ボトルアクアリウムや小型水槽の照明ライト比較!失敗しない選び方
小型水槽やボトルアクアリウムに最適なライトの選び方は?
ボトルアクアリウムの照明は100均のライトで大丈夫?
ボトルアクアリムや小型水槽は照明ライトなしでも大丈夫?
小型水槽の照明ライトで電池式のものはある?
小型水槽の照明ライトで水草が育ちやすいライトは?
ボトルアクアリウムや小型水槽におすすめの照明ライトは?
こんな小型水槽やボトルアクアリウムにおける照明ライト選びの疑問についてご紹介いたします。
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小型水槽やボトルアクアリウムに最適なライトの選び方
小型水槽やボトルアクアリウムに使う照明ライトはどのように選べば良いのか?
各社から数えきれないほどの照明ライトが販売されていて、どれを選べば良いのかわからない。
そんな方のために照明ライトの選び方についてご紹介いたします。
安易に安価な照明ライトを購入してしまうと「思ったよりも暗かった。」「水草が上手く育たない。」などの理由から結局は新しいものに買い替えることになってしまうようなこともあります。
そんな失敗をしないためにも照明ライトの機能や特徴をしっかり理解して検討しましょう。
小型水槽やボトルアクアリウムの照明選びのポイントは
- 照明ライトの明るさと光の波長から選ぶ
- 照明ライトの形状から選ぶ
この二つをしっかり確認しておけば失敗することはほとんどありません。
まずは照明の明るさから検討します。
必要な照明の明るさは照明ライトをどのような目的で使用するのかによって変わってきます。
例えばキューバパールグラスやグロッソスティグマなどの前景草を綺麗な絨毯のように育てたいのか?
マツモやアナカリスなどの水草が育てば良いのか?
アマゾンフロッグピットなどの浮き草が育てば良いのか?
そもそも水草を育てる目的はないので水槽内が明るくなれば良いのか?
このように照明ライトの使用目的によって必要な明るさや光の質も変わってきます。
キューバパールグラスなどの前景草を綺麗に育てたいのでしたら、水草が光合成を活発に行える波長をしっかりカバーできている照明かつ、とにかく明るいものを選ぶべきです。
ちなみにLEDライトの明るさは蛍光灯のようにW数で判断するのではなくルーメン(lm)と呼ばれる単位で表示されています。
そのほかにもケルビン(K)や演色性(Ra)などあまり聞きなれない数値が記載されていることもあります。
ルーメン(lm)、ケルビン(K)、演色性(Ra)などLED照明特有の規格については過去の記事で紹介していますのでご覧ください。
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必要な照明ライトの明るさが検討できたら次は照明ライトの形状を検討します。
小型水槽用の照明ライトの種類には水槽の上に乗せるリフト式、水槽の縁に止めるクリップ式、水槽には取り付けずに自立しているスタンド式のものがあります。
ご自身の飼育スタイルに合わせて選ぶようにすると良いでしょう。
リフト式の照明ライトは広範囲にLEDが配置されているため高光量が売りですが、水槽上部をある程度塞いでしまうデメリットがあります。
また高い機能性が売りなため、それなりの金額になるものが多いものです。
クリップ式のものは小さくコンパクトなので水槽上部がスッキリします。
ただ、小さい分、明るさではリフト式には敵いません。
スタンド式のものは水槽の形状を問わず使用できるのが1番のメリットです。
円形のボトルアクアリウムや球体の金魚鉢などにも使えるので汎用性が高いと言えるでしょう。
また、見た目がスタイリッシュでおしゃれなものが多いのもスタンド式照明の魅力です。
ボトルアクアリウムの照明は100均のライトで大丈夫?
照明の購入に対して出来るだけ費用を抑えたい。
そう考える人も多いはずです。
そんな時に思いつくのが100円均一(100均)ですが、結論から言いますと100均のライトはボトルアクアリウムや小型水槽には向いていません。
100均のライトや安価な卓上ライトと水草育成用ライトの違いは明るさと光の波長です。
水草が育つためには光合成が活発になる明るさと光の波長が必要となってきます。
アクアリウムメーカー各社が販売している水槽用の照明ライトには水草が育ちやすい波長のLEDを採用したものが多く、ただ明るいだけではありません。
また、明るさとともに熱帯魚や水草が綺麗に見える色合いも大切な要素です。
100均のライトにはその条件を満たすだけの性能が無いため水槽用のライトとしてはおすすめできません。
ボトルアクアリムは照明ライトなしでも大丈夫?
