水草が気泡を出す条件と光合成の関係 アクアリウム情報サイト水草水槽.com

水草が気泡を出す条件と光合成の関係

水草水槽.com

水草が気泡を出す条件と光合成の関係

水草水槽.com>>水草のトラブルQ&A>>水草が気泡を出す条件と光合成の関係

水草と気泡

気泡と水草

アクアリウムにおいて水草が沢山の気泡をつける姿は非常に美しいもので次々と湧き出るかのように水面に向かって一直線に上っていく気泡の姿を見ているとついつい時間が経つのも忘れてしまうものではないでしょうか。

そんな水草水槽を夢見て水草を植え、照明を当て、二酸化炭素の添加をおこなってはみたもののなかなか思うように水草から気泡がでない。どうしたら水草から気泡を出すことができますかなどの質問をよく見かける事があります。

何故気泡がでないのでしょうか?その理由を解明するには水草の光合成について今一度考えてみる必要があります。

水草の種類による光合成速度の違い

気泡と水草

植物は光合成を行い生長します。このことは誰もが知っている事だとは思いますがこの光合成は全ての水草において同じように行われている訳ではありません。

光合成を活発に行う種類の水草とそうでない水草があり、基本的には生長スピードが速く色鮮やかな水草ほど光合成が活発に行われていると思って頂いて問題ないと思います。

水草は水中ではその環境に適応するために気孔を消滅させ、葉のクチクラ層を極端に薄くし、あるいは無くし、細胞間隙を発達させています。

細胞間隙とは酸素や二酸化炭素を流通させる器官であり、水上とは違い極端に二酸化炭素の量が少ない水中で効率よく二酸化炭素を取り入れるための工夫をしているのです。

その結果、葉が薄く明るい色合いの水草ほどガス交換能力が高くなり光合成が活発になりやすいのです。

例を挙げるとアヌビアス種などの深い緑色をした葉を持つような種類の水草は一般的に生長が遅いとされ、逆にリシアやパールグラスなどは色鮮やかで生長も早く活発に光合成を行う種類の水草と言えるでしょう。

光合成を活発に行う=酸素をたくさん作り出す事に繋がりますので必然的に気泡として排出される量も増えてきます。

このように気泡を出しやすい水草と出しにくい水草がある事を理解し、気泡をたくさんつけた姿を見たいのでしたらまずは気泡をつけやすい水草の選定が不可欠となってきます。

水温と光の量と二酸化炭素

気泡と水草

水草が光合成を活発に行うには水温と光の量、二酸化炭素濃度が重要となってきます。

水温に関しては自然界の草花を見てもわかるように冬の間はほとんど生長しませんのでそのような気温、水温では光合成は活発に行われない事は容易に推測できると思います。

水草が光合成を活発に行う水温は弱い光なら25℃前後で強い光なら30℃前後と言われています。では水温は30℃にするのが正解なのでしょうか?

光合成の事だけを考えると正解なのですが水槽内には多くの微生物や生体が一緒におり、生態系を作り上げています。

水温が上がると全ての生体の代謝が高まり、酸素要求量が増えるのに対して高水温になればなるほど水中の溶存酸素量は減少する傾向にあるためリスクが高まる事になります。

またコケ取りの為にエビ類などを一緒に入れている場合には高水温を嫌うエビにとってはいい環境とは言えませんのでこれらの事を考えると水温は25℃前後が理想となる訳です。

次に光の量ですが光の量は強ければ強いほど光合成は活発になりますので水槽設備の中でも照明はケチらずにある程度お金をかけてでもいいものを使う事をお勧めします。

また蛍光灯を使用している場合には経年劣化による照度の低下に注意が必要で照度の落ちた蛍光灯は光合成が低下する原因にもなりかねません。

光に対しては明るさは勿論なのですが点灯時間も大切な管理項目になってきます。水草は明るくなると活発に光合成を行い、暗くなると葉を閉じ休息しながら今度は酸素を消費して生長します。このライフサイクルを安定させる事が水草を健康に保つ秘訣でもありまのでタイマーなどを利用して規則正しい点灯時間を心がけましょう。

