殖するまでの間は吸着力の高い活性炭などをろ材に入れることで余分な有機物を取り除くことができます。

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水換えをして2、3日したらまた現れるような白濁りや活性炭を使用しても取りきれない白濁りは微生物に頼るしかありません。

白濁りに対してある程度は飼育者の努力によって対策することはできますが、水槽内にしっかり微生物が増えないと透明感のあるクリアな水にはなりません。

よって水槽立ち上げ時の白濁りはいつまで続くのか?の質問に対しての答えは「濾過バクテリアなどの微生物がしっかり繁殖するまで」です。

正しい水槽管理をしていれば通常濾過バクテリアは2週間くらいで繁殖しますので1ヶ月もしないうちに水槽の白濁りはなくなっていきます。

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白濁りによるエビや魚への影響

先にも述べましたが、白濁りの原因は有機物ですのである程度放置しておいても白濁り自体はエビや魚に対して悪影響はありません。

しかし、白濁りが残っている環境そのものは生体にとって良い物ではありません。

水槽内で濾過バクテリアのバランスが崩れていて有機物をしっかり分解できていない状況ですので水質が不安定であると言わざる終えません。

今後、順調にバクテリアなどの微生物の繁殖が行われれば問題ないですが、バクテリアなどの微生物がしっかり繁殖しない水槽では近いうちにアンモニアや亜硝酸濃度が高まる恐れがあります。

特にアンモニアに弱いエビ類などはすぐには水槽にいれずに白濁りが無くなるまで待つ方が安全です。

白濁りが残っている時期は生物濾過が不十分ですので、生体をたくさん入れてしまうと急激に水質が悪化してしまいます。

そのような状況にならないように水がクリアになるまではパイロットフィッシュ程度にとどめ,餌の量も控えめに与えるようにしましょう。

水質の悪化以外にも白濁りによって起こる問題はまだあります。

白く濁っていることにより水中の透過率が下がっていますので照明の光がしっかり届かなくなります。

そうなると水草へ届く光の量も減ってしまうため光合成に障害が出ることもあります。

特に背丈の低い前景草などはその影響を強く受けるため、成長不良を起こすことがあります。

水草が成長障害を起こせば水質浄化能力を発揮できないため、やはり水質悪化しやすい環境になってしまいます。

対策として水換え頻度を高め、出来るだけ有機物を水槽から排除するようにしましょう。

このように白濁りの成分自体が魚やエビに直接影響を与えることはなくても間接的に色々な問題が起きやすくなりますので白濁りは一日も早く無くしたいものです。

バクテリアの繁殖を促進させるために市販のバクテリア剤の投入なども効果的です。

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水槽の白濁りについてまとめ

  • 白濁りの原因は水槽セット時の有機物。
  • 白濁りは濾過バクテリアがしっかり繁殖すればなくなる。
  • 活性炭を使用することである程度吸着できる。
  • 水換えの回数を増やすことでも減らせる。
  • 白濁りはエビや魚に直接影響はない。
  • 白濁りがある間は水質が悪化しやすい。
  • 熱帯魚やエビなどは白濁りが落ち着いてから入れた方が良い。
  • パイロットフィッシュは入れた方が良い。
  • 市販のバクテリア剤を使うことでバクテリアの繁殖を促進させることができる。

今回は水槽の白濁りの影響についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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