極論、ボトルアクアリウムは照明ライトなしでも大丈夫か?
お日様の光で育てることは出来るか?
屋外での管理や太陽の光が差し込む場所での管理でしたら照明ライトが無くても問題ありません。
と言いたいところですが、実は問題があります。
植物が育つための明るさを確保するという点だけを考えると問題なさそうに思えるはずです。
しかし、太陽光の当たる場所で小型水槽やボトルアクアリウムを管理してしまうと外気の気温の変化を受けやすく夏は水温が上がり過ぎてしまい、冬は冷え過ぎてしまうなどの問題が起こります。
さらに強い太陽光はコケの大量発生につながってしまうため水槽内がコケだらけになりやすくなってしまいます。
その点、LEDライトは熱をほとんど発しないため水槽の水温が極端に上昇することはなく安定した管理が可能となります。
また、LEDライトで管理することで水槽やボトルアクアリウムを置きたい場所に置けることや好きな時間に点灯して眺めることが出来るなどのメリットもあります。
日中の仕事が終わり、家に帰ってきてからボトルアクアリウムを眺めたい時などには照明をタイマー管理し、夜に点灯するようにしておけば、ゆっくりと眺めることが出来ます。
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小型水槽のライトで電池式のものはある?
小型水槽やボトルアクアリウムはそのコンパクトさから部屋のどこにでも置きやすいというメリットがあります。
しかし、水槽を置きたい場所に電源がない。
そんな時にはどうしたら良いのでしょうか?
電池式のライトがあれば良いのですが、先に述べました水草育成に必要な条件を満たしつつ、電池式のものというのは販売されていません。
よって電源タップで遠くから引っ張ってくるか、USB電源のものを選ぶしかありません。
USB電源が使える照明ライトであればモバイルバッテリーを使うことで電源がない場所でもボトルアクアリウムを楽しむことが出来ます。
ただこのような商品はそれほど多くないため選択肢が少なくなってしまうことは否めません。
さてそれでは目的・用途別におすすめの水槽照明をご紹介していきましょう。
水草が育ちやすくお手頃価格のクリップ式ライト
クリップ式ライトはリフト式照明ライトには敵いませんが、それでも水草の種類をうまく選ぶことで十分綺麗に育てることができます。
クリップ式ライトで水草を綺麗に育てるコツはライトに近い場所で育つことの出来る水草を選ぶことです。
アマゾンフロッグピットなどの浮き草は照明ライトの真下にあるため光をたっぷり浴びることができます。
マツモやアナカリスなどの有茎草も高さがあるため光を浴びやすい水草です。
逆にキューバパールグラスやグロッソスティグマは背丈が低い分、光不足になりやすい傾向にあります。
それでも底床を厚めに敷き高さを確保したり、水深を浅めにして水中での光の干渉を抑えるなどの方法を用いれば綺麗に育てることも可能です。
もちろんクリップ式の中でもとにかく明るいものを選ぶ必要がありますが。
ジェックス クリアLED ピテラ
明るさ:130lm
ライト部分が非常に小さくコンパクトな面はおすすめです。
明るさは130lmと少々水草育成には物足りない面があります。
メダカや熱帯魚の鑑賞目的程度なら問題ないでしょう。
寿工芸 ミニLED ビーンズ
明るさ:170lm
ジェックスのクリアLED ピテラに比べれば若干明るくなります。
アマゾンフロッグピットなどの浮草を育てるには十分な光量です。
さらにUSB電源で使えるところがこの商品の売りでもあります。
テトラ LEDミニエコライト
商品パッケージに「トップクラスの明るさ」と大きく表示されているだけに明るさを売りにしている商品です。
詳細数値はメーカーホームページにも記載がありませんが、レビューなどを見ても同等の製品と比べると明るいという評価が多数見られます。
高出力LEDチップ採用でコンパクトなのにトップクラスの明るさを誇り、有茎草であれば30cm水槽でも問題なく育ちます。
厚さ3~17mmの枠なし、枠付き水槽に対応できます。
少し黄色みがかったホワイトというレビューも見られますが、基本的にはホワイト色です。
