ウォーターウィステリアの育て方
学名:Hygrophila difformis
適応水質:弱酸性~中性
適応温度:20℃~30℃
育成難易度:やさしい
二酸化炭素添加:無くても育つ
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ウォーターウィステリアは別名をハイグロフィラ・ディフォルミスと言い、ハイグロフィラポリスペルマやロザエネルヴィスなどと同じハイグロフィラの仲間であり古くから知られている水草の一つでもあります。
水草育成がブームになる以前より流通している水草だけあって二酸化炭素の強制添加などのしっかりとした設備が無くとも育てやすい初心者向きの水草ですが二酸化炭素を添加してあげたほうが光合成が活発になるため色合いは鮮やかになります。
水草の中には水上で生活する際に乾燥などから身を守るために適応する水上葉と水中で生活する際に適応する水中葉を持つものが多いですがその中でもウォーターウィステリアの葉は見た目が大きく変わるのが特徴です。
水上ではギザギザはあるものの切れ込みは浅く、葉は全体的に丸みを帯びた感じの形状ですが水槽内で適応するとその切れ込みは深くなり葉はスマートな形状へと変わったものになります。
ハイグロフィラ種特有の根付くと特に生長が早い性質はこのウォーターウィステリアにも顕著に表れておりしっかりと根を張り出すと一気に大きくなり葉長は10cmほどになることもあります。
ウォーターウィステリアのレイアウト
上記のような性質から水槽内のレイアウトは中景から後景向きとなってしまいます。
ただ後景に植え放置してしまうと茎は太くなり、葉は大きくなり、その容姿から繊細な水草水槽のイメージとはかけ離れたものになってしまいがちですので適度にトリミングを行い大きくなるのを抑える管理が必要かもしれません。
前景に背丈の低い水草を配置することで後景に植えたウィステリアのピンチカットなどをおこなっても切り口を目立ちにくくする方法もあります。
ウォーターウィステリアのトリミング
ウォーターウィステリアは生長すると丈が40cm以上、1枚の葉長も10cm程になる後景向きの大型水草ですの120cm以上の大型水槽なら違和感はありませんが60cmスタンダード水槽などで育成をする際には適度なトリミングで大きさを維持する方が見た目がよくなります。
また細目にトリミングを行うことで古くなった葉に付着する苔の抑制効果もあります。
ウィステリアは有茎系水草ですのでトリミングの方法はピンチカットでも差し戻しでも大丈夫ですが差し戻しでしたら節目の少し下あたりでカットを行い、ピンチカットでしたら節目のすぐ上あたりで行うようにします。
ウォーターウィステリアの白化と枯れ
ウォーターウィステリアは初心者向きの育てやすい水草ですが環境によっては枯れや白化を起こすことがあります。
上の方の新しい葉は生長しているのに下葉から黄色くなるように枯れてくる現象は光量不足が考えられます。
葉が黄色くなり枯れていくメカニズムはその葉内で行われる光合成が機能していないため葉緑体が不足し黄色くなっていきます。
対策として水草が密生している場合には適度にトリミングを行い光が下葉まで差し込むようにしましょう。
もともとの照明光量が弱い場合には照明の追加などで対応します。
下葉が黄色く枯れこむ理由として光量不足が原因と書きましたが水草導入初期にはもう一つ考えられる問題があります。
水草を水槽に入れた初期の頃にはその水質自体に適応できずに生長が止まることがあり、そのような時に水草は体内に蓄積したエネルギーを消費しながら生長をするため下葉部分より葉の先端に向けて栄養を送り込み下葉が枯れこむ事もあります。
このような時には光量だけではなく水質全体を見直して一日も早く水草に合わせた水質にしてあげることが必要となってきます。
ウィステリアのトラブルには枯れ以外にも頂点の白化などがありますが頂点が白くなってしまう要因は鉄分の不足です。
植物の光合成に使われる養分の中で鉄分が不足すると生長点が白化を起こしやすくなりますのでそのような時には鉄分を補給してあげてください。
今回はウォーターウィステリアの育て方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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