水草を上手に育てるコツ

水草のミスト式トラブル対策 カビ対策・枯れる・溶ける原因はこれだ!

2020年4月28日

水草のミスト式トラブル対策 カビ対策・枯れる・溶ける原因はこれだ!

ミスト式水槽

水草をミスト式で立ち上げるとコケに見舞われにくく育てやすい。

そんな情報をもとに水草のミスト式に挑戦したものの水草がうまく育たずに枯れる、溶ける、カビが生えてしまう。

そんなミスト式で起こるトラブルの原因と対処法をご紹介いたします。

なぜ水草がうまく育たないのか?

そこにはミスト式ならではの落とし穴があります。

その原因をうまく回避して綺麗な水草レイアウトを作り上げましょう。

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ミスト式で水草が枯れる・溶ける原因

ミスト式水槽で水草が枯れたり溶けたりしてしまう原因の多くは温度管理不足です。

稀に密閉度不足で乾燥してしまい枯れてしまうこともありますが、そのような場合には水草の状態やソイルの状態を見れば一目で乾燥が原因とわかるはずですのでここでは割愛させていただきます。

ミスト式で水槽を立ち上げるときには水槽用ヒーターを使えませんので水槽内の温度は室温に左右されます。

さらに言えば外気温が影響することもあります。

水草には元気に生長する温度帯というものがあり、室温が高すぎても低すぎてもミスト式水槽は上手くいきません。

室温が低いと明らかに水草の生長は鈍ります。

水草の生長が鈍いと水草に抵抗力がつかないため菌に侵されやすくなり枯れたり溶けたりしてしまうのです。

またソイル内の温度が低いと根張りが遅くなるので水温計をソイルに指しておくとソイルの温度がわかりやすくなります。

理想はソイル内の温度が24℃~28℃位で一日中安定している状態です。

冬場などにミスト式を立ち上げた場合、日中はエアコンで室内が暖められているため適温になりますが、エアコンが切られてしまう夜間に急激に水槽内の温度が下がってしまうことがあります。

そのような温度変化は水草にとってストレスとなり生長が鈍ってしまうこともあります。

小さな水槽やボトルアクアなどでミスト式を行う場合にはパネルヒーターなどを水槽の底に敷くことでソイルの温度を適温に保つこともできます。

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温度が高すぎる場合にも勿論問題は起こります。

35℃を超えるような極端に高い温度になってしまうと密閉された水槽内は蒸し風呂状態になり、水草は蒸されてしまいます。

植物はこの蒸れという状態に極端に弱いため溶けたりしてしまうのです。

さらに枯れたり溶けたりした水草はカビが好む有機物ですので一気にカビが繁殖してしまうのです。

水草が枯れてしまうことは注水後にもあり、ミスト式で育てた水草がしっかり育つ前に注水してしまうとミスト式から注水後の環境変化が起こるため環境の変化に対応できなく枯れてしまう水草も出てきてしまいます。

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ミスト式には水上葉の水草がおすすめ

ミスト式では水上葉が展開するためミスト式に使用する水草も水上葉のものの方が大きな環境変化がなく、スムーズに環境に適応できます。

水槽で育てた水草でもミスト式で使うことはできますが、市販されている水上葉のものを使うか屋外で育てた水上葉を使った方が短時間で水草が環境に馴染むため上手く行くことが多いです。

さらにウィローモスなどの活着水草以外の水草なら極力深く植栽するのも水草を枯らさないコツです。

特に細かい前景水草などは先端が少し見え隠れするくらいまでソイルに埋めてしまって問題ありません。

逆にその方が根張りが早く結果的に生長が早まるのです。

ミスト式でカビが生える原因とカビ対策

カビは有機物が多い場所に生えるため石組みレイアウトよりも流木レイアウトの方がカビが生えやすくなります。

よってミスト式で立ち上げるのでしたら石組みレイアウトの方がカビのトラブルには見舞われにくく管理がしやすいです。

それでも流木レイアウトの方が好きという人も多いと思いますので流木レイアウトでもカビが生えない管理方法をしっかりマスターしましょう。

まず、大前提として水草の生長が鈍るとカビや藍藻に見舞われやすいですので水草がしっかり生長できる環境を維持することが大切です。

水草の生長が鈍り、溶けたり枯れたりしてしまうと水草そのものがカビの温床となってしまいます。

水槽環境で言えば「蒸れないようにする」ミスト式水槽でのカビ対策はこれにつきます。

ミスト式なんだから密閉して湿度を高めるのでは?と思われる方もいると思いますが、「湿度が高い」のと「蒸れている」は違います。

水槽内が蒸れる理由には温度が高すぎる、空気の循環がない、空間が狭いなどが挙げられます。

先にも述べましたが水草が好む温度以上にならないようにすることで過剰な温度による蒸れは避けることができます。

さらに水槽の状態にもよりますが2、3日に一回くらい蓋を開けて新しい空気を取り入れることで蒸れを防ぐこともできます。

高温で空気の流れがないと空気が古くなりカビの繁殖が進んでしまいます。

このメカニズムを理解するとすぐに気がつくことと思いますが、小さな容器ほどカビが生えやすくなります。

よって小さな水槽やボトルアクアなどの場合には蒸れやすい。

60cm水槽サイズになると水槽内の空間も広いので蒸れにくいものです。

まとめ

ここまで水草が枯れてしまう原因やカビが生えてしまう原因をご紹介しましたが、ミスト式水槽では水草が元気に育つ環境を維持し、水草の生長を早め、短期間で注水できる状態に持っていくことが失敗しないコツです。

水草が元気に育った状態で注水した水槽は一から立ち上げた水槽に比べて遥かに水草の調子が良いため水質の安定が早くコケのトラブルに見舞われにくいものです。

ミスト式での立ち上げをマスターして綺麗な水草水槽を作り上げてください。

今回は水草のミスト式立ち上げのトラブル対策についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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