丈夫さNO.1の水草 アヌビアス・ナナの育て方
学名:Anubias barteri var. nana
適応水質:弱酸性~弱アルカリ性 中硬水
適応水温:22℃~28℃
育成難易度:丈夫でやさしい
二酸化炭素添加:無くても育つ
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アヌビアスの魅力
アヌビアス・ナナは厚めで濃いグリーンの葉をもつ水草で水草育成の入門種として昔からどこのショップでも扱われています。
アヌビアスの種はクリプトコリネやエキノドルスなどのように品種が多くコレクターもいるほど突き詰めると奥の深い魅力を持った水草でもあります。
生長は緩やかですが確実に流木などに活着していく姿には自然感や生命感を感じられる水草でもあり流木などを用いたレイアウト水槽では取り入れやすい水草でもあります。
アヌビアスの多くは西アフリカを原産とするため硬度の高めな水質を好みますが水草育成の入門種として扱われているだけあって非常に丈夫で環境適応能力が高いためあまり水質に過敏になる必要はありません。
逆にアヌビアスが好む水質に保つとハケ状コケなどに見舞われやすくなりますので中性から弱酸性に保つほうが管理しやすいかもしれません。
アヌビアス・ナナの前処理
アヌビアスはショップなどで購入するとロックウールに巻かれ、ポットに入れられている場合が多いですが、水槽に入れる際は投入前処理が必要になります。
ポットごと水槽に入れてしまうのが一番楽ですがポットのままでは今後アヌビアスが成長していく際に窮屈となりのびのび成長できない問題やロックウールに含まれる残留農薬やコケの胞子の水槽内持ち込みの懸念があります。
処理方法はまずポットからロックウールごと抜き取り、ロックウールを少しずつ剥がしていき、根に絡みついているロックウールはピンセットなどで綺麗に取り除きます。
ロックウールが取り除けたら次は根を適度な長さにカットします。
古い根をカットする事で新しい根の成長を促進する効果があるほか、流木などに着生させる場合には古い根には着生する力が無いため新しい根を利用します。
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アヌビアス・ナナの植え方
前処理が終わったら最後に水槽の水をバケツなどに汲み、その中で濯ぎます。
この処理で葉や根に付着しているロックウールのカスや残留農薬を洗い流したらこれで前処理は完了となり水槽への植え込みとなります。
アヌビアスのレイアウトは底砂に植える方法と先にも書きましたが流木などに活着させる方法があります。
アヌビアス・ナナとコケ対策
アヌビアスは育てるだけなら非常に容易ですが生長スピードがゆっくりな為、いろいろなコケに見舞われやすい水草でもあります。
アヌビアスはその性質上、あまり光を必要としない事から流木の影や生長の早い水草の下草になる傾向がありますが水槽内でもそのような場所は水が淀みやすく水質が悪化しやすいのでこまめなメンテナンスがコケ発生の予防策となります。
コケ対策の一つ目は定期的なクリーニングで底砂の上や流木の影などに溜まった排泄物などをホースや水槽掃除用品で静かに吸い出します。
熱帯魚などの排泄物を溜めておくと水が淀んでいる部分だけ窒素分過多となりコケが育ちやすくなってしまいます。
メンテナンスフィッシュの投入も効果的でアヌビアスに生えやすいコケにはオトシンクルスやサイアミーズフライングフォックスが最適です。
これらのメンテナンスフィッシュはコケが生えてから投入するのではなく前もって入れておく事で小さなコケを食べてくれる効果があります。
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アヌビアス・ナナのトリミングと株分け
アヌビアスは生長がゆっくりなため頻発なトリミングは必要ありませんが、それでもトリミングを必要とする時があります。
どのような時にトリミングを必要とするかと言えば古い葉にコケが生えてしまった時やレイアウト維持のために大きめな葉のカットなどがあります。
水草全般に言える事ですが水草は新しい葉や生長スピードがある葉にはコケが付きにくく古くなりあまり生長しない葉にはコケがつきやすい傾向があります。
よって古くなった葉を定期的にカットする事でコケを抑制する事ができます。
また大きめな葉をカットする事でアヌビアスの生長を抑え小さな葉を密生させることもできます。
ある程度アヌビアスナナが生長したら今度は株分けと言った作業もできるようになり、株分けは横に伸びた茎部分からカットすることで数を増やすことができます。
株分けのコツとしては根があまり生長していない部分は切断せずに株分けした個体にそれぞれ根が残るようにカットすることでカット後も順調に生長しやすくなります。
アヌビアス・ナナの種類
アヌビアスは種類が豊富でアヌビアスナナでも改良品種が流通しており、アヌビアスナナよりも更に小さな葉をつけるアヌビアス・ナナ プチやアヌビアスの中でも明るいライトグリーンの葉をつけるアヌビアス・ナナ ゴールデンなどもあります。
アヌビアスナナゴールデンは観葉植物でいえばポトスとライムポトスの違いのように非常に明るい色合いを見せてくれます。
アヌビアス・ナナだけでは少々物足りなく感じた時などは水槽内のアクセントとして違う品種を入れてみるのも面白いかもしれません。
今回はアヌビアスナナの育て方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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