苔ブーム到来!嫌われるコケと好かれる苔

苔ブーム到来!嫌われるコケと好かれる苔

苔ブーム到来!嫌われるコケと好かれる苔

苔とコケ
苔とコケ

「苔とは?」と尋ねられたらどのようなイメージを連想されるでしょうか?小さい・かわいい・癒されるなどの好印象でしょうか?それとも汚らしい・厄介者などの悪印象でしょうか?

コケの中には好かれる苔と嫌われるコケがあり、その違いはコケと呼ばれる生物の分類に大きく起因しているようです。

数年前までインターネット上では『コケ』や『苔』と言ったキーワードに対して、対策や除去などコケを無くす為の方法が多く検索されていました。しかし、ここ数年その傾向に変化が現れはじめたのです。

インターネットでの検索の変化=ユーザーの興味そのものであり、多くの人が苔に対して駆除する対象から育てる対象へと変わってきているのです。

水草水槽のコケ
水草水槽のコケ

水草水槽においてコケは水景の美観を損ねる存在であり、厄介者や嫌われ者的立場ですが、そのコケたちが脚光を浴び育成対象に変わってきたのかというとそういう訳ではありません。

実はコケには分類上、水槽に蔓延る厄介者とは違った仲間が存在し、その仲間が注目を浴びるようになってきたのです。その仲間を紹介する意味でもコケについて簡単にご紹介いたします。

コケとは

苔

コケとは地表や岩、流木や倒木など自然界の至る所に生息する酸素発生型光合成を行う生物です。

その仲間には苔類、蘚類、ツノゴケ類を総称したコケ植物が存在し、さらに菌類と藻類の共生体である「地衣類」や、一部のごく小型の維管束植物や藻類など多くを網羅して広義の意味で一般的に苔と呼ばれています。

この中で水草水槽などのアクアリウムで嫌われる厄介者が藻類です。珪藻や藍藻などの藻類は非常に繁殖力が強く、意図して育てようと思わなくてもいつの間にか水槽内に増殖しています。

この藻類のことをアクアリウムではコケと呼び、以前から駆除対象とされ、アクアリストを悩ませる存在でした。

ウィローモス
ウィローモス

しかし、分類上の狭義な意味では珪藻や藍藻などのアクアリストを悩ませるコケは藻類と呼ばれ、アクアリウムにおける本来の苔とはウィローモスなどのコケ植物を指します。そう考えると水草水槽でもコケは以前から駆除対象では無く育てる対象でした。

苔の中で近年注目を浴びているのがこのコケ植物の仲間なのです。アクアリウムで言うところのコケ植物にあたるウィローモスは以前から多くのアクアリストに人気がありますが、その魅力がアクアリウムをやっている人以外にも共感されるようになったのです。

コケ植物の多くは水中よりも水上で生活しており、その水上で生活しているコケ植物を育てる苔玉や苔テラリウムなどが近年ブームとなっています。

苔玉とは

苔玉
苔玉

苔玉とはケト土や赤玉土をベースとした球体を作り、その周りに苔を貼り付けて作る苔園芸の一つです。苔玉には自分の好きな植物を植えるなどして自分だけのミニ盆栽のような雰囲気を作れるのも魅力の一つでしょう。

苔の持つ落ち着いた感じの緑と苔玉特有の丸みがちょっとしたお部屋のインテリアにもなり、多くの人に受け入れられているようです。

苔テラリウムとは

苔テラリウム
苔テラリウム

テラリウムと聞くと水槽などで管理する大掛かりなものをイメージされる方もいるかもしれませんが苔テラリウムには特に決まりは無く、小瓶などに苔を入れて楽しむようなコンパクトな苔テラリウムが人気のようです。

一部の苔好きの中では苔玉や苔テラリウムなどは何十年も前から人気がありましたが、近年テレビなどのメディアで芸能人の趣味などとして紹介されたことにより人気に火がついたようです。

水草水槽の世界でも一昔前のような、水草をただ育てるだけの育成方法から前景水草や流木、そしてそこに活着するウィローモスなどの植物を利用した自然観のある水景が人気となっています。

園芸の世界でも同じようにちょっとしたスペースで管理ができ、自然観を感じられる苔玉や苔テラリウムに魅力を感じる人が増えてきたのかもしれません。

この人気が一時的なものに終わらず、水草やコケ植物など室内でも自然観を感じられる植物育成が出来ることをもっと多くの方に知っていただき、趣味として広がっていったら素晴らしいですね。

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