水草の種類

水草マヤカの育て方とトリミング・コケ対策

2019年11月9日

水草マヤカの育て方とトリミング・コケ対策

マヤカ

学名:Mayaka fluviatilis

適応水質:弱酸性~中性 軟水~弱硬水

適応温度:22℃~28℃

育成難易度:やさしい

二酸化炭素添加:あったほうがいい

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マヤカは葉幅が細く茎も柔軟性があり繊細かつ、鮮やかな色合いの水草で主に水槽の後景を彩ってくれる水草でもあります。

二酸化炭素の添加と強めの光量で元気よく生長し、一度環境に適応すると非常に生長スピードが速くすぐに水面に到達し側枝を出しはじめます。

生長が早い分光合成も活発に行うため、光合成によりマヤカの細かい葉の隅々までに気泡をつけた姿はリシアやパールグラスと並ぶほど綺麗な光景です。

生長スピードが速い分肥料要求量も高く、肥料が不足すると頂点が白化しはじめますのでそのような現象が現れたら液肥の投入が効果的です。

ただ逆にあまり液肥の量が多すぎると今度は苔に見舞われやすいという難点もありますので注意してください。

マヤカと照明の関係

マヤカは光合成を盛んに行う分、光量不足には弱く光量が不足すると下葉から徐々に枯れこんできてくすんだ感じになってきますのでもしそのような症状に見舞われた時には蛍光灯の交換や追加を行ってください。

しっかりと光の確保ができていれば生長ははやくすぐに水面まで届いてしまいますが茎が細いため水面から顔を出して水上葉に変化することは少なく水面を這うように広がっていきます。

マヤカが水面直下をなびく姿も綺麗ですが定期的にトリミングを行わないと他の水草への光を遮ってしまうこともありますので気をつけてください。

マヤカのトリミングとレイアウト

マヤカは繊細なイメージがある分、2、3本で植え込むと少し寂しげな印象になってしまいますので10本程度で纏めて植え込むといいかもしれません。

植え込む際のコツとしてはマヤカの先端を合わせて下部分をカットしてから植え込むと頭が揃い綺麗な感じになります。

逆に先端の高さを合わせないで纏め植えをするとバラバラに伸びた感じになってしまい少々まとまりが無くなってしまいます。

このような事からトリミングの方法も調子のいい先端部分付近を利用する差し戻しが主流で差し戻しをする事で容易に増やす事も出来ますし、枯れてきた下葉を取り除く事も出来るので水質の悪化やコケ対策にも有効です。

また植え替えにも強い水草ですので根から抜いてしまう事にあまりためらいを感じる事もありませんし、纏め植えをしているという面でも古い根元を残すと茎と茎の間などにゴミが溜まりやすくなります。

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マヤカのコケ対策

マヤカは葉が細かく繊細かつ生長が早い水草ですのでどちらかと言うと古い葉に付きやすいコケよりも糸状のコケやフワフワした茶コケに見舞われやすい傾向にあります。

これらのコケ対策にはヤマトヌマエビやサイアミーズフライングフォックスなどが効果的で投入するとすぐにコケ掃除を始めてくれます。

ただフワフワした茶コケの場合には水槽立ち上げ時の水質が安定していない水槽で発生するコケですのでヌマエビに頼りながらも発生原因である水質の安定に努めるようにしましょう。

マヤカの仲間

一般的にマヤカと言う名で流通しているものはMayaca fluviatilisのことで北米から中南米原産のマヤカですがマヤカはマヤカ科に属しており、他にも数種類のマヤカが育成用として販売されています。

ラージマヤカは名前の通りマヤカよりも少々大きくしっかりとした印象のあるマヤカで茎の太さも太く、葉長も普通のマヤカが10mm程度に対してラージマヤカは20mm近くまでなることも珍しくありません。

マヤカ

マヤカの中でも葉がカールするカールマヤカ(カールリーフマヤカとも呼ばれています)は私も好きなマヤカでブラジルベレン原産ですので多少pHが低めの軟水を好みますがうまく育てると大き目の葉が下に向かってカールする姿に沢山の気泡をつけた時は非常に魅力的でもあります。

マヤカの仲間

他にもブラジル原産のドワーフマヤカもカールしますが葉長が5mm程度と短くどちらかと言えばずんぐりむっくりしたイメージのマヤカです。

さらに葉長の短いマヤカと言えばスレンダーマヤカで葉長は1~2mm程しかなくマヤカと言うよりはウィローモスを有茎系水草にしたようなイメージのマヤカです。

他にもレッドマヤカやニードルリーフマヤカなどもありますがどのマヤカも基本的には炭酸ガスの添加と液肥が効果的ですのでもし機会がありましたら育ててみると面白いかもしれません。

マヤカの仲間ではないのですがロタラワリッキー、通称リスノシッポやリスノオと呼ばれている水草もマヤカに似ています。

ロタラワリッキーは元気に育てればオレンジ色から赤茶色の葉色になりますが肥料不足や低照明環境ではマヤカに近い色合いになってしまいます。

ロタラワリッキーとマヤカでうまくレイアウトを行うと水槽内に繊細な水草群ができ、赤と緑のコントラストが素晴らしい光景を作ることもできます。

今回はマヤカの育て方についてご紹介しました。皆様のアクアリウムライフの参考にしていただけると幸いです。

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