水温と光の条件が揃ってはじめて水草が二酸化炭素を要求してきますのでここで水草が要求する二酸化炭素の量を添加してあげれば光合成は活発になり気泡をあげてくれるでしょう。

気泡は酸素O2ですのでその材料となるCO2が不足すれば排出される酸素も少なくなるのは当然の結果となってしまいます。

二酸化炭素とpHの関係

気泡と水草

二酸化炭素はpH値によって水草が吸収しやすいものとそうでないものに変化してしまうことも頭に入れておいてください。

よく水草の育て方にpHが記載されているのはこのような理由からでアナカリスなどの水草は弱アルカリ性でも二酸化炭素を効率よく吸収できますが最近流行りの南米産水草などは弱酸性から中性付近でないと上手く二酸化炭素を吸収できないものもあります。

また水草が光合成を行うことにより水中の二酸化炭素は減少し、その結果水質がアルカリ性に傾いていってしまいますのでその事を防ぐ為にも二酸化炭素の添加が必要となってくるのです。

二酸化炭素の適正な添加量

気泡と水草

二酸化炭素を添加するとなるとその添加量はどの位が適正なのかと言った疑問が必ず出てくると思います。

二酸化炭素の添加量はグラスカウンターで計測する事ができ、基本的な60cm水槽で立ち上げ当初のまだ水草がしっかり生長していないような水槽では1秒間に1滴、多めに水草が入れられている水槽や水草が元気に生長し出した水槽などでは1秒間に2、3滴が適量とされています。

ただ水槽の環境ごとに正しい添加量は変わってきますので濃度を計測しながら適正値を把握していく事が望ましいでしょう。

計測の一例として照明点灯前のpHが中性付近の水槽であれば照明点灯と同時に二酸化炭素を添加してpHが少し下がるくらいに二酸化炭素の量を調整します。

その後、水草の光合成が一番活発になる照明点灯後3〜4時間くらい経った時点でpHの変化が無ければ二酸化炭素の添加量は適正に保たれていることになります。

逆にこの時にpHが上昇しているようであれば水草が求める二酸化炭素の量に対して添加量が不足している事を意味します。

この添加量をしっかり管理する事が水草を健康に育てる最大のコツであり、気泡を出させるコツでもあるのです。

二酸化炭素の適正な添加量を把握する方法としては試薬の色の変化で確認できるCO2インジケーターなどを使用するのも一つの手でしょう。

ミニCo2インジケーターをamazonで購入
ミニCo2インジケーターを楽天で購入

溶存酸素量と気泡の関係

水草が活発に光合成を行う条件を揃えても水槽内の溶存酸素量が飽和しないと気泡はつきません。だから水草を水槽にたくさん入れましょうと言った記事を見かける事がありますが実際のところはどうなのでしょうか?

上記記事に対して反論をするつもりも反論を出来るだけの情報も持ち合わせていませんのでここから先の話は私なりの考えである事をご理解の上お読みください。

光合成による酸素の生産量が溶解速度を超えた時、はじめて気泡として目視できるようになると私は考えています。

その理由としてカットしたばかりの水草はその切断面より即座に気泡を出し始めます。

これは水道管に例えると理解しやすいかもしれません。水道管は各家の蛇口までくると分岐が多くなり水量が減りますが道路の下を通っている水道管は想像以上に多くの水を通しており、一度破裂などしてしまうと路面に吹き上げてくる事もありますが水草でも同じように茎の途中で切断されるとそこを流れていた多くの酸素が一斉に逃げ場を無くし水中に溢れ出してきます。

一斉に溢れ出した酸素は水中への溶解速度を簡単に超えてしまう為、気泡となって目に見えるようになるのです。

水草は自然の摂理とでも言いましょうか多くの水中生物に酸素を供給する為に本来は水中に酸素を溶けやすくする構造となっています。

その為効率良く酸素を水中に溶かす為に細かな酸素にして水中に放出しているのです。よって簡単には気泡にならずうまく水中に酸素が溶け込む事が水草にとっては正解なのです。

