大磯砂は水質がアルカリ性に傾くのですか?
Q 大磯砂は以前まで水質に影響を与えないと思っていましたがいろいろなサイトで使用前に酸処理を行うとよいと書いてあるのを見かけましたがなぜでしょうか?
A 大磯砂は以前は神奈川県の大磯海岸で採取されたものが販売されていましたが採取が禁止となり、今ではフィリピンなどの東南アジアからの輸入ものが大半を占めています。しかし当初の名残からそのような底砂を総称して大磯砂と読んでいます。
この大磯砂ですが一般的にはほとんど水質に影響を与えるものではないとされていますが酸処理をしなければ使えないとされることもあります。その理由として大磯砂は海岸から採取されるため細かい貝殻の破片が混入しています。この貝殻の破片から炭酸カルシウムが溶け出しKHとペーハーを押し上げる働きがあるからです。
以前までの丈夫な熱帯魚飼育や東南アジア産の水草育成では多少の変化は問題ない範囲でしたので水質には影響がないとされています。しかし南米アマゾン産の水草を育成するにあたっては弱酸性で低硬度を好む種類の水草が多いため問題が生じてくるのです。
ただ大磯砂が海岸からの採取だからといって海水ほどのペーハーになることはありません。私の経験では水道水のペーハーが7.5程度あり大磯砂を使用した水槽内でもペーハーは7.5でした。このデータだけみると水質に変化を与えないという結論がでますが食酢などに大磯砂を投入し1日置くと投入していない食酢に比べペーハーは上昇しています。これは貝殻から炭酸カルシウムが溶け出している証拠でもあります。この反応を利用し使用前からあらかじめ酸で処理しておくことで大磯砂を使用してもアマゾン産の水草育成をおこなうことが可能になるのです。
このような大磯砂の問題点を補うものとしてアマゾニアなどの水草育成用ソイルが誕生したのでしょう。もし大磯砂を使用するのでしたらあらかじめ選別できる大きさの貝はピンセットなどではじき食酢に漬け置きをすることで多少は効果があります。さらに効果を求める方法として強酸を使用する方法がありますが危険が伴うため私は行ったことがありません。
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