水草を接着剤で活着すると白くなる?白くならない方法とおすすめの接着剤
水草を接着剤で簡単に流木などに活着させたい。
100均の接着剤を使っても大丈夫?
水草に使えるおすすめの接着剤はあるのか?
接着剤を使うと固定した箇所が白くなる?
接着剤が白くならない方法とは?
このような水草を固定する接着剤の疑問に対してお応えします。
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水草を接着剤で活着させる
ウィローモスやミクロソリウムなどを流木に巻き付けて活着させるレイアウトは自然な雰囲気を作り出せるため非常に人気の高いレイアウトです。
しかしいざ挑戦してみると水草を流木に巻きつける作業は結構大変なもの。
慣れないと上手くできない。他に良い方法はないのだろうか。
そんな時におすすめの方法が接着剤による固定方法です。
接着剤であれば自分の好きな箇所に簡単に水草を固定させることができます。
そんな接着剤ですが、どんな接着剤でも使えるわけではありません。
水槽という特殊な環境で使うものですのでしっかり検討したいものです。
100均の接着剤はおすすめできない
まず安くてお買い得な100均の接着剤は水草の活着にはあまりお勧めできません。
その理由として100均の接着剤は成分がはっきりわからない点とそもそも水中で使用する目的で作られていないことが挙げられます。
そのため「水中で硬化効力が持続するかわからない。」、「水中で接着剤の成分が溶け出す可能性がある。」などのリスクが考えられます。
おすすめは水草専用接着剤
100均の接着剤に限らず多くの接着剤はアクアリウム用には作られていないため水草に使用するには抵抗があるはずです。
そこでおすすめの接着剤として水草専用接着剤がメーカーから販売されています。
水草を流木や石に固定する目的以外にも細かい流木同士を接着してレイアウトを作ることもできます。
ただメーカーの商品説明にも記載されていますが、水槽や飼育器具の補修目的には使用できません。
これは成分的問題というよりも補修による強度不足が懸念されるようです。
水草の接着剤は白くなる?
水草の接着剤の購入レビューを見ていると「接着剤が白くなってしまった」というようなコメントを見つける事があります。
水草の接着剤は必ず白くなってしまうものなのか?
白くなってしまうようなら見栄えがあまり良くないので使いたくない。
そう考える人もいるはずです。
実は接着剤が白くなってしまう現象は接着剤の使用方法に問題があります。
ゼリー状の接着剤は水分と反応して硬化する仕組みのものが多く、水中で使用すると水分が急速に吸収されるため必ず白くなります。
メーカーによっては水中でも固定することができますと謳っているところもありますが、白くなることを避けるのであれば水中で使用せずに水草や流木を水槽から取り出して作業することをお勧めします。
接着剤を出来るだけゆっくり固まらせることで白くならなくなります。
水草の接着剤が白くならない方法
水草の接着剤は空気中の水分と化学反応を起こして少しずつ硬化していきます。
この反応をゆっくり行うことで接着剤はもとの色合いを保ったまま綺麗に固まります。
逆に水分過多の環境で使用すると化学反応が急速に行われてしまい、接着剤の中に不純物が混ざり込み、接着剤の透過率が下がって白く見えてしまいます。
この問題を避けるには接着する箇所の水分をしっかりと拭き取ることです。
日の当たる環境を避けて涼しい日陰で作業を行えば水草の水分をしっかり拭き取っても枯れることはありません。
接着剤が乾きやすいように極力薄く塗るのも白くならないようにするコツです。
接着剤の使用はエビなどの生体には注意
水草の接着剤は水草用に開発された接着剤なので基本的には生体に対しても安全です。
しかし、薬品に敏感なエビ類などには注意しなければなりません。
メーカーのホームページにも注意事項が記載されています。
※デリケートな生き物のいる水槽には、必ず接着箇所が硬化したことを確認してから投入してください。
※本製品使用中の生体の病気や死亡などについて補償はいたしかねます。
引用:カミハタゼリー状接着剤取り扱い説明書
水槽に投入するエビの中でもビーシュリンプ は特に水質に敏感ですのでビーシュリンプ水槽で使う時には特に気をつけたいところです。
また、ビーシュリンプに限らずミナミヌマエビやヤマトヌマエビでも安易に考えずに確認作業を行いながら使用すると安心です。
しっかり固まってから水槽に投入した方が薬品の影響は少なくなるため固まるまでの時間をしっかり取ること。
パイロットシュリンプなどで確認してから本水槽に入れるなどの方法もあります。
水草の接着剤についてまとめ
- 水草を固定するのに100均の接着剤はおすすめできない。
- 水草専用の接着剤が販売されている。
- 接着剤が白くなるのは使い方に問題がある。
- 水草の接着剤は水分が多すぎると白くなる。
- エビ類がいる水槽で使う時には注意が必要。
- 成分の溶け出しを避けるにはしっかり固まってから水槽に投入する。
今回は水草の接着剤についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。