ただ私たちにとっては上手く水中に溶け込んでしまわれては気泡として見えない為都合が悪いと言った実にワガママな考え方なのかもしれません。

これはエアレーションや二酸化炭素の強制添加でも同じ現象は起きており、エアレーションにて放出された酸素はその量から全て溶解する事ができない為気泡となってブクブクと湧き上がってきます。

水草から気泡を出すには水中に溶け込む量を超えるように出来るだけ多くの酸素を水草が作れる環境を整えてあげればいいのです。

逆にいくら沢山の水草を植えても各水草それぞれが活発に光合成を行っていなければ気泡は現れません。

もし溶存酸素量が飽和したら気泡になると言った理屈から考えるとしたら光合成が活発でなくても沢山水草が植えてあれば時間の経過とともにいつかは気泡が現れるという事になると思いますがいかがでしょうか?

消灯間近の水草水槽ほど気泡が沢山出ているでしょうか?

どちらかと言えば気泡があがるほど光合成が活発に行われた結果、溶存酸素量が増えるのではないでしょうか。

これ以上この議題に触れると何だか反論をしているような話にとられてしまうかもしれませんのでこの辺にしておきましょう。笑

最後になりますが長期的に水草から気泡を出すためにはしっかりとした水質管理と栄養が不可欠なことも忘れないでください。

長々と書いてしまいましたが要点をまとめると以下のようになります。

・光合成を活発に行う種類の水草を選ぶ

・水草が好む強い光をあてる

・水草が求める二酸化炭素の量を把握する

・水草が二酸化炭素を取り込みやすいpHを維持する

・水温と水草のライフサイクルを安定させる

人や動物も美味しい食事だけでは健康にはなれませんよね。しっかり睡眠をとり、適度に運動をし、たまにはお日様に当たる事も必要ですし、ストレス発散なども必要なように多くの要因が絡み合って健康が保たれています。

水草も同じで多くの要因が絡み合って健康を保つ事ができ、その結果、綺麗な気泡を沢山出してくれるようになるのです。

逆の発想をすれば気泡を出すようになればその水草をしっかり育成できている証でもあります。最高の状態の水草の姿と気泡を見られるように頑張りましょう。心を込めて育てた水草は必ず答えてくれるはずです。

通販ショップ charmさんでこんな特集記事がありました

  • 気泡がつきやすい水草特集
  • 水草の状態をよく育てるための必需品!CO2特集
  • 桁違いの明るさ!抜群の透明感!テクニカインバーターライト


    このページのTOPへ

    水草育成の疑問・トラブル

  • アマゾンソードの葉が枯れてしまいます
  • グロッソスティグマを綺麗に前景に這わせる方法を教えてください
  • リシアから気泡をたくさん出す方法とは
  • トニナ育成のためにKHを下げる方法とは
  • グリーンロタラの調子が上がりません
  • 鉛巻き水草の植え方について
  • ロタラインディカの下部の葉が溶ける
  • グロッソスティグマのトラブル対策と攻略術
  • 水草の絨毯を作るには
  • 水草トリミング方法とメンテナンス
  • 水草の健康管理
  • 環境と水草の形状
  • 茶苔発生のメカニズムと対策
  • 水草トリミングにおけるレイアウト管理
  • 水草は二酸化炭素をどのように取り込むか
  • トリミングなどで余った水草の活用法
  • 赤系水草が赤くならない
  • 水草が枯れる理由と対策
  • 小さなグロッソスティグマ!エラチネハイドロパイパーに挑戦
  • 二酸化炭素(CO2)添加なしで水草を育てる方法
  • 水草水槽で忘れがちな酸素!エアレーションの重要性
  • 水草が上手く育たない時はまずここを見直そう!!水草の成長と光
  • PR 熱帯魚 | 海水魚 | 金魚 |

