コブラグラスの育て方
コブラグラスの育て方全般をご紹介しています。
コブラグラスの育成に対する根の重要性や肥料とコケの関係、コブラグラスのレイアウト維持に関するトリミング方法なども合わせてご紹介しています。
コブラグラスは生長の遅い水草ですのでしっかりとした育成管理をしてあげないとコケに見舞われやすい水草とも言えます。
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コブラグラスの特徴と育て方
コブラグラスは横走する地下茎の各節に葉を1枚つける水草で水上葉は背丈3~8cm程度でややカールし上部が幅広くなります。
そのような特徴から植え付け当初は少々寂しい感じになりますが、時間をかけてじっくり育てることで自然観のある前景を作り上げることができる水草でもあります。
水槽内では葉幅が狭くなり1.5mmほどになりますがカールする感じは残るためこのような見た目からコブラが頭をあげている姿のように見え、コブラグラスといわれるようになりました。
コブラグラスの仲間には数種類ありますが流通量の多いものではモーリシャスなどが有名でこちらはさらに葉幅が狭くなり育成スピードも通常のコブラグラスに比べ若干遅くなります。
コブラグラスは背丈の低さと繊細さから水槽の前景や小型水槽に重宝される水草でグロッソスティグマやヘアーグラスなどと密生させることにより自然な感じの前景に作り上げることができます。
また他の水草に比べ非常に低水温でも生育することや前景種の中では低光量でも生育できる面などもコブラグラスが初心者にも育てやすい水草と言える理由の一つかもしれません。
コブラグラスは非常に丈夫な半面、生育が遅いことからコケなどに見舞われやすいデメリットもあります。綺麗に密生させるためにはこまめな日常管理が必要となり、枯れている葉やコケのつき始めた葉などはすぐにトリミングを行い常に健康な状態に保つことが大切です。
特にコケに対しては放っておくと他の葉にもすぐに増殖してしまい、せっかく時間をかけて密生させたものが台無しになってしまいますので注意しましょう。
コブラグラスの根の重要性
密生したコブラグラスを抜いてみるとわかるようにコブラグラスは前景種の中でも非常に根をしっかり張ります。
根の長さは葉の背丈と同じかそれ以上になることもあります。
写真からもわかるように太くて丈夫な地下茎を育てることがコブラグラスを綺麗に育てるコツです。
このように太くてみずみずしく、鮮やか(根は白く)な地下茎を育てるには目には見えない底砂の管理が重要となってきます。
水草と言うとつい水質や水槽内の栄養分に意識が向いてしまいがちですが水草=植物であることの原点を気づかせてくれる水草でもあります。
植物は大地に根を張り根から栄養を吸収することで成長します。
そのメカニズムは水槽内の水草でも水上の草木でも同じことで根からの栄養吸収を活発にしてあげることがコブラグラスをうまく育てるコツです。
まずは綺麗な底砂で通水性、通気性がいいことが必須で底砂に団粒構造があり水や空気がうまく循環するようにしてください。
ソイルなどを使用するときは静かに扱い、決してかき混ぜたりしないことと新規でセットする際はフルイなどで細かい崩れたソイルを取り除き団粒構造のしっかりしたソイルのみを使用することでソイルの崩れによる底砂の目詰まり時期を遅らせることもできます。
コブラグラスの肥料とコケの関係
コブラグラスに対しては液肥を多めにするとコケの原因となりやすいため底砂に埋め込むタイプの肥料を重点的に施すことをお勧めします。
しっかりした底砂管理をマスターするには最適な水草と言えるかもしれません。
コブラグラスの生長を見ることで底砂管理のバロメーターにもなります。
逆にコブラグラスの生長の鈍りや抜いて見たときに根が茶色くひょろひょろしているような時は底砂の管理が悪いことが考えられます。
そのほかにもコブラグラスのコケのつき具合などでは水質のバロメーターになることもあります。
コブラグラスは成長が比較的遅いことから水流のよどみや富栄養化した水質などではコケに見舞われるようになります。
ガラスのそばや水草の茂っているそばなどでコケに見舞われていたらその部分の水流などの見直しなども考えなければなりません。
密生を目的としながら水流を考えると言った一見矛盾した考えのようにも見えますがうまく管理することで綺麗な密生水槽にすることは可能ですのでがんばってください。
コブラグラスのトリミング
コブラグラスのトリミングは極力根元からカットするようにします。
コブラグラスは有茎草と違いますので葉の途中からカットしても新しい葉は展開しません。
中途半端な場所からカットすると見た目が悪いうえに古い葉はコケの付着に繋がります。
また黄色くなった葉やコケの付着した葉などはこまめにカットするほうが通水性が維持できるので新しい葉の展開を促す効果もあります。
今回はコブラグラスの育て方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。
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