フレキシブルアームで自由に位置や角度を変えられる特徴も備えています。
クリップ式の照明ライトはコンパクトで低価格が売りですが、やはり200lmを超えるような明るさは期待できません。
よって水草を綺麗に育てたいのであればリフト式の照明をおすすめします。
小型水槽のライトで水草が育ちやすいリフト式ライト
小型水槽用のライトで水草が育ちやすいライトは断然リフト式の照明ライトです。
クリップ式に比べて価格は少々あがりますが、水草が気泡をつける姿を見たい時にはリフト式ライトを選ぶと良いでしょう。
ここでは30cm水槽を例におすすめの商品をご紹介いたします。
ジェックス クリアLED POWER3 300
明るさ:500lm
色温度:10000K
演色性:Ra78
パナソニック製基盤とアダプターを採用した安心設計です。
ゼンスイ LED PLUS 30cm パーフェクトクリアー
明るさ:558.2lm
色温度:7000K(±3000K)
演色性:不明
高効率LED素子を使用し省エネかつ高寿命。
別売りの吊り下げキットを使用することで吊り下げ式にも変更可能なのが魅力です。
水草の光合成に重要な波長をバランスよく配合し、光量も558.2lmあるので水草の成長も十分期待できます。
様々な水槽サイズに幅広く対応できるオリジナルスライド式リフトアップ付です。
ガラスの厚さに関係なく、枠付き水槽、フレームレス水槽の両方に設置可能です。
コトブキ工芸 フラットLEDツイン 3040
明るさ:980lm
色温度:8500K
演色性:Ra87
30cm水槽用の照明ライトではダントツの980lmという明るさです。
演色性もRa87と高い数値ですので水草や熱帯魚の見た目も自然に近い綺麗な色合いで楽しむことができます。
さらに放熱性の高いアルミ製ボディを使用していますので熱によるLEDの劣化を最小限に抑えることができます。
ボトルアクアリウムや金魚鉢におすすめの照明ライト
ボトルアクアリウムや金魚鉢は容器の形状からクリップ式やリフト式の照明ライトが使用できないこともあります。
そんな時に便利なのがスタンド式の照明ライトです。
ジェックス クリアLED リーフグロー
明るさ:300lm
色温度:6500K
演色性:不明
「水草・植物を育てるライト」と商品名に謳っているだけに水草育成に最適な小型照明ライトです。
水草の光合成を活発にする波長をカバーし、コンパクトなサイズながらも300lmの明るさを実現しています。
スタンドのまま立てて使用することも挟んで使用することもできるので自由度が高い照明ライトです。
もちろん高さや向きの調整も可能です。
デザイン性に優れ、スタイリッシュでおしゃれな面が女性にも人気です。
インスタグラムなどのSNSで話題のSONOアクアプランツファームの園原さんがモノ・マガジン2021年8月号でも紹介していた商品なので信頼度も抜群です。
水深の浅い小型水槽やボトルアクアリウムであればキューバパールグラスやグロッソスティグマなどの前景草もたくさんの気泡をつけてくれます。
EAYHM 水草植物育成ライト スタンド
明るさ:400lm
色温度:8000K
演色性:不明
水草・植物の成長と植物を色鮮やかに見せる自然な白色の明るさ・色温度を兼ね備えた小型水槽にぴったりの水草植物育成ライトです。
明るさと色温度の性能はメーカー表示ではジェックスのクリアLEDリーフグローを上回る値です。
ただ、レビューにもあるように熱を持つので取り扱いには注意が必要です。
ボトルアクアリム・小型水槽の照明ライト選びまとめ
- 水槽用の照明ライトを選ぶ時には光の明るさと波長を確認する
- 水槽サイズやボトル形状に合わせた照明ライトを選ぶ
- クリップ式ライトはリーズナブルだが水草育成には明るさが物足りないこともある
- リフト式ライトは多少高価だが明るさや演色性などの性能は抜群なので小型水槽の水草育成には断然おすすめ
- ボトルアクアリウムなどの容器にはスタンド式の照明ライトを使用する
今回はボトルアクアリムや小型水槽に最適な照明ライトの選び方についてご紹介しました。皆様の照明ライト選びの参考にしていただけると幸いです。