金魚藻・カボンバ・マツモ・アナカリス

マツモ・カボンバ・アナカリスそれぞれの違いと特徴

2021年3月10日

マツモ・カボンバ・アナカリスそれぞれの違いと特徴

マツモカボンバアナカリス

マツモとカボンバの違いを知りたい。

マツモとカボンバどっちがおすすめ?

マツモとアナカリスの違いを知りたい。

マツモ、カボンバ、アナカリスで水質浄化能力が高いのは?

そんな金魚藻と呼ばれる水草たちの違いについてご紹介します。

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金魚藻御三家 マツモ・カボンバ・アナカリス

マツモ・カボンバ・アナカリスといえば初心者でも育てやすい水草の代表です。

ヒーターを使用した本格的な水草水槽はちょっと無理という人でも育てやすい。

そんなところが人気の一つとなっています。

ただ、実際に導入するとしたらマツモ、カボンバ、アナカリスの中でどれがいいのか?

その違いについてまとめましたので参考にしてみてください。

マツモ・カボンバ・アナカリス見た目の違い

マツモの茎はしなやかで折れにくいのに対してカボンバの茎は太く若干の硬さがあります。

よって束ねて持った時にカボンバは立ち上がる強さを持っていますが、マツモは垂れ下がってしまいます。

さらにマツモには根が生えないためどこをみても白い根は見当たりません。

アナカリスやカボンバは底床に根を下ろして育つため白い根を出します。

購入時は根をカットしてしまい茎だけになっていることも多いですが、節の部分をよく見ると短い根が出ていることもあります。

アナカリスは透明感のある濃い緑色をした葉と太い茎が特徴です。

マツモ・カボンバ・アナカリスの中でもアナカリスは他の2種と比べても明らかに見た目が違うので間違うことはないでしょう。

マツモとカボンバはどちらも葉が繊細で明るい緑色をしている点などは似ていると言えば似ているところがあるかもしれません。

スギナ

ただよく見るとカボンバは菊の花を思わせるような葉の開き方をします。

特に横から見るよりも上から見てみるとその特徴はよくわかります。

マツモはイメージとしてスギナのように先端が広がらずに水上を目指して一直線に伸びていきます。

花が咲くとさらに違いがわかりやすくなります。

マツモ、カボンバ、アナカリスともに花期は5月~8月頃になりますので花が咲いたら見比べてみてください。

金魚藻の花

マツモの花は小さな白やピンクで水の中で開きます。

カボンバとアナカリスは水上に顔を出して白い花を咲かせます。

どちらも白い可愛らしい花ですが、カボンバの花びらは6枚、アナカリスの花びらは3枚なのですぐに違いがわかるはずです。

というよりもカボンバとアナカリスは花を咲かせる前に先に述べました違いからもすぐに見分けがつくと思いますが、、、、

マツモ・カボンバ・アナカリス育ち方の違い

スイレン目マツモ科に属するマツモは根を持たずに水面下に浮遊して育ちます。

カボンバとアナカリスは根を下ろし土からの栄養を吸収して成長します。

水槽内ではマツモに重りをつけて沈めて育てる方法もありますが、重りをつけても根付くことはありません。

どの水草も適温は20℃~28℃くらいですが、マツモとアナカリスは低水温にも強く屋外越冬も可能です。

カボンバは栄養が不足すると先端が白化することがありますが、マツモは環境の変化で赤く染まることがあります。

アナカリスは貧栄養環境にも強く光と適度な水温さえ確保できれば問題なく育ちます。

マツモ・カボンバ・アナカリス水質浄化能力の違い

マツモやアナカリスは水質浄化能力が高いことでもよく知られている水草です。

その点からするとカボンバはそれほど水質浄化能力に長けているわけではありません。

成長の速さからするとマツモが1番栄養分の吸収が高く、水質浄化能力が高いように感じます。

ただ、適応環境の広さから考えるとアナカリスの水質浄化能力もあながち侮れません。

自然界でも茶コケが生えるような窒素やリン過多の環境ではアナカリスが自生していることの方が多いものです。

またある程度の低水温や低光量でも成長できる面でもアナカリスに軍配が上がります。

よって水温がマツモの好む20℃~28℃くらいで適度に光が当たっている場所ならマツモが1番水質浄化能力が高いですが、環境が少し過酷になるとアナカリスの方が優れているということになります。

マツモ・カボンバ・アナカリス丈夫なのは?

水質浄化能力の点でも述べましたように広い環境に適応できるのはアナカリスです。

1年を通して水温の変化が大きい環境や低光量の環境ではアナカリスが1番丈夫です。

さらにアナカリスは水換えや育成場所の変更などによる環境の変化にも強くすぐに枯れてしまうことはありません。

マツモとカボンバは水質の変化に弱くボロボロになって枯れてしまうこともあります。

マツモとカボンバではどちらが丈夫かとなるとやはりマツモでしょう。

カボンバは金魚藻の中でも意外と育てにくい水草と言われることもあるように適応できる環境に制限があります。

環境が合わないと溶け出してしまったり、葉がボロボロになってしまうことがあります。

さらにマツモとカボンバは金魚水槽に入れると金魚のおやつになってしまいます。

アナカリスはマツモやカボンバに比べると金魚にボロボロにされにくい水草です。

メダカ水槽ならどの種の水草も食べられることはありません。

葉が繊細なマツモは小さなメダカとも相性が良く卵を産み付ける産卵床にもなりやすいものです。

マツモ・カボンバ・アナカリスそれぞれの違いと特徴まとめ

  • マツモは根を持たないで浮遊して育つ
  • アナカリスとカボンバは底床に根を下ろす
  • カボンバの先端は菊の花のような姿で育つ
  • マツモの先端はスギナのような姿で育つ
  • マツモの花期は5月~8月頃で水中で花を咲かせる
  • アナカリスの花びらは3枚。水上に白い花を咲かせる
  • カボンバの花びらは6枚。水上に白い花を咲かせる
  • 水質浄化能力はマツモが1番高い
  • アナカリスは広い環境適応で水質浄化能力を発揮できる
  • 丈夫さではアナカリス、マツモ、カボンバの順となる
  • マツモやカボンバは金魚に食べられてしまう
  • メダカ飼育にはマツモがおすすめ

今回はマツモ・カボンバ・アナカリスそれぞれの違いと特徴についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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