水草育成の水温管理
水草を育てるには水温管理も必要となります。
水草の種類によっては日本で野生化しているものもありますので野外で育成できるものもありますが、ごく一般的に市販されている水草は25℃前後を適温とする熱帯地方の水草です。
よって水草水槽の管理は熱帯魚飼育同様ヒーターで水温設定をしてあげる必要があります。
ヒーターといっても50Wくらいのものから500Wくらいのものまで色々な種類のものがあり水槽の大きさに合わせて選ぶ必要があります。
観賞魚用のヒーターは一般的に水の中に直接投入するものが主流です。
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水槽の大きさとヒーター選びの目安
水槽サイズに対するヒーターの必要なW数の目安はおおよそ30リットル~40リットル に対し100W といったところでしょう。
下記に目安を表示しておきますので参考にしてください。
温度設定に対する注意事項ですが、ヒーターやサーモスタットを使用した温度調整は冷たい水を暖める為のものですので温度設定をしても冷やすことはできません。
よって夏場などで水槽の温度が気温と同じくらいになるような時期になったらヒーターは水槽から出し、ゴムの部分などの破損を確認し保管しておきましょう。
またヒーターの寿命は1年~2年です。
ヒーターが故障して知らぬ間に水温が低下して帰ってきたら熱帯魚が弱っていたなんてことがないように早め早めの交換をお勧めします。
バイメタル式サーモスタットとは
サーモスタットとは水槽内の水温を一定に保つために水温が高くなるとヒーターの電源を切り、低くなると電源を自動的に入れてくれる器具です。
サーモスタットには構造の違いからバイメタル式と電子式の2タイプがあります。
バイメタル式とは温度により収縮率が変化する2枚の金属を張り合わせたバイメタルの特性を利用し通電させるサーモスタットです。
水温の調整はサーモスタットに取り付けられているつまみでバイメタルの反り加減を調整することで行います。
このタイプのサーモスタットは長期間使用しているとバイメタルの接点が汚れてきて接触不良を起す場合がありますので定期的な点検が必要です。
電子式サーモスタットとは
電子式サーモスタットとはICを利用したセンサーが水温を感知し温度調整を行うものです。
小型のセンサー部分を水槽にいれ表示された水温の位置にダイヤルを回すだけで温度管理ができるので初心者向きです。
電子式サーモスタットはバイメタル式に比べ若干高価ですがバイメタル式に変わって登場したものなのでお勧めです。