60cm水槽で作る石組み水槽レイアウトの作り方とコツ
石組み水槽レイアウトでイメージするのが、大きな水槽に大きな石を数個配置し、雄大な光景を作り上げている水景でしょう。
そんな理由から考えると初心者が一番扱いやすく馴染みのある60cm水槽では石組み水槽レイアウトは不向きなのか?
いえいえ。そんなことはありません。
レイアウトのコツを掴み、実践するだけで石組みレイアウトのイメージは大きく変わるものです。
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石組み水槽レイアウトの作り方
石組み水槽レイアウトを作る際に初心者の人がやりがちな方法が底床を敷いてから、その上に石を配置していくやり方です。
それでは、ソイルの上に石が乗っているだけのようになってしまい、自然の景観とはかけ離れた姿となってしまいます。
自然の中でも土の上に大きな石がただ乗っかっているような光景はほぼ見かけないはずです。
それこそ、「不自然の極み」とも言えるレイアウトになってしまいます。
自然の渓流や河川では上流の大きな岩が砕かれ、流れとともに大きな石が流され、今ある場所に収まります。
その後、年月の経過とともに土砂が堆積し、そこに植物が芽を出します。
それがあるべき自然の姿なのです。
水槽内にも自然の水景を再現したいのであれば、自然に学ぶべきでしょう。
まずは親石となる石の配置を決めます。
その時、角度や向きに妥協をせず、じっくり時間をかけて決めていくことが最終的に魅力的な石組みレイアウトを作るコツです。
気に入った角度ではバランスが悪い時などは小石を利用してしっかり固定していきます。
親石とその親石を引き立てる副石を数個配置したらソイルを堆積させ、石と土の一体化した風景を作ります。
この時にちょっとしたコツを取り入れるだけで石組み水槽レイアウトが雄大なものに変わってきます。
そのコツとは、、、、
石組み水槽レイアウトのコツ
石組み水槽レイアウトのコツと言えば何を置いても石の流れと遠近感による空間作りです。
また、水槽サイズに合わせた水草のチョイスもレイアウトのイメージを左右する大きな要因となっています。
石の流れとは全ての石をまっすぐに立てるのでなく、角度をつけることで流れができるのです。
遠近感を出すには前景のソイルを少なめに敷き、石組みよりも奥の方のソイルを極端に厚く敷くことで見える地面の面積が大きくなり、空間が広がったように見えるのです。これがソイルを使った遠近感の出し方です。
更に手前に少し背が高く、葉が大きめな水草を配置し、あえて奥の方にグロッソスティグマやキューバパールグラスなどの背の低い、小さな葉の水草を植えることで視覚的遠近感を取り入れる方法もあります。
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60cm水槽で石組み水槽レイアウト
今まで話してきました作り方やコツは大型水槽でも60cm水槽でも大きな違いはありません。
基本を忠実に再現すれば誰にでも石組み水槽レイアウトは作成できるのです。
ただ、小さな水槽になるほどそこに使用する親石や副石のサイズ、利用する水草の大きさや量などは欲張らないようにしないと景観を崩す要因となってしまいます。
何事もバランスが大切ということです。
今回は60cm水槽で作る石組みレイアウトのコツについてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。