水槽の藻・コケ対策

コケ取り生体を入れているのにコケが無くならない5つの理由

2020年2月23日

コケ取り生体を入れているのにコケが無くならない5つの理由

コケ取り生体

水槽のコケ対策にコケ取り生体を入れるのは今や多くのアクアリストに知られている方法の一つです。

しかし、オトシンクルスやサイアミーズフライングフォックス、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのコケ取り生体を水槽に入れているのにコケが無くならない。

駆除できない。

そんなコケ対策にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

コケ取り生体を入れているのにコケが無くならない理由には大きく分けて5つの原因があります。

その5つの原因を一つずつ見直していきましょう。

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①コケ取り生体とコケの種類がマッチしていない

コケ取り生体には様々な種類の生き物がいますが、その中でも種類によって食べるコケ(好むコケ)の種類に違いがあることはご存知でしょうか?

コケ取り生体の中でもメジャーなオトシンクルスは茶ゴケなどを好み、ヤマトヌマエビは糸状コケや藍藻などいろいろなコケにも対応しています。

さらにサイアミーズフライングフォックスは黒髭コケなどのような固めのコケでもかじり取るように食べてくれます。

このように生体ごとに好むコケを理解し、無くしたいコケの種類に合わせたコケ取り生体を導入することが大切です。

理想を言えばコケを舐めとるように食べるオトシンクルスと摘むように食べるヤマトヌマエビ、かじりとるように食べるサイアミーズフライングフォックスを混泳させることで様々なコケに対する効果が見込めます。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビだけしかいれていない水槽で茶ゴケが無くならない。

オトシンクルスしかいれていない水槽で糸状コケが無くならないなどの問題を抱えている方は他種の混泳も検討されてみてはいかがでしょうか。

コケ取り生体の特徴を理解し、多種多様なコケに対応できるようになったら次はコケ取り能力を考慮しなければなりません。

②コケ取り生体の数が足りていない

コケ取り生体と好むコケの種類の関係の次に大切なことはコケ取り生体の数です。

コケの増えるスピードよりもコケ取り生体が食べるスピードのほうが劣っていればコケは増え続けてしまいます。

よって水槽内のコケの量に対して適正数のコケ取り生体を入れてあげる必要があります。

ただ、過剰投入は逆に水質を悪化させてしまうなどのデメリットもありますのでしっかりと適正数を見極めて入れるようにすることが大切です。

ヤマトヌマエビ
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③コケ取り生体に頼りきりで水換えを怠っている

コケ取り生体を入れていればコケが無くなる。

水槽内環境はそんなに単純なものではありません。

コケ取り生体はあくまでもコケ対策のお手伝いをしてもらっているくらいに考えてご自身でしっかりと水質維持をしていくことも大切なことです。

その中でも特に大切なことは日々の水換えです。

コケの原因となるリンや窒素は水草などの植物が吸収するか水換えによる排出しか減らすことはできません。

生えてしまってコケはコケ対策生体に任せるとしてもコケの原因となる物質をため込まないことがコケ対策の一番の秘訣です。

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④水質が悪化してコケ取り生体の調子が悪い

水質の悪化は水換えとの因果関係が大きいものです。

水換えをサボりリンや窒素が蓄積してくるとコケの発生原因となります。

さらに悪化するとコケへの影響だけに留まらず、水槽内の生体全てに悪影響を及ぼしてしまいます。

水質が悪化し、体調を崩してしまった状態ではしっかりエサを食べることはできません。

コケ取り生体がしっかりエサを食べられないということは餌であるコケが減らないということになります。

コケ取り生体がじっとしていてあまり動かない。元気がない。そのような時には水質の悪化が原因かもしれません。

稀に「生体の元気がない=お腹が空いている」と勘違いをし、エサを沢山入れてしまう人がいますが、そのような行為は逆効果です。

コケ取り生体は元気であればちょこちょことコケを食べています。

そのような行動が見られない時にエサを与えてもほとんど食べることはありません。

食べ残しとなってしまったエサは水質の悪化をさらに早め水槽環境を悪い方へと導いてしまうのです。

餌の量を抑える、もしくは餌やりを少しの間ストップするようにし、水換え頻度を高め水質の良化を行いましょう。

⑤水槽のトータルバランスが保たれていない

コケ取り生体を入れているのにコケが無くならない5つの理由の最後は水槽内環境のトータルバランスになります。

今まで話してきたことのまとめにもなりますが、水草がしっかり育つ環境設備が整っていて、水質の維持に努め、コケ取り生体の数、状態ともに最適な状態に保てている水槽こそがコケが生えにくい水槽です。

その中で水草の量も影響してきます。

水草が数本しか植えられていない水槽よりも水草が沢山植えてある水槽の方が水質浄化能力が高く水槽内のバランスが取りやすくなります。

どれか一つの要素を疎かにするだけで水槽内のバランスは崩れ、結果コケの無くならない水槽になってしまうのです。

コケが生えてしまったらコケの状態に意識がいきがちになってしまいますが、水槽全体を見渡し、どこに問題があるのかを突き止め、解決することがコケ対策なのです。

コケ取り生体を入れているのにコケがなくならない理由まとめ

  • 無くしたいコケの種類とコケ取り生体の種類がマッチしていないと食べないコケもある。
  • 水槽の大きさに対してコケ取り生体の数が少なすぎるとコケがなくならない。
  • コケ取り生体に頼りきりで水換えなどの水質管理をサボり気味。
  • コケ取り生体の調子が悪ければコケを食べなくなってしまう。
  • コケ対策はコケ取り生体だけでなく水槽のトータルバランスが大切。

今回はコケ取り生体を入れているのにコケがなくならない理由についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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