    PR

    水草育成の基礎

  • 水草に必要な光量
  • 光合成を活発にする波長
  • 水草水槽に逆効果の光
  • 水草に必要な二酸化炭素
  • 水草と二酸化炭素のバランス
  • 水草に必要な栄養
  • 水草に必要な肥料成分のバランス
  • 水草の水上葉と水中葉
  • 水草を育てる準備

  • 初心者は60cm水槽を用意
  • 水槽内での底砂の役割
  • 水草育成を成功させるろ過フィルター
  • 水草育成の水温管理
  • 水槽設置に最適な場所とは
  • 水道水のカルキ抜きとは
  • 水槽に入れる水草の選び方と植え方
  • 水草・水質を考える

  • 水草・水質を考える
  • 水質管理のpH(ペーハー)とは
  • 水槽内の水質が悪化する理由
  • 水草に影響する硬度とは
  • 水草の調子とろ過バクテリアの関係
  • 水草の調子と掃除のタイミング
  • アクアソイル・アマゾニアの水質変化
  • アンモニアとアンモニウムイオン関係
  • 藻類・苔対策

  • 茶色のノリ状のコケ対策 珪藻
  • べっとり緑色のコケ対策 藍藻
  • 黒い髭状・ハケ状のコケ対策
  • スポット状のガラスに付くコケ対策
  • 明るい緑色の糸状のコケ対策
  • コケに対する生物兵器
  • 水槽内に小さな貝が発生(スネール)
  • サイアミーズの習性と悩み
  • 水槽立上げ初期のトラブル対策

  • 水換えとバクテリアのダメージ
  • 水換えの最適な周期と量とは
  • 水換え時の効果的な排水の仕方とは
  • アクアリウムに水道水は厳禁
  • 正しいフィルター掃除の仕方
  • 液肥と餌の量で水質は変わる
  • ガラス面に苔がついている
  • 水草・熱帯魚 通販ショップ

    charm 楽天市場
    ネオス楽天市場
    トロピランド
    アクアステージ

    よく読まれている記事

  • 水槽の藻類・コケ対策 除去

    アクアリウムをしていると必ず悩まされるのがコケの発生でコケが水槽内に蔓延するとせっかくの綺麗な>>続きを読む

  • どっちがお勧め?!ヤマトヌマエビとミナミヌマエビ徹底比較

    ヤマトヌマエビとミナミヌマエビと言えば既に多くの方々に知られているように水槽内のコケを食べてく>>続きを読む

  • 水槽内に小さな貝が発生(スネール)

    スネールとはカタツムリまたは巻貝を表す英単語snailの意味でアクアリウムにおいては水槽内に意図せず>>続きを読む

  • 水草が枯れる理由と対策

    庭に咲く草木であれば枯れた原因は以外とわかりやすいもので明らかに萎れていれば水やりを忘れてしまい>>続きを読む

  • ヘアーグラスの育て方

    ヘアーグラスは和名をマツバイといい、日本でも水田、水路、河川などに生育している水草で環境適応範囲>>続きを読む

  • 茶苔発生のメカニズムと対策

    アクアリウムにおける茶苔の発生原因と言うと多くの方が生物濾過が立ち上がっていない、水ができていな>>続きを読む

  • 二酸化炭素(CO2)添加なしで水草を育てる方法
  • ネイチャーアクアリウムがブームとなった現在では水草を育てる為に二酸化炭素(CO2)の強制添加は当たり前>>続きを読む

  • 水草水槽で忘れがちな酸素!エアレーションの重要性
  • アクアリウムには酸素・エアレーションが大切な事は多くの人に知られている事ですが何故か水草水槽・>>続きを読む

  • パールグラスの育て方

    パールグラスは明るいライトグリーンの色合いで小さな葉を密生させることから水草水槽のレイアウトに頻繁>>続きを読む

  • グロッソスティグマのトラブル対策と攻略術

    グロッソスティグマと言えば小型水槽の主役や前景水草の代表として非常に人気の高い水草で特に前景水草の>>続きを読む

  • サイアミーズの習性と悩み

    サイアミーズフライングフォックスと言えばハケ状苔や緑色の糸状苔などさまざまな苔をついばむように食べ>>続きを読む